【手回しベース 2型を使った穴あけ】 |
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これが【手回しベース 2型】です。タップ立て用に開発したんですが、穴あけモードとしても便利そうなので使ってみます。

6ミリの穴をあけてみました。左側の受け台に注目してください、タップ立て用として作ったので、少しストロークが長いです。ドリルキリサキのシャフトを新しく作るの面倒なので、受け台を左右逆にして懐を狭くしました。これにより、今まで作ってきたシャフト付きドリルキリサキも使用可能となります。

ボール盤に 6ミリのドリルキリサキをセットして・・・などとしなくても簡単に作業することが出来ます。たぶんコタツの上でも大丈夫、大型の工作機械は何としても使いたくない。
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【モーター手持ちで穴あけ】 |
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5月27日(水)。
ピン歯車外周穴あけには電気ドリルを使用しました。しかし私が使った電気ドリルは「ドライバードリル」に近くて、回転数はかなり低いです。
2ミリだと本来ならば毎分三千回転ぐらい欲しい、このドリルの 10倍以上です(回転数が低いとドリル本来の能力が出せません、結果・穴位置がずれたりする)、「小型精密ボール盤」というのを持っていますが、そんなの使ったらなんか馬鹿馬鹿しい、(場所ふさぎ)そこでその辺のモーターを使って何とか出来ないかいろいろ考えました。
マブチのラジコンバギー用のモーターがどこかにあったはず、毎分10000回転以上、パワーも結構あります。なんといっても乾電池で回せるのがうれしい、、回転は電圧で合わせるとして問題は「ドリルキリサキとの結合」です。危険があってはならないし、精密な機械工作装置でなければ作れない・・・では「ホビー工作」の名がすたります。そこで結合を「3ミリ 4ミリのキャップスクリューボルト」と、「六角レンチ」の組み合わせでやってみたいと思います。

380というモーターがあったはずなんですが見当たりません、代わりに写真のような詳細不明の直流モーターがあったのでこれを使います。380よりひと回りおおきいです。
ドリルキリサキとモーターの結合に六角レンチとキャップスクリューボルトを使います。最初3ミリのものを使おうと思ったのですが、食い込みが少し足りないような気がするので、4ミリのボルトにしてみました(結果はバッチリ)。
ジョイントには簡単にアルミサッシの網戸の押さえゴムを使います。
 一番太い押さえゴムが六角レンチにぴったりでした、(3ミリぐらいがきつめに入る)モーター軸は4ミリです。3ミリぐらいまで箱入りサンダー娘で削っちゃいました。モーターを乾電池で回しながらやると簡単です。
 いい加減な削りです。あとで使うときまずいので、軸の半分だけ削りました。突っ込んでみると丁度ジャストフィットです。

L型レンチを適当に切断して出来上がりです。レンチのタバはビッコタンコになりましたが、工具として何とか使えます。
次はドリルキリサキ側の受けの方です。 4ミリのボルトはピッチ 0.7ミリです。セットの中から選び出しました。下穴は
3.3ミリぐらいです(この辺JIS規格とかあるけど無視)連結子は最初「高ナット」を使う予定でしたが、在庫が無かったので面倒ですが
10ミリの丸棒で作っちゃいました(結果・格好よくなった、めんどいけど)。
 あの手この手を使っています。最後には
3ミリの真鍮パイプの先端を、ちょっぴりダイス切っちゃいました。後でわかりましたが必要なかったかも(ハンドルなんか使わず手でひっつかんでやった)。
 完成しました。これは横にして使う場合です。キリサキの部分ですが、つまり 2ミリのキリサキに 3ミリの真鍮パイプをかぶせ、
4ミリのキャップスクリューボルトの頭をくっつけたわけです。この
3ミリの真鍮パイプは、「メタル軸受け」として働きます。砲金とか使いたいところですが、そんなものないので(砲金って知ってる ?
たぶんその辺では売っていない)代用です(油はしっかりやらなくちゃ)。
【応用】

横向きで使う例です。

ベニヤ円盤の円周に穴あけするときの例です。ドリルキリサキの横っ原で削れることはありませんから正確な位置に穴あけ出来ます。

次は縦に使うときの例です。10ミリの丸棒に3ミリの貫通穴をあけ、ドリルセットを差し込んでいます。

貫通穴をあけた丸棒をアームの先端の穴に入れ、ビス4ヵ所で軽く止めます。あとはお分かりだと思います。これって上下装置を付ければ立派な「ミニボール盤」みたいです。
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【簡単なホールソー】 |
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ホールソーは大口径をあける工具です。ドリルキリサキよりかなり大きなむ穴なので、購入するとなるとかなり高額です。
木材用に半径が可変出来るものがありますが、目的が「穴をあける」だけなので中心は「もみ切り」のようになっていて私のように「円板」を作りたい・・・と思っている者にとっては使えません。
そこでフラットバーと長ネジで作ってみました。円周切削には普通のボルトより硬い
3ミリのキャップスクリューポルトを使い、グラインダーで刃を付けてます。穴があいているのは「回転バランス」を取るためです。

自作ですから寸法は自在です。これは直径 60ミリに仕上げました。ベニヤ板から切り抜きましたが、切れ味は最高です。裏表から攻めてます。樹脂もベニヤと同じく切れます。刃先の作り方にもよりますが、厚さ
10ミリぐらいまでなら楽勝です。
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【かなり正確な穴あけの探究(1)】 |
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「絶対可憐チルドレン」(テレビ放映中)の「絶対」は、なんとなく納得できます。しかし工作の世界で「絶対」はまずい、突っ込みどころ満載です。(主役の3人はただのマセガキ、私は恥じらいがあるナオミが好み、 いいとしこいてマンガ見てます。あれっ
誰かさんも)
ホビー工作で「絶対正確」はどのぐらいの正確さが必要でしょう、私的には「
0,1ミリ以下」の誤差なら十分正確な気がします。しかし「絶対」ではない、そこでこれからは「かなり正確」と表現します。ですから私が「かなり正確」といったら「0.1ミリ以下の誤差」と思ってください。
さて、「かなり正確」な穴あけですが、まずはあけたい場所に「十字印」を付ける必要があります。それも線の太さが
0.1ミリ以下でなくてはなりません、筆記具ではちょっと無理、(0.1ミリはあるけどそれ以下はその辺に無い)そこでコンビニ弁当のふた(平らで透明なとこ)にカッターで線(キズ)をひいてみました。
とても写真に写らないので言葉で説明します。驚きの結果です。まずカッターナイフの重さだけで線を引いたところ、
0.15ミリの線になりました。これは弁当の蓋がいかに柔らかいかということだと思います。
ほかに代用になりそうなものはないので今度はカッターナイフを持ち上げて重量がかからないようにして「触るか触らないか」という感じで線を引き、測ったところこんどは
0.05ミリほどの線になりました。ルーペで見ないとよく分からない感じです(若い人には見えると思う)。
次に穴あけです。0.1ミリ以下の穴をあけるには針しか思いつきませんでした、縫い針を手に「どうやって十字に先端を合わせるか?」(実は何度もやったんですがうまくいかない)考えに考えました。そして「透明だし反対側から刺せば
? 」と思いつきました(オプティカルセンターポンチは真上から見るので正確)。
 で、縫い針の先端をのぞいたら「ふ 太いっ」、確かに先端は鋭いけど、いきなり太くなっています。メモなどを止めるピンなど話になりません、ちなみに血糖値を測るときの血を出すための針は「斜めカット」でした(どおりで痛いわけだ)。
縫い針で穴あけすると、すぐに
0.15ミリぐらいになってしまいます。それに 13ミリまでの電ドルだとくわえられません、 程よく 0.1ミリ以下の穴をあける針は作るしかなさそうです。
 そこで 2
ミリのピアノ線からストレートな円錐で作りました。大体
0.05ミリくらいの穴があきます。これはもう「針の穴」より小さい。
 一番上は普通のセンターポンチの先端を研いだもの、今までは結構鋭いと思っていました。真ん中が
2ミリのピアノ線で作ったもの、ここまではなんとかセンターポンチとして使えます。下が今回作ったもの、これはもうセンターポンチとしては使えません、まてよ、相手が金属でないならやっぱり「センターポンチ」かな
? 。
これをどうやって使うか今思案中です。なんとしても
0.1ミリ以下の誤差で穴あけ出来るように頑張ります(たまたまでは意味がない)。
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【かなり正確な穴あけの探究(2)】 |
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ここで言う「かなり正確穴あけ」とはある一定の法則による多数の穴あけです(手作業の場合です)それにはやっぱり元図が必要です。今回はその元図をジャストシステムの図形ソフト「花子」で作図します。
花子で指定できる一番細い線で描画し、キャノンのMP610プリンターで印刷、線の太さを実測しましたら 0.1ミリでした、縮小コピーとか使えば、もっと細く出来そうですが、私の目が追従できそうにないので、この単位を最小とします。
前に「花子があれば分割盤なんていらないやっ」なんて書いてしまいましたが、あれから色々やって作業の限界を感じ、花子と分割盤とかなり正確穴あけ補助治具の合体技でやってみます。
まず分割盤にセットする「分割円盤」の元図を花子で描画し、印刷します。
 直径 130ミリの円を
30分割しました。分割盤にセット出来る円盤は直径 140ミリまでだからです。これは「
100ミリ以上は工作しない」という思惑からですが、誤差を小さくするためにはもっと大きい方が有利になるんですが(縮小の過程で誤差が小さくなる)。
 分割盤刻印の準備が出来ました。一番下にベニヤ板、次にプリントアウトした紙、一番上が透明の板(書類を挟む奴です)です。
このあと失敗の連続、とにかく十字カーソル ? が合わせられないのです。指が震えてしまう、原因を考えるに「X軸とY軸を同時に合わせられない」、このあと色々やったんですがダメでした(いやっ 酒の飲みすぎか ? )。

これは前に作ったやつです。穴は 2ミリです。こんなに狂ってる、話にならないわけだ、それで今回の挑戦になっですが、今のところ良い案が浮かびません。
 そこで私の得意技「道具いじめ」、例のスピーゲルラウンドの横原にスリットを入れちゃいました。10倍ぐらいのルーペを持っていればこんなことする必要なかったんですが、あいにく無かったので犠牲に(1万円もした奴をこれだもんね)。
オプティカルセンターポンチを買いたくない(買う気がない)私が考え出したなんともくだらない方法、このスリットから針を突っ込んで覗きながら刻印しようという訳です。幸い分割円盤は角度さえ合っていれば中心からの距離など重要ではないからです(つまり合わせるのが軸の中心からの線1本にしぼれる)。
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【かなり正確な穴あけの探究(3)】 |
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 鋭く研いだ針でルーペで見ながら「横線」の上を転がして線の幅真中あたりに合わせたら、「プチッ」と刺します。この為に「クリアファイル」(弁当のふたはちょっと小さかった)を中に挟んだ訳です。
 次に中ぐらいに研いだ針を「プチッ」とあけた小さな穴に合わせてから、金づちで「トン」と叩いて銅板の方にも窪みを付けます(初めの針は銅板まで窪み付けない、やると曲がってしまう、いや、やったらいつの間にか曲がった)。

この作業を 30ヵ所繰り返します。
1時間ぐらいかかってしまいました。かなり真剣にやったので背中が痛くなりました。そのかわり 0.1ミリ以下の誤差はキープしました。 このあと失敗の連続、真ん中の穴あけに失敗してしまいました。薄板にかなり正確穴あけ補助治具 の頑丈なやつをこしらえて見事失敗、前の奴は「木材に真鍮パイプ」を入れてやっていました。その時真鍮パイプはドリルキリサキにつられて回転しました。その時は「しょーがねーなー」なんて思っていました(ある意味当たり前)。
ところがその「ドリルキリサキにつられて回転」というのが重要な意味をもっていたのです。今日つくったのは全て鉄製です。それでやったところ真ん中の穴が
0.3ミリほどずれてしまったのです。原因をしばらく考えました。そして「ガタガタ」になっているのを発見、なんと一発のドリル作業で側面(案内治具の)がかなり削れてしまったのです。
これはたまげた、ある程度削れるとは思っていたけど一発で
0.15ミリ以上(芯から)持っていかれるとは思わなかった、そのあと「下手な考え休むに似たり」で内径
3ミリのベアリング探したけど見つからず(あるはずだったんですが)作業中断。
 角度だけは何とか出たと思う。
ずれてしまった所にツギハギ半田付け、目測であけたけどなんとなく右にずれたっポイ、ドリル作業の難しさを実感しました(職人時代は
1 ミリ 2 ミリの穴あけ誤差なんて当たり前だったもんね、ハンマードリルで開けた穴なんて
10ミリずれても結果オーライの世界、アンカーボルトが入れば良い、止めたい奴の方の穴をあけ直し、これを「やっつけ仕事」と言う)。
外科の先生は大したもんだ、よく「神の手」なんて表現されるけどまったくそのとおり、私は時々指先が震える、まだアルコール中毒じゃないと自分では思っているけど(おかださんには以前「マッシグラ」と言われた、まだだよぅ)(~o~)
じゃりん子チエちゃんのモデルの小学校が統廃合で廃校になるらしい、あの漫画好きだったんだよねー、DVDは途中までしか無い、ほかのレンタル屋に行けばあるのかな
? (ツタヤで検索してみっか) 2009.5.15
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【かなり正確な穴あけの探究(4)】 |
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 結果的に失敗に終わりましたが、次のステップの為に経過をご説明します。まず適当なフラットバーに穴をあけ、タップを立てて
6ミリのボルトを取り付け、真ん中辺に貫通穴をあけました(旋盤を使う必要無し、高さが出ればOK)。
 よせばいいのに 2ミリ 3ミリ 4ミリと
3種類やってしまいました。それぞれの太さの丸棒を円錐に削りました(無駄な作業を追加してしまった)。
 全景、これですっかり完成したつもりで
30Tの分割円盤の真ん中穴あけをしようといきなり「本番」、先端を十字に合わせてスライドさせ、クランププライヤーで固定、一応 2ヵ所止め(
1ヵ所だとズレる可能性大)。
 ドリルキリサキを突っ込み始めると「なぜか抵抗あり」、(スポスポ入るはずなのに)いやな予感がちらっと頭をかすめるけど作業続行(油付けるのも忘れた)。
結果は昨日の報告通りです。中心から
0.15ミリぐらいのズレ、相対的に見て 0.3ミリぐらいのズレでどう見ても失敗だぁ(いきなり本番はリスクが大きい)。
改良した 薄板にかなり正確穴あけ補助治具の2。 はこちらです。
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【角パイプ貫通穴考】 |
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成松総研様のうだうだ日記で、私の記事が引用されました。ありがとうございます。いつも拝見しております。過去記事で30ミリの丸棒から「ダイスホルダーみたいな切削、恐れ入りました。私には出来ません。
角パイプ、一般の方にはあまりなじみがないと思いますので私の知る範囲でちょこっと。
角パイプは日曜大工センターやホームセンターで扱っています。建材です。本来は長さ
5.5メートルで売られていますが切り売りをしているところもあります。おもにフェンスなどの材料として使われますが、安価なのでホビーの工作にはうってつけです。
建材用のほかに機械工作用の物がありますが非常に高価です。その代わりものすごく精密に出来てます。ホビー的にはもったいなくて使えません。
寸法は沢山あります。縦横の比が違う物もあります。私は
15×15、19×19、25×25ミリの物を時々使っています(ここで扱っているのは鉄製です)。
 写真映りが良いように輪切りにしてみました。矢印は溶接部分です。ちょっと内側に出っ張っています。実はこれが穴あけ作業するときに障害になります。私は出来るだけこの面を使わないようにしていますがなかなかそうはいきません(厚みも数種類あります)。
私はおもに
10ミリの丸棒(シャフト)をスライドさせたり回転させたりするために貫通穴をあけて使っています。成松様も書いておられますが、ガタのない穴あけをするために試行錯誤を繰り返しました。安物のボール盤ではなかなか難しい(フライス盤は良いらしい)作業ですが、まあまあ使える一つの方法をご紹介します(10ミリです)。
まず
3ミリぐらいで貫通穴をあけます。下穴とも言います。これはいきなり
10ミリ等の穴をあけようとすると「チゼルポイント」の関係でなかなかあかないからです。ほかの意味合いもあります。
次に
9.9ミリで穴を大きくします。いっぺんに貫通させないで上・下と別々にあけるのがポイントです。
 写真上は
9.9ミリの「コバルトキリサキ」です。普通の鉄鋼用ドリルキリサキで十分ですが、この用途だけに限定使用するためにあえて買いました。3割高です。下は
10.000ミリの「ストレートシャンクリーマー」(商品名?)です。小数点以下ゼロが3つも付いているのは
1ミクロン以下の精度で作られているからです。ちょっといくらで買ったか忘れましたが
5000円以下だったような気がします(リーマーの先端はわずかにテーパーになっています。 0.2ミリほど)。
もうおわかりのように
9.9ミリで穴あけし、
10.000ミリのストレートリーマーで仕上げするだけです。注意するのはリーマーは「超低速回転」で使用し、絶対振動(共鳴振動)させない事です。
作業中の写真は後日に。
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【ポチッとなペンチ】 |
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前にヤットコで作りました。ヤットコは強度が足りないのでボール紙とか缶ビール程度しか穴あけ出来ませんでした、そこで今度はペンチで作ります。まずは握ったままの状態でギザギザの部分と針金等を切り取る刃の部分を厚さ1ミリの切断砥石で「スリット」のように切削してしまいます。 |
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ちょうど「カモノハシのクチバシ」のように研磨します。これはドリル作業の前準備です(斜めだと穴あけ出来ません、適当で良いです)削ってしまったため完全に閉じませんから
1.6ミリぐらいの鉄板をくわえて柄の方を糸などでぐるぐる巻きにしておきます。
次に試しにそのまま「センターポンチ」(まともなやつ)で写真のような位置に思いっきりブッタタキます。当然ツルツルでキズも付かないはずです。 |
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焼き戻しをします(鉄板と糸は取り除く)カセットボンベに取り付ける簡単なトーチで5分ほどあぶります(台所のレンジでは無理、火力が足りない)その後遠ざけて5分、それから1時間ほどかけてゆっくり冷やします。あんまりやったことないんで時間とか詳しく分からないんですが、まちがっていたら教えてください(cvf様主催の雨宿りの軒下掲示板にお願い出来れば幸いです) |
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完全に冷えてから白矢印のようにセンターポンチでぶっ叩きます。今度はくぼみができました。
2.5ミリのドリルキリサキで貫通穴をあけます。切削油(556で可)をたっぷりやったほうがよいです。貫通穴があいたら今度は
3.0ミリのキリサキと交換して「片側だけ」あけ直します。
(ぶっ叩く・・・というのは普通の打撃よりはるかに強く・・・という意味です)(怪我しませんように) |
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ペンチは手で持つ工具なので、このままでは完全な水平に保持できません、そこで鉄板をくわえたまま「ボール盤バイス」に固定します。そうすると「ペンチの中心線にそって垂直に」穴あけが出来ます。
スパイラルタップ(ノーマルタップでは多分無理)を使ってタップ立て作業をします。タップ立てはわずか2ミリほどですが、焼き戻したとはいえ、かなり慎重にやらないと折れそうです。1回転するのに10回は進めたり戻したりしました。
タップが折れるか折れないか、折れてみないとわかりません、こればっかりは経験していただくしかありません、折れるとものすごく後悔します。「あの一言で彼女に振られた」ぐらい後悔します。そして人間が出来ていく・ナンチャッて。 |
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ネジが切れたら3ミリの半ネジキャップスクリューポルトをねじ込みます。こうなればしめたもの、ほとんど完成です。 |
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頭の部分を切断します。これで3ミリの「ポチッとなペンチ」が出来ました。ペンチなので
0.6ミリのトタン板でも楽々打ち抜けます。写真は(赤矢印)ろくに先端を研磨しなくても打ち抜けました。先端は「ポチッとなヤットコ」と同じに研磨すれば出来上がりです。
写真撮るの忘れましたが、出っ張っているネジ部分を切り取れば工具らしい体裁になります。それとこの記事は「食い切りペンチ制作」を元ネタにしています。その為ペンチの刃の部分をそのままにしていますが、削り取れば奥行が出て使いやすくなります。 |
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【ポチットなヤットコ長ビスバージョン】 |
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例によって1ミリ厚のアルミ小片をくわえます。そて 2.5ミリのドリルキリサキで貫通穴をあけます。そのまま
3の0.5ミリタップでネジ切りします。 |
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新たにトタン板などを一緒に加え、ヤットコの片側だけ 3ミリのキリサキであけます。トタン板は貫通させないように使いました。この辺キリサキがぐらつかなければ使わなくても良いです。その後3ミリのビスをねじ込みます。そしてナットで固定します(後で気が付いたんですが、ビスを思いっきり締めておけばナットはいらないようです。無い方がスッキリします) |
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出っ張っている部分をカットします。最後に先端を「竹槍カット」します。 |
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竹槍カットですが、写真のような向きにカットします。これが反対だと穴あけ出来ません、理由はおわかりだと思いますが、先端(前方)が尖っていると「雌穴の縁」にぶつかってしまいます。(実はやってみて分かった、始めは失敗したのかと思っちゃった、この辺も技やね) |
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完成、この「ポチットなヤットコ」であけられる物は牛乳瓶の蓋など厚紙とコーヒー缶やアルミ缶、薄いトタン板等です(ヤットコのアゴが弱いため)でも電車ごっこ(今の子供はしないか)(笑)とか小工作に重宝するかも。(少なくともうちの子は喜んだ)
私も暇な時むやみに穴あけしてる、だっておもしろいんだもん、プチプチより建設的?。(笑)
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【ヤットコ穴あけ治具】 |
ドリルで穴をあけるにはまず @印をつける A金敷・センターポンチ・金槌を用意する Bクボミをつける C穴をあける・・・という順番になります。これを @印をつける Aヤットコで挟む B穴をあける・・・と、出来れば大幅に手間が省けます。と、いうことで「ヤットコ穴あけ治具」(3ミリ以下の穴ですけど) |
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また一軒馴染みの店が閉店してしまいました。これは平口矢床(ヤットコ)です。閉店にあたり1個50円ということでとりあえずひと箱買ってしまいました。
これで「ヤットコ穴あけ冶具」(前に作ったのはどこかにいってしまった)を作ります。 |
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まずヤットコの先端近くにセンターポンチで適当な位置にクボミを付けます。思いっきりぶっ叩きます。右写真のようにクボミが付いたら次に進みます。あまり付かなかったら「焼き戻し」をします(ドリルキリサキで穴を開けられない可能性があるため) |
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作りたい径のキリサキで貫通穴をあけます。このとき厚さ1ミリぐらいの捨て板を挟んであけます。 |
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こんだけ、完成です。 |
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使い方は「印と穴の中心を合わせて穴あけするだけ」、たったそれだけですが、とてもやりやすいと思います。それから押さえる位置をずらすだけで写真右のように「長穴」が簡単に開けられます。たとえば
0.5ミリ程度ずらしたい場合も簡単です。2 2.5 3ミリの3種類ぐらい作っておくと便利だと思います。それと「バリ」も出ません(20ヵ所ぐらいまでですけど、馬鹿穴になったらおしまい、あとは本来の使い方で)。
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【どこでもデベソパンチャー】 |
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 6×32ミリフラットバーで作ります。
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「どこでもデベソパンチャー」とは 「平面上ならどこでも穴あけ可能」 というドラエモンの道具みたいな工具です。普通、パンチャーとかさん孔器は「セットする時、奥行きに制限されてしまう」という問題があります。これは「雄型」と「雌型」の整合をとるために仕方のない事ですが、「でべそパンチャー」はその整合をパンチビットの中にして制約を取っ払おう・・・という発想から生まれたものです。
その整合を取るための「合わせピン」に3ミリの丸棒(3ミリボルトのネジの切ってない部分使用)を使いますので、打ち抜ける穴径は6ミリ以上になります(4ミリとかも作れますがあまり必要無いでしょう)6ミリはマブチモーターの出っ張っている軸受け部分をはめるためです。あと、「シャーシパンチ」の下穴用10ミリも作ります(飾り穴・肉抜き穴にも有効)。
作業工程としては一部旋盤作業がありますが、私のは壊れているので(ものすごく酷使したので)かわりにボール盤でやります。これはちょっと職人技に近いですがすぐに収得できます。
3ミリのフラットバーで作る場合は厚みが足りないので二重にする必要があります。長さは60ミリ(適当)なんですが、穴あけ加工のしやすさから「ある程度長い」方がやりやすいです。まず2枚重ねて3ヶ所
2.5ミリの穴をあけます。間隔は適当です。右上の削り込みは位置あわせの目印です。これも適当です。 |
 3×0.5ミリタップでネジを切り、3×30ミリのキャップスクリューボルトのアタマを切って丸めます。
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ねじ込みます。左右2本は上下の板の合わせピンになります。5ミリほど出します。真ん中はパンチの中心誘導用なので16ミリほど出します。ゆるまないようにナットを1個使ってます(左右のはねじ込んだだけ)その後裏側に出ている余分なネジ部分を叩き折って仕上げをします。 |

これで下側板の加工は終わりです。左右に合わせピン、真中にパンチ誘導ピンです。

上側板の穴あけ加工、変に光っているのはサンダー仕上げのせいです(表と裏)。
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上になる板の左右の穴は3ミリにします。真ん中の穴は10ミリに広げます(これは10ミリパンチャーだから)カスが取りやすいように裏側からある程度12ミリぐらいのキリサキで穴を広げます。 |

これで雌型の方の加工は終わりました。2枚重ねて幅60ミリに切り取ります(塗装しました)。 (おんなじ条件で写真撮ってるのになんで暗くなるの?)。
 雌型完成、明日は雄型(パンチ)製作です。ほかの径でもほとんどおんなじ行程です。 |
【でべそパンチャー完成】
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でべそパンチャーの打ち抜きビット(パンチ)は、高ナットの横腹に穴をあけてシャフトを通し、左右からボルトで締め付けて頭とします。漫画ドラゴンクエスト「ダイの大冒険」の武器屋で売っている武器ヘルメットに似ているので「ドタマトンカチビット」と名付けました。 |
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このように中心に3ミリの穴があいてます。先端は本当は「クロスUの字」に研磨する予定でしたが、これは単純なUの字タイプです。クロスUの字研磨は後日にします。(丸棒のセンターへの穴あけはボール盤で・・・を参照) |
使い方
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アルミ板とか使うと勿体ないので工作用紙です。まず3ミリの穴をあけておきます。そして本体中央の棒にさします(左写真)次に打ち抜き棒(パンチ)を棒の穴に合わせてはめ、金槌で叩きます(中央写真)打ち抜いた直後に本体とこのように分離します(右写真)この分離するのが「どこでもデベソパンチャー」の最大の特徴です。これにより作業性は格段に向上します。 |
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打ち抜かれたカスはこのように本体の中に棒に刺さったまま残りますので取り除きます。角に付けた目印(サンダーで削ったところ)は組み立てるときわかりやすいようにです。右写真はきれいに10ミリの穴が抜けたところです。今回小さめの工作用紙で試しましたが、アルミ板やトタン板その他でもおんなじです。又どんなに広い板のどこにでもあけられる事は(平板なら)お分かりいただけるとおもいます。 |
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部品数たった三点。 |
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【薄いベニヤ板用手作りホールソー】 |
、中心軸が3ミリではドリルチャックにくわえて回すと滑ってしまうのは確実です。太い軸の先端を3ミリに削るのも面倒なので他に手がないか考えてみました。 |
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ドリルチャックは一般に 6.5ミリまでくわえられる物、 10.0ミリまでの物、
13.0ミリまでくわえられる物(写真は6.5ミリまで)とあります。理論的に何か丸い物をくわえた場合、3種類とも三爪の間隔(隙間の幅)は構造が同じなら同一と考えられます。
ホールソーの中心軸に3ミリの長ネジを想定し
6.5ミリのチャックにセットし、隙間を実測してみました。結果・約
2.2ミリでした、この隙間に何か出っ張りをかませれば軸の滑りは防げそうです。「シャフトのキー」みたいな物です。
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なんでも良いんですが、3×19ミリのフラツトバーの切れ端があったのでこれを使います。幅19ミリは広すぎるので縦割りにして使います。この手の穴あけは先に切ってしまうと危ないので長いままで出来るだけ加工します。右端は3ミリ、後は
2.5ミリであけてタップを立てました。 |
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3×30キャップスクリューボルトをねじ込み、適当に上下を切り、幅2ミリぐらいになるように削ります。「三爪」の隙間に入るようにです。これがシャフトの「キー」の役割をします(左写真)次に端の方に適当にボルトをねじ込み、これ又適当に切断します(右写真)これは「バランスウエイト」です。このぐらいの物なら無くても大したことはありませんが一応付けました。 |
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次にボルトの頭を落とした物を中央の穴にねじ込みます。主軸になります。ちょっとドリルチャックに装着してみました。ジャストフイットです。 |
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最後に頭を切り落としたボルトで刃先を作ります。今回はベニヤ板が相手なので「繊維を断ち切る」かたちにしました。アクリルとかの樹脂の場合はそれなりの刃先にすれば良いと思います。36.3ミリ用と39.5ミリ用に二つ作りました。 |
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テスト、なかなか切れ味が良いです。華奢な見かけによらずパワフルです。問題があるとすれば半径が固定されるので「自在」な径が出来ないところでしょうか。 |
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実は多少半径を変えられる物も作りました。アングルを適当に切って加工し、主軸取り付け部分は長穴にして移動可能にします。市販品はこうなっています。今回は鉄のフラットバーを使いましたが、三爪にひっかけるようにすれば10ミリの角材でも十分実用になると思います。あくまでも薄いベニヤ板などの場合ですが(主軸は6ミリのボルトを電気ドリルとサンダーで削りました。旋盤ゴッコ参照です)。
今回の工作は電気ドリルとグラインダーかディスクサンダーがあれば作れます。
こんなのすでに沢山の方が実践なさっていると思いますが「ホビー工作研究」ということでUPしました。ところで穴抜き作業中は軍手等していると巻き込まれたりして危険です。素手がイヤな場合は皮手袋をお勧めします。
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