林ホビー工作研究室
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【ローラースプロケット】 |
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● 20Tのローラーピンえせ歯車を作る。 20Tのローラーピンうけ車。 相棒。
● 36Tのローラースプロケッ トを作る。 (出来たけど、これは失敗だぁ)
● 円板に竹ひご植え込み準備。
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【20Tのローラーピンえせ歯車を作る】 |
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分割原器(林ホビー工作研究室専用の分割原器)が必要です。
まずX軸とY軸を合わせます。前に円盤の中心穴のほかに「ゼロ点調整穴」等と言って少し離れたところに穴をもうけましたが、全く必要ありませんでした、と言うのも打撃の針の直径が
3ミリと、中心穴と同じだったからです。(テーブルが穴だらけになってしまった)

外側の黒い円盤は基準分割円盤、その次がゴム板です。そして分割したい板です。あとは例によって
20ヶ所゛打撃するだけです。

打撃は終わりました。しかし軽く叩いただけなので、窪みか少し不足です。そこで取り外してから、だめ押し打撃をします。

銅板製の分割円盤は出来ました。しかしこれを「マスター」とするとちょっと強度が足りません、そこで
1.6ミリ厚の鉄板でさらに分割円盤を作ります。この鉄板が実際作業する「マスター」となります。(左の写真はわざとずらしています)

銅板の窪みに合わせて一緒に穴あけします。ドリルキリサキは出来るだけドリルチャックの中に入れでかなり短めにしています。本当はここで「センタードリル」を使うとうまいんですが、全て折ってしまったので、仕方なく慎重にやります。

出来ました。 20ヶ所の分割穴がある厚さ 1.6ミリの鉄板です。これが欲しくて今まで長々と工作をしてきたわけです。CNCマシンとかフライス盤があれば、それこそ「あっ」というまに作れちゃう物です。はたして分割穴は均等に出来たでしょうか、ちょっと見なんとなく広かったり狭かったりに見えるのですが、これを使って実際に作ってみれば答えが出ます。(なんか怖い)(笑)
マスターが出来たので、さっそく20Tのローラーピン用うけえせ歯車作ってみます。

下にアクリル板重ねたんですが、テカってわかりづらくなってしまいました。
まずば「マスター」から 2ミリの穴をあけます。

左側に 2ミリの穴をあけ終わった板があるんですが写りませんでした、その後、
2ミリの穴から 4ミリの穴にします。

これまた「何が何だか」、4ミリの穴どうしの穴の間隔をノギスで測ってみました。おおむね 4.1ミリ、しかし 3.9のとこや 4.5ミリのところ等少ないですがあります(ウーム)とりあえず外周を切削しました(これもなんだかな〜)。

完成です。しかし「正確」とは言い難い、まだまだ重要なポイントとかありそうです。「小人くん」とか「黒いやつ」とか本当に欲しくなりました。今日は時間が無いのでコレマデです。
次は相棒です。
【相棒】
(20Tのローラーピン車を作ります)。

20Tのマスターを使ってまず 2.0ミリの穴をあけます。深さは 1ミリ程度です。あけすぎないようにキリサキにストッパーを付けています(ただの網戸のゴムです)
20ヵ所あけ終わったら、次に 1.9ミリで貫通穴をあけます。その後円盤に切り抜きます(
1.9ミリであけるのは、太さ2ミリの釘をキツめに入れるためです)。

直径 4ミリ(プリント基板等のスぺーサーです)のスぺーサーに、太さ 2ミリの銅釘を入れ、埋めていきます。裏側に出っ張った部分はニッパーで切り落とします(サンダーで仕上げています。最初、真鍮釘でやっていたんですが、切断しづらいので変えました)。

円盤の材料はベニヤ板です。成功するかもどうかもわからないのに、もったいなくて樹脂など使えません、しかし円盤に切り落とす時、間違ってスレスレにしてしまいました。矢印はその為露出してしまった釘部分です(何とか止まっているからイイヤ)。

記念写真、これでひと組です。平歯車のように「同じもの同士」という訳にはいきません、「相棒」関係でしょうか、インボリュート曲線が必要になる直前に切り落としていますが、ちゃんと噛み合っています。このローラー式の良いところは、「滑り摩擦抵抗」を「転がり摩擦抵抗」にしているところです(って言うか摩擦が発生しない、又は発生しにくい、ローラー部分で吸収する)。

もう一つ、この組み合わせの良いところは、「軸間距離」が正確にわかる事です。市販の平歯車ですと、資料が無いと「現物合わせ」で決めなけれはなりませんが、「ローラーピン車とローラーピン受け車」の場合は実行直径(つまり刻印したとこ)から割り出せます(ちょっぴり調整とか研磨必要?)。

実は色々付属品をつけなければならないのですが、「本当に使い物になるのか?」という疑問の方が強くて実験したくて簡単に組み込んで手で回してみました。
昨日、ノギスで測ったとき、 0.1ミリから 0.5ミリ程度の誤差というか分割失敗が所どころあったので、「多分ダメだろう」と思っていましたが、「何ともありません」、確実に軽く回ります。問題なく回転方向を変換してくれます。又一つ、「ホビー的歯車製作」が可能になりました。
三軸盤だのマスターだの使いましたが、製図ソフトで描画し、印刷したものを貼りけて加工(穴あけとか)すれば、こんなもの簡単に作れます。しかし私は「製図ソフト」ではちょっと厄介な「
21Tとか31T」等の中途半端な物を作りたい・・・とかいう目的もあるので、ごちゃごちゃ色々やっている訳です。
この後は「三軸ケガポンドリブン盤」の「送りハンドルの適正化」に続きます。
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【円板に竹ひご植え込み準備】 |
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平ワッシャーを使って工作ベース300で、2.3ミリの幅のスリットを作ります。万力でもよいです。竹串を植え込み、叩くのに便利かな ? と思ったんですが、無くても良いかも(あっそうそう、竹ひごは長さ 11.5ミリに切断されてます)。

24ヵ所に木工ボンドを付けて円盤に叩き込みます。やっと出来上がりました。道はついたので、これからは1個
10分ぐらいで作れると思います。

完成した「焼き鳥の串」を使った「ピン車」、テストしたいのですが 6Tを作っているヒマがありません、そこで前に作ったやつピッチが合わないんですが(ピッチが
1ミリ広い)組み合わせてみました。やっぱりうまくいかないんですが雰囲気だけは何となく好さそうです。
中間歯車としてなら竹串でも十分使えると思います(トルク 1Kg以下)。
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【36Tのローラースプロケットを作る】 |
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どうも普通のセンターポンチだとあまり正確な位置に窪みが付かないので、2ミリのピアノ線を円錐に削り、ポンチ作業をしてみました。

これは「スピーケ゜ルラウンド」(商品名)といって10倍の拡大鏡です。メモリが付いていて
0.1ミリまで目視出来ます。大体なら 0.02ミリ程度まで判別できます。
2ミリのピアノ線で付けた窪みを覗いたところ、かなり正確にやったつもりでも
0.3ミリほどずれていました。これはデカイ。

トタン板に3ミリの穴をあけ、目測で合わせて、ずれてしまった中心穴を修正しました。
 でもってピアノ線で付けたクボミに合わせてセンターポンチ打ち直し、穴あけして「型」の出来上がり。
 ローラースプロケットらしいのが出来ました。これは自転車のスプロケットと同じたぐいです(自転車のはピッチ
12.7ミリです。これはピッチ5ミリ)なかなかヨサゲに見えますが失敗です。ところどころ間隔が微妙に違って使い物になりません、いやはやこの工作は奥が深い、基本から考え直しが必要のようです。
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