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ヤッシロの
メカトロ工作研究所

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(2ページはマイコンのページの予定です)



【ヤグラ式強力折り曲げ機】 (ほとんどベンダー)
 
これは、アルミ板はもちろんのこと鉄板も1.6ミリまで折り曲げ可能な物ですが、あまり需要がなさそう(幅が40ミリ程度までしか曲げられないし)なので、「二足歩行ロボット」制作にあたり、もっと強力な部品が必要になったらUPします。(それに鉄工所並の設備がないとちょっと無理っぽい)


【ボール盤使用簡易折り曲げ法】 2003.3.27
【ノミと金槌二次折り曲げ法】と【蝶番ハイレグ折り曲げ法】(マジ) 2003.3.24
【ハンドパワー二次折り曲げ法】
【二次折り曲げ機】 2003.3.20 より
【金属板を折り曲げる方法】 2003.3.7 能書きですけど
【万能手回し装置】 (初級工作)
 2003.3.1 より




2003.3.27

【ボール盤使用簡易折り曲げ法】 又ボール盤かよ、です

 ボール盤のチャックがハンドルで垂直に可動する機構ボール盤バイス蝶番の有効な活用と「ノミ」代わりの簡易刀刃で、美しく正確に曲げられる「二次折り曲げ法」です。作るのはチャックに挟むことが出来る「簡易刀刃」だけです。それも半分木製です。


 

 まず、適当な木材の丸棒に「ノコ」で縦にスリットを入れます。10ミリから15ミリぐらいで良いでしょう。(勿論丸棒の直径はチャックに挟むことが出来る寸法です)

   

 左は1.6ミリの鉄板を「台付き万力」に挟んで金ノコで切っています。(これだけ汗かく)中央は丸棒に食い込む部分をプライヤーで切り取っています。勿論直径の幅に切り込みを入れてからです。右は両者をたたき込み、3ミリのビスナットで固定したのち、先端をナタのように【片刃】にヤスリで仕上げた物です。これで完成です。

 1.6ミリの鉄板は寸法が幅25ミリ、長さ50ミリ程度です。二次曲げする内のりで決めます。材料はホームセンター等で「地震対策用のステー」とかが利用出来ます。まともな鉄板を買う必要はありません。

【簡単作業手順】
 

 簡易刀刃をチャックにセットし、曲げやすい向き(見やすい向き?)にします。ボール盤バイスを乗せ10ミリほど開きます。そしてチャックハンドルを押し下げ、刃先がバイスの開いた口の中央ぐらいになるようにバイスの位置を調整します。大体で良いです。曲がっていく行程で自動修正されますから。

 蝶番も大体中央になるように乗せ、二次曲げの部材も乗せます。ハンドルで下げながら刀刃の先端を折り曲げ線に正確に合わせます。作業的には簡単です。

 

 刃先がピッタリ折り曲げ線に合いましたらゆっくりと押し下げていきます。たいして力は必要ありません、これが「ハイレグ法」の優れたところで従来からある「ヤゲン式」の10分の1ぐらいの力だと思います。なお、押し下げ力に「抵抗」を感じたらバイス幅を広げれば良いです。

 じゃあ最初から拡げとけば良いじゃーーーないか、とお思いでしょうが、最初から拡げとくと蝶番が落下してしまうのです。

  

 最後に今回使った物と、一部曲げ終わった作品を乗せます。これが私のいうところの「二次曲げ」です。一次曲げは単純ですから「チョッピリ折り曲げ治具」等使わなくても「万力」で簡単に出来ますね。

 この方法を使えば「マイクロマシン」はちょっと無理でも「ミニチュアマシン」は出来ると思います。又直角に限りませんので色々バリエーションが広がると思います。ボール盤をお持ちの皆様一度お試し下さい。(このやり方で十分ですが、適時場所にPPフイルム等を挟んでおけば、更に美しい仕上がりになります)

     2003.3.27  記


 追伸
 ヤゲン式の下の受け台(VあるいはM型)を作って銅板や真鍮板の細かい曲げをしたら、おもしろい工作が出来る予感がします。


2003.3.24

【ノミと金槌二次折り曲げ法】と【蝶番ハイレグ折り曲げ法】(マジ)

 使うのはこれだけです。 大工さんの使うノミ・金槌・ゴムマット 以上。

 つまり、二次折り曲げをしたい部分にノミの先端をあてがい、ぶったたいたらどうなるか・・・という実験です。結果は上々でした、多少コツはいりますが綺麗に曲がります。

 希望の角度までぶったたくと変な曲がりが出ますので、最初の一発だけにしてあとは「ハンドパワー」で曲げますと綺麗に仕上がります。

 ところで、これだけではあまりに「芸」がないので「その辺」を探したところ「蝶番」が目に止まりました。しばらくいじくっていましたらなにやら「良さげ」。

 1個200円程度の蝶番です。穴のあいていない物は「溶接取り付け」用の物です。前に意味もないのに買っておいた物です。(この感性が大事、自分が作れない物は買っておくに限ります。日曜大工センターで買いました)

 そこでこういうことを考えてみました。押し下げるのは「ノミ」ですが、曲げたいアルミ板の下に蝶番をあてがったら、「ゴム板」より具合が良いのでは?・・・です。勿論そのままではダメですから万力の上に乗せてみました。

 

 つまりこういう訳です。万力を適当にあけておき「蝶番」を乗せます。真ん中を押すと蝶番はV字型に変形します。これって「そう !! 」昔私が考案した板金折り曲げ法の【ハイレグ曲げ】のかたちではないですか、早速実験してみました。

 

 ノミをあてがい「ぶったたき」ました。4回ほど叩くと90度になりました。傷もつかず美しく曲がっています。やったね !! 。

 

 このままでも美しい表面ですが、家庭用のPPフイルム(フリーザー用とか)等を挟み込むと更に美しい仕上がりになります。又、もったいないのですが、ノミの刃先を殺すと更に良いです。溶接用蝶番を使ったところ、2.0ミリのアルミ板でも楽々でした。

 万力の開く幅は研究してください、金槌を叩く力が非常に軽くても曲がります。こんなに簡単に「折り曲げ」が出来て良いのだろうか・・・と思ってしまいました。

2003.3.24 記



2003.3.21

 【ハンドパワー二次折り曲げ法】

 「一次曲げ」の終わった部品を手のひらでもてあそびながら「イラク情勢」をテレビで見ていました。ふと気が付くと一部曲がっています。「おぉっ例の超能力が出現かっ !! 」と、一瞬思いましたが「なんでだろー なんでなんでだろー」と考えたところ、「水は低きに流れる・・・」というつまんない結論に達しました。

 つまりですね、各辺は「立ち上がり」があります。又「二次折り曲げ」のしたいところは競合解消の為2ミリの穴があいており、幅が少し狭い為構造的にチョッピリ弱くなっています。その為軽く曲げモーメントをかけると簡単にそこで曲がることを発見しました。さすがに10ミリのところは指では無理で「ウオーターポンプ・プライヤー」を使いましたがラジオペンチでもOKです。(1ミリのアルミ板の場合ですよ)

 ところで肝心の「曲げ精度」ですが、計測したところ全く問題ないことがわかりました。オマケに工具による擦り傷もなく「美しい」仕上がりです。それから「曲げた」ところは普通弱くなるのですが、適度なRが付くためなかなかの強度があります。

 10ミリしかない所は手では無理なので、ウオーターポンププライヤーの挟むところにビニールテープを巻いて傷がつかないようにして曲げてみました。

 全国の「天馬博士」・「お茶の水博士」の皆様、一度お試しあれ、幅40ミリ程度までなら問題ないと思います。又次の手もあります。 2003.3.21 記


2003.3.20
 【二次折り曲げ機】

 天秤押し・・・とかやぐら式・・・とか色々やってましたが、あっさり簡単な方法を考案しましたので発表します。その前に「実は大工さんの使うノミと金槌」で簡単に「二次折り曲げ」が出来ることを発見しました。でもちっとも「メカトロ」っぼくないので、これは「超・初心者」のコーナーで扱います。 (3月21日、手でもOKな事を発見せり)ガクッ

・・・ と 思いましたがノミと金槌や、蝶番使用とか色々出て来ましたので、このページで続けてやります。3/21









下準備です。寸法は
10 30 50 30 10ミリです。内幅は18ミリ、立ち上がりは3ミリです。
刀刃は 16ミリです。

 二次(箱)曲げの場合、交点に加工する厚みの倍の穴をあけます。今回は1ミリのアルミ板ですので2ミリの穴をあけました。(これは板金工作では大事な事だと思います。逃げ・・・ですね)




 これは「一次曲げ」用の「チョッピリ折り曲げ治具 L2」です。


 ちょっと時間がなくなったので続きは明日です。写真だけ少しUPします。 2003.3.20 記

 ・・・ 次から次ぎに簡単な方法が浮かんできてしまってまいりました。私は考えるのは得意なんですが、酒と漫画とゲームが大好きな「グータラ物」でして、はっきりいって怠け者です。あまり期待しないでください。 2003.3.21 記

 


 1ミリのアルミ板ですが、3ミリの立ち上がりだけで、実にしっかりしています。

  



2003.3.7より

【天秤押し金属板簡易折り曲げ機】 (初級工作)
 2003.3.09一応完成しましたが、どうもバランスが悪いのでアプローチし直しますそして【やぐら式金属板二次折り曲げ機】という名前にします。

 やぐら式・・・とは、自動車のジャッキとして多用されている構造です。オイルジャッキの方が力が強いのですが、作り安さからこれにします。

 二次折り曲げ・・・とは、私が勝手に付けた名称です。金属板を折り曲げる方法は、かたちの分類として

一次折り曲げ  単純な平行な部分のみの折り曲げです。(簡易折り曲げ機は全てこれです)
   ・・・ このような感じです。チョッピリ折り曲げ治具【L.2】で出来ます。

二次折り曲げ  直交する面の折り曲げです。端は競合します。(既存の簡易折り曲げ機はスリットで対処)
三次折り曲げ  正逆折り曲げです。競合する場合もあります。(私の製品以外見たことありません)
四次折り曲げ  近接二重折り曲げです。箱の隅等に使われる場合があります。(同じく)
それ以上     専用機になります。(市場に出ているのは全てこれです)

 ・・・に、私が勝手に分類しました。(折り曲げ機は大抵「簡易切断機」にもなります)



 天秤押し・・・も失敗ではないので明日UPします。(1ミリのアルミ板でもかなりしっかりした物が出来ます)
          2003.3.14

二次折り曲げ機・・・につづきます。 2003.3.20


 前に手作り治具シリーズ【チョッピリ折り曲げ治具】という物をやりましたが、この会社でそっくりな物が市販され出しました。世の中には「あなたと同じ事を考えている人が7人はいる・・・」とか聞いたことがあります。「特許を申請しておけば良かったのに・・・」といってくれる人が何人もいらっしゃいましたが、私の目的は「工作大好き人間」の増殖にありますので、いさいかまわず次ぎにいきます。(時間もないし)

 京都名産の漬け物に「すぐき」があります。この漬け方が独特で「天秤押し」と言うそうです。この仕掛けを見ていたらなにやら「折り曲げ機」に見えてきたので穴あけの次は折り曲げかな?と、簡単に作れてパワフルな折り曲げ機を作りましょう。


 とりあえずは単純一次折り曲げです。ところで金属板の折り曲げ法は色々ありますが、単純・・・ということで古来からあるMI法です。(MI法とは私が勝手に付けた名前で、正式には別な名前がありますが忘れてしまいました)

 要するにM型の金具の上に平板を乗せ、上から先のとがったI金具を降ろしていき、力任せにVの字に曲げていく方法です。これの良いところは構造が簡単な事ですが、欠点は滅茶苦茶力が必要な事です。でも程度問題で、幅100ミリ程度までなら大したことはありません、そういうわけでとりあえず曲げ幅100ミリまでの折り曲げ機です。(ここにCVF様の万力プレスがあります)

【製作に必要な工具類】

 電気ドリル ベビーサンダー 台付き万力 万能手回し装置 、これらはどうしても必要です。工具・治具を作る場合はやはり3ミリ程度の鉄板というか「フラットバー」の切断と穴あけ作業を頻繁に行います。(完成してしまえば使わないんですけど)





i二次折り曲げ機・・・につづきます。 2003.3.20




2003.3.1より

【万能手回し装置】 (初級工作)

 私は現在、 3*0.5 4*0.7 5*0.8 6*1.0ミリの「手回しタップ立て器」を自作して使っておりますが、別々に作らなくても一台で全てこなし、オマケに穴あけやスプリング製造、丸棒磨き等々色々につかえて「作るの簡単」なものを考案しましたので発表します。「電気ドリル」がなくても作れますが出来ればご用意下さい、「台付き万力」がなくても「クランプ」一個あれば机等に固定出来ます。(台付き万力があると「ボール盤」のような使い勝手が得られます)

 工作初級の方は勿論、プロの方でも一台あると重宝します。「メカトロ工作」で「ロボット製作」の方は必須の工具の一つになると思います。一部「旋盤作業」が必要ですが、オリジナルマインドさんや旋盤お持ちのアルバイト工房さん・メーカーさんに頼んでください、2.000円前後だと思います。(送料とか別です。それから私は暇がありません)


 このような物です。チャックには電池インパクトドライバードリル用のアタッチメントである「キーレスドリルチャック」を使用しました。「日曜大工センター」等で3.000円前後で売られています。これは便利です。それから「シャフト」ですが、これは旋盤がないと作れませんので外注でお願いします。1本1.000円から2.000円ぐらいで作っていただけると思います。(全体の形は参考です。主力用途により色々なバリエーションが考えられます)

 キーレスドリルチャックとはこのような物です。ワンタッチで「電池ドライバードリル」にセット出来るようになっています。セットする部分は六角形です。10ミリのシャフトに「6.9ミリ」で深さ「28ミリ」の穴をあけてもらい、たたき込むと丁度良い感じにハメあいされます。

 
こんな感じです。


今回の全部品です。形は適当です。


 
近くにあった「木っ端」で作りました。

 軸受けは今回私はアングルで作りましたが、当然木材でかまいません、「手握りドリル」等で簡単に作れると思います。この軸受けには以外とあまり力がかかりません、又、オリジナルマインドさん等で「ピローブロック」を購入して使いますと本格的になります。

 

 回転させるハンドルです。私は16*16の角パイプで作りましたが「臨機応変」です。全て木製で作れますし、このツマミも鍋のフタの取っ手などで代用出来ます。(電気ドリルがあれば簡単に自作出来ます)

 この写真は受け台に貫通用の穴をあけています。バリとか「割れ」が出ないようにあて板をかましてあけています。それから「芯」を合わせるためにこの段階であけています。これって大事です。(近くに薄い板がなくて厚いベニヤでやっていますが、勿論こんな厚い板でなくて大丈夫です)

 【使い方】

 とにかく「最高のタップ立て器」です。それから「各種穴あけ」、特にアクリル等の穴あけには重宝します。最後の瞬間の「割れ」を防ぐことが出来ます。それから「スプリング製造器」、「コイル巻き器」にもなります。

 前に作った「ガイド付きネジ切りダイス」と組み合わせると使い勝手の良い「ダイス作業」が出来ます。それから「ハンドル」にはつまみが2つ付いてます。「低トルク用」(早回し)と「高トルク用」です。6*1.0ミリのネジ加工も楽々です。

  

 又「意味」もなくアクリル製の三角定規に2.5ミリの穴をあけ、3*0.5ミリの「タップ」を立て、ネジをねじ込んでみました。

 

 

 

 この【万能手回し装置】は「電動」になり、【簡易旋盤】と進化していきます。




                    2003.3.3 記