チョッピリ折り曲げ治具の作り方。    戻る。   トップページに戻る。

 当社の製品に、【電子工作用パネルパンチャー】という工具があります。これに小物収納用として、160*29*25ミリの小箱をお付けしています。この箱を作るのにこれ又当社の製品である【折り曲げ工場540型】で今まで作っていましたが、だんだんばからしくなってきました。

 なんと言っても、540ミリも一度に曲げられるのにたった29ミリの折り曲げなんて、重いしめんどくさくなってきたのです。かといって万力では曲げられないし、そこで小物専用【チョッピリ折り曲げ治具】を開発いたしましたので発表します。といってもただのヤットコ崩れみたいなものですが、なかなか便利です。


 

 このようなものです。最初、6*32平鉄で作っていましたが、強度的に問題ないことがわかったので、3*32平鉄にしました。要するに上下の平鉄で板をサンドイッチにし、プライヤーで机の角あたりに押しつけてただ曲げるだけです。
 切り込みが入っているのは、テコの支点・力点・作用点をはっきりさせるため(挟みよくするため)です。黒いのは3ミリのボルトで、上下の板の整合を取るためです。下はナットで固定されており、上は適度なバカ穴です。

 右の写真左上は、大きさ比較用のマブチモーターです。左下の2個はウオーターポンププライヤーがボルトに当るため、力点に出っ張りをもうけたものです。幅は、20ミリから80ミリまで作ってみました。実際にはこんなに作る必要は無く、曲げたい幅の物をその都度1個作れば十分でしょう。 

 
このようにプライヤーでひっつかんでグイッとやります。

 この治具とプライヤーかペンチだけで、こういう小箱が簡単に出来ます。
 わざわざ作らなくても模型店で売っていますが、マブチモーター(FA-130)の取り付け台を作ってみました。3.0ミリ 6.0ミリ 10.0ミリの穴は電子工作用パネルパンチャーであけました。 
 1回目の折り曲げが終わったところです。この手の折り曲げは順番が大事です。
 折り曲げ完了、合計6回曲げています。治具は30ミリ1個だけです。
 モーターを組み込みました。初めてにしては珍しくきっちりはまりました。
        (私は意外と不器用) 
 ちょっと分かりづらいと思いますが、補強の為の段差(1ミリ)がお分かりでしょうか、こんな折り返し曲げ?も簡単です。(技は必要) 



【今回使用した工具・道具。】
ボール盤(又は電気ドリル) キリサキ 2.5ミリ 3.0ミリ
ベビーサンダー 切断砥石 多羽根ディスク
3*0.5ミリタップ 同タップハンドル
差し金 ケガキ針 センターポンチ レンチ ドライバー ラジオペンチ

【材料・他】
3*32ミリフラットバー(平鉄) 3ミリの適当なビスナット 塗料

【必須アイテム】
防塵眼鏡 薄い皮手袋 
目だけはくれぐれもご注意を。

【あると便利】
万力

2001.5.17記

お粗末様でした。