チョッピリ折り曲げ治具 L2 戻る。 トップページに戻る。
今日は、前に「チョッピリ折り曲げ治具」をやりましたが、今回は続編です。といいましても構造はまったく別物です。最近「メカトロ工作」がかなり浸透してきました。それに伴い板金工作もかなり厚いものがターゲットになってきました。
この形や寸法は一例にすぎません。
こういう物を作る治具です。この写真は1.5ミリのアルミで作る予定だったのですが、アルミ板が見つからず、仕方なく2.0ミリのアルミ板で作りました。寸法は 10 30 50 30 10 (ミリ、内寸法) です。穴は3.0ミリです。なにやらいわくありげな穴は6.0ミリです。
今回の治具は「蝶番曲げ法」という手法です。・・・ウソです何となく昔良く見かけた「平ベルト」を使った蝶番ににているので私が勝手に名付けました。なんと呼ばれても結構です。
この治具はあまりにも簡単に作れて使い方も簡単、加工品のできあがりもきれいで正確なので、私の製品である【折り曲げ工場540型】や【折り曲げ君4号】が「売れなくなってしまうのではないか」・・・というセコい考えで発表しなかったものでした、しかし現在予約製造が追いつかず(私一人で作っているので)抗議の嵐に見舞われていまして、たまらず少しでもおさまればと思い発表するものです。この記事を読まれて「予約をキャンセル」されても致し方ないと思っております。
製作に必要な最低限の工具は・・・
「電気ドリル」 ・・・ボール盤ならかなり楽です。キリサキは3.0ミリ 6.5ミリの2本です。(ボルトの太さに合わせます)
「デイスクグラインダー」 ・・・ベビーサンダーともいいます。砥石は切断砥石と多羽根ディスク(60番ぐらい)が必要です。
万力、この際「台付き万力」を作りませんか?、作業がとても楽になります。
それと、絶対必要なのが「防護ゴーグル」です。これは眼鏡をかけている方も必須です。
なくても良いのですが、6*1.0のタップとハンドル、5.2ミリ程度のキリサキがあると外観や使い勝手が良くなります。
材料は、
6*25フラットバー(ろくのにじゅうごふらっとばー 長さ何々といいます)420ミリぐらい。
6*16キャップスクリューボルト 4本
6*45キャップスクリューボルト 2本以上
3*30キャップスクリューボルト 4本半ネジタイプ、ネジの切れていないところが(3.0ミリ部分)使うところです。
6*25フラットバーの購入方法ですが、鋼材の切り売り屋さんが近所にあれば良いのですが、なければインターネットの通販で手に入ります。建材屋さんに頼むと5.5メートル物を買わされます。運賃が高いので割高になりますが、2Kgまで2000円ポッキリコースでお分けします。
作り方。
6*25フラットバーを長さ100ミリに4枚切断します。
別に100ミリでなくても良いです。(適当)
4枚のうち2枚をこのように削ります。角度は約40度(適当)です。丁度片刃のナタのように削ります。
真ん中の写真は削った面を合わせてみたところです。80から85度になるように削ります。
この作業が一番大変です。腰と足を使って「人間フライス盤」になったつもりで作業します。
これが使うときのイメージです。
穴をあけます。上下セットであけます。小さい穴が合わせる時のガイドピン穴です。
位置は適当です。いくつかあけておけば使いやすいかなーといった程度です。
2組組立てました。これで終わりです。
写真が暗くてスミマセン、フラッシュたくと「ギラギラ」しちゃってよけい見づらくなってしまうのです。(金属光沢は難しいです)
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2002/5/5