林メカトロ工作支援室       戻る。     @へ   Aへ  Bへ このページはCです。

その辺の物で作る工作機械  【ドリルチャック盤その1】 (回転系の始まり、ものすごく発展しますよ)


ここは途中です。もう少し下の方に始まりがあります。

 電気ドリルに適当な丸棒をくわえ、加工中のチャックもかませます。つまりチャック同士連結します。そしてドリルを回転させながら丸棒のお尻を鑿等で削ります。


このように平面になるまで削ります。

 
 ベニヤで適当な円盤を作り、木工ボンドをつけて皿ビスでしっかり固定します。そして先ほどと同じようにチャック同士連結し、この円盤の底面も平らになるまで削ります。この作業は納得がいくまでつづけます。

 
 【ツバ付きチャック】が完成しました。切削がうまくいけば平らなところに置くと微動だにしません、チャックに長さ100ミリ程度の綱棒を挟み、先端で「0.5ミリ」程度の誤差なら大成功でしょう。(この誤差の測定法はやっかいなのであとでこのツバ付きチャックを使った工作機械を作るときにUPします。とりあえず作って置いてください)

 写真のベニヤの表面を見てもお分かりのようにかなり削っています。機械部品に木材等だから仕方ないです。しかし一度削って精度が出ればそう狂う物ではありません。(それに狂ったらまた削ればいいし)

 





このページはここがスタートです。
 最近、「電池式インパクトドライバードリル」の急激な進歩・普及により、このドリルにセット出来るアタッチメントも多数発売されるようになってきました。このドリルチャックもその中の一つです。ホームセンターで1.850円で買ってきました。

これは「キーレスチャック」です。2.350円でした。


これらの特徴は、六角形のジョイント部分です。統一されてます。

 ちなみに今まではこのようなチャックだけでした、左が「テーパー付き」の6.5ミリまでの物、右が13ミリまでのチャックです。このテーパー軸は規格があります。ところで規格品のチャックは、くわえる最大径が 6.5ミリ 10.0ミリ 13.0ミリの3種類です。このほか小さなチャックは規格外れに沢山あります。13ミリ以上のドリル用には「ノス型ドリル」「ホールソー」があります。規格品では「テーパーシャンクドリル」という種類になります。

 
 ところで先ほどの六角形のアタッチメント部分の寸法ですが、対辺部分は 6.3ミリでした、対角部分はばらつき(ちょっとなめらかになっているので)があり、7.0ミリから7.3ミリぐらいでした、今回の工作の第一目標は、この部分に「延長シャフトを付けよう」ということにあります。理由は簡単、回転系の必須要件だからです。(電気ドリルしかもってない方のための工作です。旋盤とかフライス盤もっている人はこの記事は意味がありません)


かなり行程がありますが、まずは第一段階。
 材料です。まずは「チャック」の部分だけですが、 チャック 8ミリの真鍮パイプ(長さ35ミリ) 丸棒(直径35ミリ程度・長さ30ミリ) タッピングビス6本 銅板少々。(写真には銅線が写っていますが結果的に使いませんでした)


まずは漫画本等使って中心を出します。両面です。

  
 真ん中に8ミリの穴をあけます。一気にあけると絶対狂いますので上下から半分づつあけます。又その時キリサキを貫通させてはなりません、馬鹿穴になります。(旋盤でも使わない限り絶対ずれます。ズレを最小限にするためにも2回に分けて穴あけします。結局ずれますけどそのズレをパイプの固定に利用します。貫通させるとスカスカになって失敗します)

 その穴に8ミリの真鍮パイプを軽くたたき込み、銅板で作ったフランジをはめます。6ヶ所あけた穴は私の趣味です。なんかカッコイイかナーなんて思いまして。

 
でもって半田付けし、タッピングビスで固定します。


完成です。

 さて、ここから「本気モード」です。この作った物にチャックをたたき込むのですが、この時三爪チャックをブッタたくと壊れますので写真のようにボルトなどを軽く(さわるかさわらないかぐらい)くわえて「ボルト」の頭をブッタたきます。この作業は言葉では表しにくいのですが、「無駄な力が加わらないように・手応えを感じながら」なんと言ったらよいか「丸棒が壊れないように」・・・と言うか、阿吽というか刹那というか、「失敗はゆるされない」という緊張を味わって叩いてください。(こういう経験を続けると匠に近づくかもしれない、私はしょっちゅう失敗するので切磋琢磨が必要なり)

 つまり「芯」を意識して叩く・・・ということです。(早い話が「釘」が曲がらないように叩く感じ、かな?)
  (もっと早い話は「玄翁」を邪念なく正確にふるえ・・・ということですな、ジジイ曰く)ううーむ、つたわったかなー


なんか今回は一発で成功したみたいなので嬉しい。(段取りかなぁ)


最後に「ダン床」に突き刺し、手垢が付かない前に塗装です。


 なおこのあと、とても大事な作業が待ってます。大したことありませんけど。




_