林ホビー工作研究室  
【空気圧】
● エアー入出力部のホース取り付け部・考。
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【エアー入出力部のホース取り付け部・考】
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 ダイス切りを見ているうちに「エアー関連部品」が安定して作れるような気がしてきました(前は今一だった)そこでちょっと計算してみます。独学なので違っていたら雨宿りの軒下掲示板でご指摘ください。

 1気圧は1平方センチメートルに1キログラムの力だそうです。ホビー的に使える圧力は3気圧(3キログラム)ぐらいまででしょうか、これでも自動車のタイヤよりはかなり高いです。

 エアーの配管に使う素材として直径3ミリの真鍮パイプを考えます。ホームセンター等で手に入るのは穴径2ミリです。すると肉厚は 0.5ミリです。これに 3の 0.5ミリタップを立てると「かなりヤバい状態」になります。

        穴径は 2ミリです。空気圧を 3Kgだとすると・・・
         3×10×10=300  1×1×3.14=3.14
      300÷3.14=95.54(約) で、大体 96gと出ました。

 大体 100gぐらいの力に耐えられれば良い事になります。そこでダイスでの加工です。要するに「配管」です。町で見かけるパイプのネジ切り工事をよく見ていると、「切り始めはまともなネジ切り」です。ネジ切りの終りに近づくと徐々に切りこみが「浅く」なり、最後は溝が無くなります(つまり最後はテーパーになっている)。

 これは接続部からの「漏れ」を防ぐ技です(シールを使ったりもしますけど)これをダイスでマネしてみたいと思います(職人さんの機械は元々そういう仕掛けがしてある)。

              
 ダイスにはそんな仕掛けがありませんので、疑似的な方法をとります。なに、ダイスの食い込みを調整するだけです。

 用意するのはこれだけ、金づちとマイナスドライバー2種類だけです。


         
 赤矢印のところのネジで調整します。しかしこのままではこのネジは動きません、そこでスリットにマイナスドライバーを突っ込んで(金づち使用)幅を広げてから小さなドライバーで締めます。

        
 どのぐらいの隙間にしたら良いのかわかりませんので、あとは実際にネジを切ってみて決めます。私の場合、約 0.2ミリの切り込みになりました。右写真でお分かりのように全くナットが入りません(ダイスは12回転させました)。

       
 次のダイスは軽くドライバーを差し込んで止めた奴、8回転させました。右の写真はまたまた別のダイスを普通の状態のまま 6回転させました。


                    
 つまり出口に近づくにつれ、まともなネジ切りにした訳です。ナットを入れてみると写真のように途中からねじ込み出来なくなりました(これが空気漏れを防ぐ)これなら3気圧かけた時の100gぐらいの力なら十分耐えられると思います。

           
 この3個のダイス、ちょっと見では分からないので名前を付けました。タップとは違う意味ですが、ほかに名前が浮かばなかったので 荒 中 仕上げ と書いてしまいました。もちろん意味は違います。

 荒が 0.2ミリの切り込み、中が 0.35ミリぐらいの切り込み、仕上げがまともな 0.5ミリの切り込みになります。これに「導入部」のテーパー ? が加わり、配管工事のようなテーパーのついた切り込みになります。これにより、3ミリの真鍮パイプでもなんとか使えると思います。


                エアー入出力部のホース取り付け部・考。A

            
 昔作った「単シリンダー」用の単純な手動弁です。ピンクっポイのは夜店なんかで見かける「水ボンボン」(だったかな ? )のポンプです。おもちゃ屋で買いました。

              
 前に作った時は3ミリの真鍮パイプに直接タップを切っていたので、試しているうちに根本から折れてしまいました。今回の3個のダイスでやる加工では「強度はバッチリ」です。

 昔・ホンマモンの電磁弁扱っていた時は「重てーなー」と思っていました。シリンダーがでかいうちは気にならなかったのですが、「マイクロシリンダー」とか「ペンシルシリンダー」なんかですと、肝心のシリンダーより電磁弁の方がはるかにでかくて重いのです。

 最近では小さくて軽いのがありますが「た・高いー」、とてもホビー的には使えません、そこでなんとか作りたいと思っていました。今回の成功で作れるかも ? 。








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