林ホビー工作研究室    創作工具の研究と通販         [ホビー工作の掲示板]    雨宿りの軒下掲示板(私は居候です)




平成23年2月27日(日)

                        【ホビー板金折曲機】

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                         【電子工作ケース曲げ】

 電子工作キットには、ケースが付いているものもありますが、プリント基板に半田付けだけというのもあります、又電子回路を自作した場合は、ケースの準備が必要です。(昔はバラックが多かった、カッコいいと思われていたフシがある)

 出来あいの美しいケースも沢山ありますが、希望の寸法が必ずあるとは限りません、(妥協すれば別ですが)そこで「自作」ですけど、電子工作のケースは意外と面倒です、それは「一発勝負」で作らないとならない(アルミ板の場合)という事と、希望通りの寸法に折り曲げるのは、結構コツがいるということです。

 形状も色々あります、又、角を内側直角にするか、丸みを付けるかの選択もあります、今回入門として、割と単純なカマボコ型(コの字を2つ合わせるタイプ)を作ってみます、フロントパネルの上の両角はRを少し付けます。(内側直角でも良いんですが、Rが付いた方が難しいので)

 下の両隅は内側折り込みにします、(外出しより難しいので)ところで、ケース作りには、 1ミリの誤差も許されません。(人に見せられなくなる)(笑)

         
 やっと半端物ですけど見つけました、厚さ 1ミリのアルミ板です、まず天板と側盤(繋がっている)から作ります、2枚の板の大きさから適当に寸法を決めました。(目的が無いもので)

          
 上の両肩に多少丸みを付けようとしています、専用の刀刃を作れば良いのですが、何か当て物をすればRのついた曲げが出来ると思って、コーヒー缶を開いた板で鋭角を鈍らせるかぶせ物を作っています。

           
         ところがこれは失敗しました、コーヒー缶も鋭角に曲がってしまって役に立ちません。

         
 しようが無いので、1ミリ厚のアルミアングルの角を削ってあてがってみました、これまた失敗、打撃折り曲げの場合、甘い曲げにはそれなりの刀刃を作らないとダメのようです。

                
 R曲げは手曲げで十分出来るので、(今回は材料が無くなった)これで行きます、これでも内側 半径 1ミリぐらいのRは付いています。(ここまではただのコの字曲げです。)

       
 次にフロントパネルとリアパネル、そして底板の制作です、ここではちょっと注意が必要です、赤矢印が折り曲げ線、黒矢印が切断線です、その差は板の厚み 1ミリずれています、理由はお分かりだと思います。

            
 この 1ミリのズレを実現(切り取り)するために、直線切断には楽勝アイテムの「工作ベース300」を使いました、もちろん金切りバサミで切り取ってもかまいません、右は切り取った跡です。(工作ベース300を使えば美しいです)(笑)

 ところで、このケガキ線を引く時に、先ほど曲げたコの字型の曲げ具合を確認します、狂っているはずです、(笑)これは絶対狂います、なにせ打撃折り曲げですから、そこで前になる部分と後ろになる部分を実測して、その寸法でケガくのです、なーに 1ミリ程度狂ったって完成してしまえば「見た目」分かりません。

        
 この立ち上がり部分を先に曲げます、右の写真、黒矢印がフロント(リア)パネルです、赤矢印が側面を止める部分です、この面が一直線になっています、これが美しさになります。(笑)

                 
 ちょっとかぶせてみました、AとBがフロントか、リアパネルになります、この状態の時、スイッチなりランプなりの穴あけをしておくと、あとあと楽になります。

           
 さて、立ち上げて高さの位置を決めます、この写真では 40ミリのところに合わせています、真中の写真は外側から撮った写真です、このように余裕があります、これが天板にピッタリ合わせる手順です、右写真は内側からケガいています。

            
         反対側も同じです、しかし必ず合わせる部分を決めておきます、そして切り取ります。

           
 フロント(リア)部分を折り曲げます、この作業は前にやった四方曲げになります、右が2枚とも完了した状態です。

         
 次に合体させます、ピッタリはまるはずです、そして側面が出っ張ります、そこにしるし(線)をして切り取ります。

                 
 完成しました、あとは側面に取り付けビス穴をあけるだけです、これには「工作ベース60」が便利なんですが、それは別の機会に。

 なんかえらく長くなりましたが、作業時間としては 30分ぐらいです、写真撮ってホームページに載せる方が何倍もかかっています。

 表面のキズですが、ご紹介が長くなるので、なんの手当もしないままで続けてきました、実際はPP(ポリプロピレン)なんかで保護しながら行います、実行すると、写真では訳が分からなくなりそうなので手当しませんでした。











                
 折曲機なんてしょっちゅう使う物ではありません、そこで普段は別の用途に使えるように思案中です、このかたち、どっかで見たような?。(笑)








       実用出来る二極モーターって作れないかなぁ】去年 本年1月26日  27日  28日  30日  31日
                                  (お遊びのページ)↑
 2月14日(月)
 突然ですが、究極の折り曲げ機構想が浮かんできてしまったので、二極モーターちょっと休憩します。


           【ホビー板金工作用・オープン式打撃折り曲げ機】1 2 3 4 5 完成
                 通販用制作開始  M台についてあれこれ  曲げ見本



ちょっとしたお助け工具・道具・冶具等。
 鉛筆トースカン   打撃折り曲げ装置   ビス入れ小物箱を作る

【工作ベース300を使った新型折り曲げ機】(テスト) 4-3  4-2  4-1  3  2
工作ベース300を、本格的な折り曲げモードに変形します
【工作ベース60基本セットを使って分割盤モード】 【使い方】
【 2.5ミリドリルキリサキであけた穴を 3.0ミリに広げるための簡単ドリルクランク自作】
【工作ベース60基本セットのもう一つのパンチャーモード】
【正確な位置へのパンチ法】(高位置三角頂点調整法を使って)
【工作ベース60の使い方、パンチャーモード編】 をUPしました。
「工作ベース60の使い方、ドリルキリサキ編」をUPしました。
 「工作ベース60の構成」に加筆しました。

(上に行くほど新しいです)




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なぜか私の作業中に存在をアピールする猫、
邪魔でしょうがない。