チョッピリ折り曲げ治具 L3 のページ。 トップページに戻る。 L2のページへ。 L1のページへ。
L1ではほんのちょっとの折り曲げ治具をご紹介しました。ほとんど腕力勝負でしたので「厚み1ミリまでのアルミ板」又は「0.3ミリ程度までのトタン板」ぐらいしか曲げられませんでした、曲げ方も一番単純な物でした。
L2になって、「2.0ミリまでのアルミ板」又は「0.5ミリ程度までのトタン板」も可能になりました。L3は「万力」等ではちょっと難しいと思われる曲げ方にトライします。
(私は今まで「正曲げ」「逆曲げ」とか表現してきましたが、これからは折り紙工作のように【山折り】と【谷折り】という表現にしたいと思います)
今回のL3は、このような「近接山谷曲げ」です。
この写真では「立ち上がり」ピッタリ3ミリです。
0.5ミリのトタン板でやりましたが、アルミならもっと簡単です。
ちょっと暗い写真で申し訳ありません、L2の治具をちょっと改造しました。
エッジを2枚の板の両方に付けただけです。
(昼休みの工作なので写真を撮り直してる暇がありません)
今回追加の部品です。25ミリと32ミリの平鉄1枚ずつと、
3*25*25アングルです。
このように加工します。万力・電気ドリル・サンダーしか
使っていません。(タップも使いましたが、貫通穴ならいりません)
では順を追ってご紹介します。
L2の時のように1回目おります。
内側完全直角に曲がりました。
立ち上がりを3ミリにセットしました。
2回目の曲げです。縦の部分の平鉄は32ミリを使いましたので、
立ち上がりは0から15ミリぐらいの間で可変です。
(実際は1ミリぐらいは不可で、2ミリ以上でないとダメでした)
2回目の曲がりはちょっとRが付きました。
(さらに治具を作ればなくせます)
L3までは「汎用治具」でした、L4に突入すると「専用治具」(ある一定の寸法専用)になってしまうので機会があったら・・・ということにします。それに「工具」ではなくて「工作機械」になりそうなので。
今回の治具(工具)は「万力」「電気ドリル」「サンダー」があれば作れます。ちょっと板金工作のレベルを上げてみませんか、この折り曲げというのは「パズル」のような要素があります。順番を間違えると失敗します。
どんな形にも曲げられる・・・というのが理想ですが、なかなかそうはいきません、このやり方が「最高」とは思っていませんが、一つの参考になればうれしいです。
近いうちに「アクリルの直角曲げ」をやろうかなと思っています。あの「喫茶店」や「ファミレス」のメニューが挟まっているような物にも挑戦してみましょう。
2002.5.17記
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