〔マブチモータードリル第一章終わり〕


小物専用ドリル最終回です。
(と、言うことは中物・大物もあとでやります)
2003.9.18

 電ドル盤・旋盤モードで「カップリング」を作り、「マブチモータFK-280SA」〔現金.com〕を使ったドリルを色々試してみましたが、モーター直結では2ミリまでがなんとか実用範囲のようです。そこでこのシリーズ最終回としてモーター2台直結というのを試してみました。3ミリのタップ下穴用として 2.5ミリのキリサキ用にしました。その他どうしても必要な 1.7ミリも作りました。(勿論スイッチや持つところのカバーとか必要です。ゴチャゴチャつけると構造がわかりにくくなるので「基本部分」だけUPします)(それから写真の左のモーターはシャフトを改造しています)

 左から 2.5ミリ(Wモーター)、1.5ミリ(ついでに作った)、1.7ミリ(真鍮釘下穴用・遊星ギア装置製作に必要)、0.8ミリ(プリント基板の穴あけ用)です。ドリルキリサキですが、購入した時のままでは長すぎるので切断します。と、いってもまだ切断機は作っていませんので下記のようにします。


まずキリサキの根本の方にビニールテープを張り付けます。
(適当)


でもって万力に挟みます。


雑巾をかぶせ、ひっぱたきます。
(黒い線がキリサキのつもり)

 折れました。ビニールテープの糊の部分が雑巾に張り付いてどこにも飛びません、ところでこのやり方は非常に危険です。必ずこのように作業してください、雑巾をかぶせたとはいえ、安全メガネも必ずかけてください、それから折り切れたところはものすごく鋭利に(レーザーメスみたいに切れる事がある)なっている場合があります。取り扱いには十分お気をつけ下さい。

 折りきった不要の部分はあとで「パンチャー」の部品として使いますので大事にとっておいてください。

 


失敗の写真


 ホーローセットの穴あけやネジ切りが面倒くさいので「打ち込み」でやろうと6ミリの丸棒で作ってみました。長さ15ミリにして 1.9ミリ(モーターシャフトが2ミリだから)の貫通穴をあけ、叩き込みました。うまく入ったと思ったのにモーターシャフトが曲がってしまい、「くねくね」動いて使い物にならなくなってしまいました。(はずれないし)

 そこで・・・ 5ミリ打ち込むなら 4ミリは 2.0ミリの穴をあける、10ミリ打ち込むなら9ミリは 2.0ミリの穴をあける、とかして「打ち込み部分は1ミリぐらいにする」、というのが良さそうです。そのうち実験します。(つまり打ち込み部分は最小限にしないと)



おまけ

 ホーローセットの2列の穴ですが、きれいに並べてあける方法は色々あります。Vブロックに乗っけてセンターポンチでクボミをつけるのが一番簡単ですが、ツルツルすべって思うような位置になかなか出来ない場合があります。そこで一例。

 1ミリのアルミ板に穴を(勿論真っ直ぐ)あけておき、あけたい丸棒に被さるように湾曲させます。そしてあけた穴をガイドとしてドリルで軽くクボミをつければOKです。この他にも沢山方法があります。そのうちに。

 Wモーターは大成功でした、実にパワフルです。

2003.9.118

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