林メカトロ工作支援室
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もう少し実用的な
【ウオームギヤ・ホイールギヤを作る】
(モドキでオモチャですヨー) 2005.10.2-3

 前に 3*0.5スパイラルタップを使って「ウオームホイールギヤ」モドキを作りました。アクリルで作ったせいもあるのですがどうにも弱々しい、落っことしたらナメッて(歯が折れたり削れたり)簡単にパーになりそうです。金属で・・・とも考えたんですが元々歯の丈が 0.5ミリしかないのではあんまり期待出来ません、そこでもう少し大きな物を作ってみることにしました。
 6*1.0ミリのタップです。上が普通の物で下が「スパイラルタップ」です。(値段は倍ぐらいします)この加工法ではこのスパイラルタップでなければダメです。
 まずは円盤作り、大口径(55ミリ)のホールソーで3ミリのアクリル板から作りました。別の作り方もありますが私はこれが好き、(簡単だし)右側は 0.5ミリと 1.0ミリのアルミ板で作ったスペーサーです。3ミリのアクリルをサンドイッチにして合わせて6ミリの厚さの円盤になるように挟みます。切削位置を合わせるためです。
 
 平鉄で簡単な支えを作り、円盤群を(アクリル円盤を真ん中にして挟む)取り付けます。ガタはなるべく出ないように(きつすぎずゆるすぎず)します。
 
 ドリルにスパイラルタップを取り付け、適度に押しつけながら円盤の縁を切削していきます。大体4分ほどかかります。その間気を緩めないのはなかなかの集中力が必要です。旋盤だったらのんびり少しずつハンドル回して押しつければ良いんですがね。(手作業はくたびれる)
 
完成 !!。

 

 いやー、2枚作るのに1時間もかかってしまった、でも道が出来たので次からは1枚作るのに10分ぐらいで出来ると思います。今回作ったのは直径49ミリですので単純計算で歯数150ぐらいでしょうか、面倒くさくて数えてられません、それに例の「切りはじめと切り終わり」が一致しているのやらしないのやら?も分かりません。

 「ウオームギヤ」(モドキ)を作っている暇がなくなりました。カッコイイかたちになりそうですので乞うご期待です。



 なお、この加工法は「ミニ旋盤を使いこなす法」の記事を参考に「旋盤」を使わないで電気ドリルだけで出来るよう考えた物です。モドキとはいえ、ホイールとウオームの歯が完全密着しますので「効率」は結構高いと思います。


もう少し実用的な
【ウオームギヤを作る】
(モドキでオモチャですヨー) 2005.10.3
 6ミリの長ネジから「ウオームギヤ」(モドキ)を作ります。6ミリの長ネジそのままでも良いんですが、バランスが悪いので(軸受けとか諸々)市販のギヤみたく「イモネジ」のようにしてみようと思います。
 
 まずは長ネジのセンターに穴をあけねばなりません、ところでネジの断面を見ますとどこが中心かよく分からないので写真のように7ミリの(内径6ミリ)アルミパイプを入れてみました。そして例によってドリルでちょこっとさらいます。
  
長ネジの中心に 2.6ミリの穴をあけるのですが、手順はビット作りをご参照下さい。


4個完成。
 2.6ミリで貫通穴をあけたあと、 3*0.5ミリタップでネジを切ります。幅10ミリありますので2.6ミリの穴でも十分な強度があります。ところでセンター穴をあけるのに4回も失敗してしまいました。原因は長ネジがチョッピリ硬いのでキリサキに少し余分に力を入れねばならず、3流品のボール盤のガタがモロにキリサキに影響してしまった為です。(私はチャックがガタガタのボール盤を使っている、なんてったって新品で四千円の特価品・13ミリまでくわえられる奴なんだけど)
 貫通穴を10ミリと作業しやすい寸法にしてチョッピリ失敗、ナットがホイールにぶつかるではないですか、しょうがないので4ミリの真鍮パイプで逃げを作りました。情けナー。

当たり前ですが「吸い付くように」かみ合っています。
しかしそれって「ちょっとでも軸がずれたら」って又新しい問題だぁ。
 ウオームホイールとウオームギヤ(モドキ)が出来ました。次の難関はこの組み合わせをどうやって保持するか?です。わずかに1ミリ以下しかかみ合っていないこの2者が回転中に理想的な接触を保てる構造ってどんなの?。

 全く次から次へと問題が発生していつになったらかたちになるのやら・・・です。

本日の作業、失敗も含めて約1時間、HPUPに1時間で計2時間。
2005.10.3





















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