林メカトロ工作支援室
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S 【工作ベース300旋盤モード】その1 2006.2.9 ![]() |
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「旋盤モード」なんて書いてますが大したことありません、「手作り旋盤」のページは検索しますと沢山の方がホームページで紹介していますのでそちらを参考にしてください。 私の場合は「旋盤を作る」のではなく、「旋盤が無いとちょっと作るのが面倒な加工をなんとか出来ないか?」という程度です。具体的に言いますと「マブチモーターの軸(2ミリ)にはめる小さいプーリー製作」(買ってきた方が早いけど)とかいったような程度です。しかしこれは【貧者のサーボモーター開発】研究のスタートです。2年越しにわたる「関節駆動システム」がやっと見えてきました。まさに「貧者」(オレの事)にふさわしく、輪ゴムでやります。輪ゴム買いに行ってきます。 |
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(ゴルゴ13読んでて「貧者の核兵器」なる言葉を知る、それから命名) |
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![]() ホームセンターで6ミリのアクリル丸棒を買ってきました。 ![]() ![]() 旋盤のように芯押し台の移動範囲が長くないので調整します。10ミリの丸棒に互いにガッチリ固定します。 ![]() ![]() そのままの状態で工作ベース300に取り付けます。(左右の如意棒の整合を取る) そして丸棒をはずし、アクリル棒とセンタードリルを取り付けます。 ![]() ![]() 作業開始、1秒ぐらいで終わります。 (左手で電気ドリルをチョン回し、右手でちょっと押してます) ![]() ![]() 次に 1.9ミリのキリサキに交換して深穴をあけます。(5秒ぐらい) その後、ノミで側面をちょっと削ります。 ![]() ![]() |
突っ切りバイトで切り離します。この突っ切りバイトは金ノコの刃で適当に削って作りました。相手はアクリルなのでどうって事ないです。右側のチャックから出ている棒は先ほどの
1.9ミリのキリサキです。反対に差し込んでいます。これはアクリル丸棒の暴れ防止と切り離したときの行方不明事件の防止です。 |
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完成、このモーターは秋月さんで皿に山盛りになっているモーターを1個50円で30個ばかり買ってきた物です。なんか
3V用らしいです。模型用の130よりトルクがあるような気がします。 千石さんで「プーリーセット」(130円だったかな?)を買ってくればこの手が1セット入っていますが、私はなくしてしまったので作ってみました。「輪ゴムプーリーなんて小学生の工作やってんじゃネーよ」なんて声が聞こえてきそうですが、それは「1本掛け」の場合です。今日は練習のつもりで算盤の珠の出来損ないみたいな物を作りましたが、本来の目的は「2本掛け・3本掛け・・・」です。【貧者のサーボ】、まあ見ていて下さい。 |
S 【工作ベース300旋盤モード】その2![]() |
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「旋盤モード」なんて書いてますが大したことありません、「手作り旋盤」のページは検索しますと沢山の方がホームページで紹介していますのでそちらを参考にしてください。 私の場合は「旋盤を作る」のではなく、「旋盤が無いとちょっと作るのが面倒な加工をなんとか出来ないか?」という程度です。今日は大きな穴をあける「ホールソー」の中心棒を作ります。一般的なホールソーのキリサキは直径6ミリです。穴をあけるのが目的なら問題ないのですが、私のように「抜き取った円盤を使いたい」なんて場合にはこの6ミリの穴は具合が悪いです。そこで「6ミリ−3ミリ」の段違い軸を作ります。 作り方は3通りあります。径の違うパイプに入れ子にしていき、最後に3ミリの丸棒を入れる方法、6ミリの丸棒を削って作る方法と6ミリの丸棒に3ミリの丸棒をくっつける方法です。3通りやってみます。 |
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直径38ミリのホールソーでやっていきます。(径が違っても中のキリは一緒です)根本のネジをゆるめると中心のキリサキが抜けます。穴の深さを測ったらこのホールソーは50ミリ(刃先まで)でした。 |
まずは「入れ子方式」です。 ![]() ![]() ![]() |
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6ミリの真鍮パイプに5ミリの真鍮パイプを入れ、更に4ミリの真鍮パイプを入れます。最後に3ミリの丸棒を入れ、適当に仕上げて完成です。ハンダ付けしなくても適度な締め付けでした、しかし叩いて入れたので少し曲がってしまいました。ま、実用の範囲内です。 |
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切削方式です。 ![]() ![]() ![]() |
6ミリの銅丸棒(真鍮丸棒がなかったので)をチャックに挟み、削りたくない部分にビニールテープを巻いておきます。次にサンダーに切断砥石を付けて直径
3.5ミリぐらいになるまで適当に削ります。ガタガタで良いです。最後に「ペンチ」で挟み、適当に回して
3.0ミリになるまで削ります。ペンチバイトです。以外と簡単に削れますし、均一な形状になります。(はまっているのは平ワッシャ、必要無かった) |
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![]() ![]() 出来上がり。 最後に旋盤作業っポイやり方。 ![]() ![]() ![]() |
その1でやった方法+です。まずセンターホールをあけ、 2.5ミリのキリサキで深穴をあけ、3*0.5ミリタップでネジを切ります。(こんな作業が旋盤が無くても簡単に出来るようになりました) |
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![]() ![]() 3ミリの半ネジをきつくなるまでねじ込み、頭を切り落として尖らせて完成です。 ![]() |
上から 「入れ子」 「削り」 「ねじ込み」 「元のキリサキ」です。一番お勧めは「ねじ込み」です。作った中では一番長持ちすると思います。次はこれを使った工作です。 | ||
S 【工作ベース300旋盤モード】その3![]() 三連輪ゴムプーリー。 |
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プーリー素材を加工してプーリーを作ります。これ又買ってきた方が早いし安いのですが、旋盤モードその3としてどうしても手作りしたいと思います。それに寸法とか自由自在だし別の用途もあります。 |
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プーリー溝を切削するとき、今まではこのようにビスに取り付け、チャックに挟んで回していました。しかしこの方法だとすぐにゆるんでしまうのでどうしても思いっ切り削ることは出来ませんでした。 |
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![]() ![]() そこで今回はこんな雄雌を作ってみました。段違いになっているのは大した意味はありません。 ![]() |
セットするとこんな感じです。ところで動力を片側だけにすると、スラストベアリングの入った芯押しではないのでどうも具合が悪いです。 |
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そこで左右に電気ドリルを付けました。「Wモーター方式」です。この電気ドリルはなんと1台
1980円でした、キーレスチャック・正逆転・インパクトという優れものです。惜しいのは回転数がかなり低い事です。どうもインパクトドライバーに重点を置いているようです。この2台のドリルの回転方向をあわせてフットスイッチで同時に回転させるようにしました。 |
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横長になるので左と右から撮りました。左はそのままシャフトにチャックを取り付け、(例によってプランプラン)右のドリルは幅広輪ゴムを掛けてピローブロックの取り付けボルト(長い物に交換した)に引っかけています。つまり回転体は左右からサンドイッチになっているだけです。ニスが塗ってあるのでスリップしません。(取外し取付けのストレスが大幅に軽減されました。ネジで止めるなんて最低っ) |
![]() ![]() 回転は遅いけど、保持がしっかりしているので快適に切削出来ます。 ![]() ![]() ![]() |
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アクリル円盤もこの通り、輪ゴム1本に付き1個の溝が必ず必要・・・という訳ではありませんが、そこはそれ、「美学」です。 その他の用途ですが、もっと長いアングルかなんかに軸受けを取り付けてスパンを長くし、保持の雄雌に突起でも付けて材木に食い込ませ、回転させればヨーロッパ調の階段の支柱とか1メートルぐらいまでだったら色々出来そうです。先駆者の方がホームページで発表していますが、Wモーター ってのは珍しいのでは?。 |
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