工作ベース300を使いこなす法

工作ベース300でメカトロ工作入門
03 スリット堀り

 調光器などに使うスライドボリュームの溝は色々な切り方がありますが、どれもこれも面倒くさいです。仕上がりの事を考えるとイヤになってしまいます(過去に十数台作りましたが神経がすり減った)今回工作ベース300を使ってわりかし簡単に出来る方法をUPします。見栄えは根性と細心の注意があればまあまあです。

 調光器の操作卓は複数並んでいるのが普通ですが、加工見本なので1個だけです。それから工作ベース300が無くてもある程度の大きさの万力があれば同じ事が出来ます。マスキングテープを主要部分に貼り、穴あけ位置や折り曲げ位置を記入します。


溝の下の線に合わせて挟みます。

真ん中辺をだめ押しクランプでしっかり固定します。

  
 今回のアイデアです。裏側に溝幅の物(写真では2ミリ厚のスケール)をのせ、更にその上に適当なアングルを乗せてクランプでしっかり固定します。要するに打ち抜きのもう片方のエッジを作るわけです(2ミリの物が無ければ3ミリの平鉄等にします)。

クランプし終わったら取り外します。これで2ミリ幅の打ち抜き溝が出来ました。

  
あとはこのようにガンガンブッ叩たきます。

 いやーアングルなんか使ったものでスパッとはいきませんでした、工作ベース300側の方はきれいに切れていますが、アングルで受けた方はやっぱりこうなりました。でもベンチでわりときれいに取り除けます。


折り曲げます。

 加工完了、ちょっとあちこちキズを付けてしまったのでヤスリ掛けをしたら余計に汚くなり、更にやったらドツボにハマりどうしょうもなくなりました。そんでもって適当にラッカー塗ったらなんと「エンボス加工」みたいになってしまいました(これはこれでカッコイイ)。
 
黒に黒のツマミなのでちょっと分かりませんが、白で目盛りを付ければそれなりOK?。

 ちなみに横から見るとこうなっています。ツマミのレバーが長いのでゲタをはかせました。ツマミの操作性は良いしなかなかカッコイイです(本当はツマミ部分の衝撃破損対策が必要です)。

 このスライドボリュームは基板取り付け用らしくて取り付けビスは直径2ミリでした、1個570円もしてビックリ、昔作っていたときは3ミリだし1個100円ぐらいだったのに・・・、世の中どんどんこんな部品が高くなってます。



 次は7セグメントの角穴です。

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