工作ベース300を使いこなす法

      トップページへ

工作ベース300でメカトロ工作入門
02 コの字型ケースを作る
(工作ベース300で特殊切断と初歩的な折り曲げ)。

  
 コの字型ケースを作ります。プリント基板で電子回路が組めてもスイッチやパイロットランプ・出力端子などを取り付けられるパネル面などが無いと不便です。ところで買ってきたアルミ板を切断して使うわけですが、加工しやすい寸取りがいつも出来とはかぎりません、写真のように端の方が10ミリほど余分な場合の切断から始めます。

    
 まずはケガキモードです。詳しくは  をご覧ください、上の写真は1ミリのアルミ板を 100ミリのところにケガキ線を入れ、工作ベース300にくわえたところです。前回は洗濯ばさみを使っていましたが、これからはこのような「クランププライヤー」を使います。この手の工作には是非欲しい工具です(ペンチやプライヤーより先に欲しいぐらいです)。

    
 前回も書きましたが、1ミリのアルミ板の場合は「おもて3回・うら3回」程度の切り込みで十分折りきれます。これは工作ベース300がしっかりと切断部分を挟んでいるからです。ただし、両端の部分でボルト締めしているだけなので、写真のように端の方を「お助けクランプ」でだめ押し固定をしています。

    
 1回目の切断が終わったら又ケガキモードにします。折り曲げるところと切り取るところにケガキ線を書き込みます。作業的には千枚通しで十分なのですが、写真に写りづらいのでマジックでも引いてます。斜線のところが切断したい所です。作為がありありですが前半の山場・ということで(これが特殊切断?)。

 金バサミで10ミリぐらいなら切断も簡単ですが、仕上がり具合を考えたら「雲泥の差」です。これは丸鋸や帯ノコにも言えます(シャーもっている人は私のページなんか見ないでしょう)。

 
 前のように挟むのは一緒ですが、今回は挟み幅が10ミリしかありません、このまま挟むと肝心のエッジの部分でゆるみ(隙間)が出てしまいます。そこで右の写真白矢印のボルトを締めて「あて」を行います。この「あてボルト」を使用すると「3ミリ」ぐらいは軽く切断する事が出来ます。

   
 あとは前と同じに切り込みを入れます。幅100ミリぐらいですと「おもて2回・うら2回」程度で切断可能です。
 (金属疲労切断方式、くわしくはを参照してください)。
 あとは折り曲げですが、その前に「フロントパネルとリアパネル」の穴あけ作業を先にしておいたほうが良いと思います。穴あけ作業はどうしても余計なキズを付けやすいので単純な形状のうちに終わらせる方が得策です。

 マスキングテープを貼り、穴あけ位置を書き込んで穴あけしました。ドリル作業は今回はスルーしします。

   
切断と同じように固定します。

   
 折り曲げったって木片を押し当ててグイッとまげるだけですからなんの新鮮味もありません、万力でも出来てしまいます。この方法だと1ミリ厚のアルミ板といえども「内側直角」という訳にはまいりません、ちょっと金槌でひっぱたいてしまいました。下側で普段見えないところなので、OKとします(本格的な折り曲げは別の機会に)。
   
 問題は2回目の折り曲げです。狂いが相殺するように挟み込んで折り曲げます。単純な事ですがともすれば忘れてしまってあとで後悔する事の無いようにしなけれはなりません、私は時々間違えて後悔しています。


折り曲げ完了、この辺は初歩の初歩です。

 ちょっと簡単に組んでみました。これからやる「モーターコントロール実験」用のボリュームBOXのようなつもりです。コノ字天盤を作ればまさにボリュームBOX、ブリキで作って黒く塗装すれば立派なBOXです(ゴムブッシュも付いてるし)
初歩の初歩終わり。



 次はケース加工で一度はやりたい「スライドボリューム」の「スリット堀り」です。板金の「初歩」と言ったところでしょうか、今まで色々な方法を考案してきましたが、工作ベース300をいじくっているうちにじつに簡単な方法を思いつきました。きっと「調光器」を作りたくなる事請け合いです。
(過去にもやっていますが、今度のはもっと簡単です)。