林ホビー工作研究室  
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【ボール盤で溝抜き】
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 ボール盤のチャック上下動機能を使って簡便打ち抜きをやります。チャックは回転しないようにVベルト部分をひもなどで固定しておきます。


 打ち抜きビットを金属など使わずに「ラミン丸棒」(直径10ミリ)で作ります(見た目小学生の工作)丸棒を適当な長さに切り、金ノコでこれも適当に半割にします。そしてその金ノコの刃を折り切り、(ベンチとかで簡単に)グラインダーかサンダーで適当に打ち抜きビット(Uの字)のかたちに切削します。

 その後半割部分に差し込み、糸でグルグル巻きにします。表面には木工ボンドをぬってみました。これで打ち抜きビットの出来上がりです。幅は5ミリにしてみました(ウエーブ部分を削ったら厚み 0.8ミリになりました)。

 木材丸棒を使ったのは金属で作るの面倒だったからです。それとドリルチャックに挟みやすいからです。


 次にボール盤のテーブルにのせる雌型です。かなりしっかりした構造にする必要があります。フラットバー2枚をアングルでサンドイッチにします(寸法は適当に)。

 フラットバーの上面はディスクサンダー等でフラットにします。あとで気がついたんですが「カス抜き加工」するのを忘れました。使うと思われる部分の下側を削っておけばOKです。

 このフラットにする部分は重要です。切れ味にもろに影響します。スチールスケールなどちょっと硬い材料を使いたいところです。フラットバーでも30回ぐらいは使えますけど(打ち抜く板にもよりますが)


 こんな具合です。左は打ち抜きビットの厚みに合わせるためのスペーサー(金ノコの刃)をわかりやすくするために撮った写真です。右が出来上がりです。台座部分に10ミリの穴をあけておきました。連続作業をするときなどにテーブルに固定するためです。


 それではテスト抜き、雄型と雌型の位置を合わせます。ボール盤のテーブルに乗せただけで実験しました。1回ずつ確認すれば固定する必要はありません、あとは雄雌ともに556などを軽く吹き付けておきます。

 はじめに1ミリ厚のアルミ板を抜いてみました。スコッと簡単に抜けます。トタン板も同様です。これでブリキのオモチャの動力部分のケースに使われるような「ベロ溝」や「切り起しの下加工」も簡単に出来ます。ビットを工夫すれば7セグメントの角穴も簡単でしょう、ボール盤をお持ちの皆様如何ですか。


 追記
 私はまだ経験がありませんけど「万一、刃先が折れる」可能性があります。必ず防護メガネをかけ、皮手袋をはめ、、周りに人などいない状態で実験してください。

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