林ホビー工作研究室  
【創作工具、切断の部】
● 金切り鋏改造
● 定規当て直線切断
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【定規当て直線切断】
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 フリーハンドで切り取ったい板(薄い物)の縁は直線が出ていません、(いい加減に切った場合)そんな時は定規をあてがって線に沿って切っていくわけですが、これが意外と面倒、常にハサミを線に合わせなければなりません。

 そこで【定規当て直線切断】、用意するものは スチールスケール クランププライヤー2個 写真のような段付き金切りハサミ、この4点を揃えます(もちろん対象物も)。

 創作工具では無いんですが入れちゃいました。「創作切断」・・・ということで。
 まず直線に切りたい部分にスケールを乗せます。そして2個のクランププライヤーでしっかり押さえます。

 そして金切りハサミの上側をスケールの縁にあてがい、スケールから離れないように切り込んでいきます。つまり直線を出したい方は直線を維持したまま「切り取られた方に全て曲がりを持っていってしまう」のです。

 このように曲がり無しで直線に切れました。私の実験では 1ミリ厚のアルミ板 A1050P でもこの手が使えます。ところで切り取られる「コバ」の方の幅が広いと、切り取られる方が少し曲がります。その辺は実験して下さい。

 一辺の直線は出ました。隣接する方も直角に直線が出てないと、「製図」とかしづらいです。そこで三角定規を利用して同じような方法で切り取ります。この時三角定規は樹脂なのでハサミで削らないように注意します。

 直角を鋏んで2辺の直線が出ました。ここからの板の利用は楽になります。




【金切り鋏改造】
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 金属板を(その他も)切断する道具・工具・機械は色々な者がありますが、ロボットを作っていらっしゃる方々の一押しはどうやら「電動糸鋸盤」のようです。次が「バンドソー」でしょうか、そして「電動丸鋸」となるようです。そのほか道具・工具にいたっては様々です。

 ところで私・考えますにこれらは「全て平板切断」です。その辺に転がっている「缶詰」とか「缶コーヒー・缶ビール」などをちょっとした材料に使おうとして「開こう」とすると、これらの品々ではなかなか思うようにいきません、「缶切り」にしたって縁の厚いところは残ってしまいます。その辺を考えると金切り鋏が一番かな?なんて考えてしまいます。

 ところでところで私の手のひらはかなり小さい方です。ですから切断距離を稼ごうとして大きくハサミを開くとあまり力が入りません、そこで今までは万力に一方を挟んでもう一方にパイプを入れて使っていました( 1.6ミリの鉄板の場合)今回金切り鋏をもう少し使いやすくしてみようとおもいます(とくにコーヒー缶を開くのに焦点をあわせていますが、勿論平板なども勿論です)。


【改良(改造?)金切り鋏】
(改悪かもしれない)。

 金切り鋏は元々板金用でトタン板などを切るものでした、「直線用」と「曲線用」があります。どちらも使いやすいとはいいがたい物でした、(コツがあるのかもしれないけど)写真は30年前に出会ったものです。アゴが特殊で長い直線切りには重宝します。たしか3500円でした、今でもそのぐらいで売られていますが当時は高かった、だから大事に使っていました。

 ところでこのハサミの欠点はその切断長さ(1回の)の短さです。支点の関係で仕方がないのですが、私のように指が短いと1回で5ミリ程度しか切れません、せっかちな私にはこれが不満でした、そこで思いきって改良します(改悪の危険性もあるけど)


切っちゃいました。もう戻れません。

 色々な都合で逆さまに使います。下には万力等に固定するための板を、上側のレバーには延長パイプ用の棒を溶接しました。これらはボルトナットで固定するつもりでしたが、私には時間がないのでアンチョコに溶接してしまいました。電気ドリルとディスクサンダーがあればどなたにでも加工可能かと思います。

 逆さまにしたのは使ってみれば分かります。このハサミは特にアルミ板の切断に的を絞っています。ご存じのようにハサミはその構造上「板にかなりのストレスをかける」ため切断面が湾曲します。切り離される板の両側にそのストレスが発生しますが、このハサミは使い方で「片方だけ」に影響を及ぼさせることが可能です。その辺のところはきれいに色を塗ってからにします(アイボリン金切り鋏)。

【改良(改造?)金切り鋏】完成

 つっこまれそうなので先に申し上げます。別に金切り鋏を改良しなくても十分使うことが出来ます。しかし私は厚さ 1.6ミリの鉄板を切ることが多いのです。又 2.0ミリのアルミ板も切ります。これらの板を金切り鋏で切ろうとするとなかなか大変です。距離が長いと指がつかれて作業性が落ちます。そこで今まで固定万力に鋏んで切っていました。

 しかし万力のある環境ばかりではないのでちょっと改造してみました(万力に鋏むところのスリットは工作ベース300用です。

 普通のテーブルでも良いようにアングルピースとクランプで簡単に止めてみました。上のレバーのステンレスパイプは着脱可能です。

 たまたまあったUCCコーヒー缶の上下の蓋の部分と胴を切ってみました。こんな物加工しないハサミでも切れますが、使用感を述べますと「楽々」で、これなら小学生低学年でも出来そうです(別の危なさがありますが)。

 右側写真のような事をする為ハサミを逆さまに使っています。


 丸まっているのを平らにするにはそれなりの工夫が必要かもしれません、コーヒー缶からとれる寸法は 135ミリ×160ミリぐらいでした、板の厚さは 0.3ミリぐらいで重さは30グラムでした。
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