テクノNo6
アルミ板の超簡単切断法(無料 !! )+2(11/27)     戻る。   TOPページに戻る。

 皆様、アルミ板をなにで切っていますか、金切りハサミですか、それとも金ノコですか、仕上がりが汚かったり湾曲したりして困っていませんか、とっても簡単で、これを知ったあとはバカバカしくなるほど簡単な方法をご紹介します。

 複数の方から、アルミ板の切断方法のご相談を頂きましたので、金もかからず仕上げも最高・やり方超簡単・切断長さ無制限な(ちょっとオーバーかな?)、切断の方法をご紹介します。(といってもたいした技ではありません)

 用意する物

 カッター ・・・ 事務用品でもあるただのカッターです。NTカッターとも言います。中型が良いです。
 物差し  ・・・ 出来れば、カッターですり減らないスチール製の物が良いです。長さは切断長さよりちょい長め。

 あとは勿論アルミ板、厚さは 薄い物から 2ミリまで、2ミリ以上はちょっとした別の工夫がいりますので、後ほどご説明します。

 以上。


        (この技は、途中で止めることは出来ません、完全切り落としです) 

 実際にやってみましょう。

 使う道具はこれだけ、物差しと中型のカッターナイフだけです。刃は10ミリほど出します。
 ものすごく正確に切れますから、ケガキはしっかり寸出しします。(正確に切断部分にあてがうという意味)カッターナイフの筋通りに切れますので、正確にケガキます。(ケガキ・・・とは、しるし・筋をつけるという意味です) 
 最初のひと引き ・・・ もの凄く大事です。あまり力を入れないで軽く筋を付けます。絶対物差しの縁から刃が離れてはいけません、くどいようですが、絶対失敗しないように軽くゆっくり作業します。
 2度目の引きから、少しづつ力を入れてゆきます。0.5ミリの板で3回ぐらい、1.0ミリで5回ぐらい筋を付けます。
 次のポイント・・・この筋を完全に裏にコピーします。カッターの刃を縁にあてがって、裏に位置キズを付けます。あとは初めの時と同じように裏にも筋を付けます。
 表と裏の筋があっていればあっているほど、きれいな切断になります。
 机などの縁に筋目を合わせて、静かに押します。最初は角度 15度ぐらい(写真程度)でやめます。一番最初の折り曲げを深くすると、筋ではないところが曲がることがあります(特に薄い板の場合)ので注意が必要です。 
 次に持ち上げます。裏返して押し下げても良いです。このさぎょうを 3・4度行います。なれてくれば、アルミ板が金属疲労を起して折りきれる感じが、指先に伝わってきます。
 折り切れました。この方法でやれば 1メートルでも楽々折りきることが出来ます。又最小幅は、あて板等を使えば厚さ 0.5 ミリで 20ミリぐらいは楽勝でしょう、【折り曲げ工場510型】を使えば 厚さ 2.0ミリで 10ミリ幅でも切り取り可能だと思います。しかも曲がり無しのまっさらでです。

では今回のポイントです。

  1.  最初のひと引きを絶対失敗しない。(軽く引く)
  2.  表と裏の筋を完全に一致させる。
  3.  よっこよっこ折り(上下に振って曲げる折り方)の時、角度を浅くする。(初めから深くすると、変な曲がり癖がつくことがあります)
  4.  急がず、ゆっくり作業します。

 1.5ミリ以上の板の場合、折りきるときちょっとしたこつがいります。経験を積めば簡単ですが、どうしてもうまくいかない場合は、次に述べる厚板の方法で切り取ります。

 (この切断方法は、アルミ板の金属疲労誘発法です。名付けて「よっこよっこ切断法」!(^^)!)


 その他、色々な厚めの板を切ってみましょう。

平板小口仕上げ用治具】(テクノNo2参照)を使います。
 アルミ板2.0ミリ以上(1.5ミリ以上)と、鉄板・銅板・真鍮板・アクリル等の切断に有効。
(アクリルとかプラスチックの場合は、切断砥石ではなく専用カッターをアングルに沿って使ってください。) 

  1.6ミリの鉄板がありました。100ミリの円盤を切り抜いたあまりです。少し使えそうな面積が残っていますので、直線に切り取ってみます。

 平板小口仕上げ用治具に、切断したい板を挟みます。
    (その辺に転がっていた1.6ミリの鉄板です。切り取った残りです) 
 ボール盤に、切断砥石を取り付けます。
 縁に沿って削っていきます。ここで注意する点は、
切り取らないで、あくまでも両側に筋を付けるだけ、という点です。要はよっこよっこ折りが出来る程度、削れれば良いのです。(アングルの方をあまり削らないようにします) 
 両面に筋がつきましたら、机の角などを利用して折りきります。
 5・6回上下すれば、このように切れてしまいます。切り口は汚いです。 
 多羽根ディスクに取り替えて、汚い切り口を削ってしまいます。
 終わりました。差し金を切り口にあてがっています。いかにきれいに仕上がったかのデモンストレーションです。1.6ミリの鉄板が切れるくらいですから、アクリルとか真鍮・銅板なんか簡単なもんです。

 この方法で、板状の直線仕上げは完璧です。材料も選びませんし、気持ちよく仕上がります。


 当社では、この方法とは別に、【アルミ板切断機】を開発中ですが、用途が全くちがいます。今回ご紹介の方法は、直線完全切断法ですが、【アルミ板切断機】の方は、特殊切り込みに使います。特殊切り込みとは、板をゆがませないで角を切り取ったり、途中の辺を三角に切り取ったりする工具(ハサミ)です。この切断方法と、アルミ板切断機があれば、アルミ板の切断加工は完璧です。 


勿論、このような方法が一番良いというわけではありません、このような方法があるという
参考です。くれぐれも、怪我等十分お気をつけ下さい、って人のこと言えませんけど。(^_^)/~


ご質問ありましたらメール下さい。


2000.11.27

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