平板小口仕上げ用治具】を作ろう。      戻る。     TOPページに戻る。

 平板小口仕上げ用治具・・・などといいましてもなんのことはない、ただのアングル(正式には等辺山形鋼と言います)二本で、加工する板をサンドイッチにし、アングルの平らな部分を利用してコバの部分を削り取ろうと言うわけです。

 当然、アングルの表面も削れてしまいますが、わずかですから相当長い間使えます。問題は、二本のアングルをいかに常に平行を保つかです。これが狂っているとストレスがたまります。そのため出来るだけいつも正確な平行が保てる仕掛けが必要です。今回は、わずかな工具と材料て゛ソコソコ精度が出る「ボルト締め付け方式」で作ってみます。 


用意する材料。

アングル  3*25*25 40センチぐらい 2本。(注1)  300円ぐらい
全ネジボルト  6の1.0ミリ 長さ20ミリ 2本 ナット 2個 または蝶ネジ 2個。(出来ればキャップスクリューボルト)  全部で160円ぐらい
半ネジボルト  6の1.0ミリ 長さ40ミリ以上 2本 ナット 2個。(半ネジボルトとは、ネジ山が半分だけで、残りが丸棒状のものです(注2)  80円ぐらい
ストレートドリル  2.6ミリ 1本 6.0ミリ 1本。 (注3)  2.6ミリ 300円ぐらい
6.0ミリ 700円ぐらい
六角棒レンチ  呼び名(ボルトの太さではありません)5ミリの物1本。 60円ぐらい

合計 1.440円ぐらいです。(当社では取り扱っておりません、金物屋さんやホームセンターで購入してください) 

値段は、2000.11月現在、メーカー・店等によってこの金額の半値から倍くらいのばらつきがあります。


(注1) 鉄製のアングルです。厚さ3ミリで 辺の長さが25ミリであることを表しています。
     なお、この寸法のアングルでなくてもかまいません。

(注2) この丸棒状の部分が、2本のアングルの平行を保持します。

(注3)  6.0ミリのキリサキは、この寸法以外不可です。6.1ミリでもいけません。
      2.6ミリは、下穴用です。のちのち使い道が出ますので、かならずこの寸法にしてください。


 作り方。

 適当なアングル(等辺山形鋼、この写真では3*30*30)を500ミリ程度に2本切ります。この寸法は、加工仕上げをする長さプラス 50ミリ(締め付けボルトを取り付ける部分)ぐらいにします。写真手前にあるボルトは、2本のアングルの表面を常に平坦にするガイドの役をします。
 その奥にあるボルトナットを締めることによって間に挟んだ板をずれないように固定します。
  
 汚い切り口のアクリル板を挟んだところです。あとは多羽根ディスクを回転させて削り取るだけです。アクリル板程度でしたら、ひと撫でで仕上がってしまいます。アルミ板で2・3回(勿論飛び出し具合によりますが)トタン板でも4回も軽く往復させればOKでしょう。 
 上は差し金です。下がコバ削りをしたアクリル板(その辺に転がっていたので表面が汚い)です。最高の仕上がりですね、言うこと無しです。 
 今回主役の多羽根ディスクを付けたボール盤ですが、私の物はディスク下場から土台部分まで、220ミリしかありませんでした、これではそれ以上の寸法の板が直線研磨出来ません。
 そこで、上物と支柱を固定しているボルト(ホーローセット)をゆるめ、90度回転させて1メートルぐらいあっても作業が出来るようにしています。モーターが重いし、バランスがとれているのでひっくり返る心配はありません。(切削作業は撫でる程度であまり力は必要ありません) 
 

20センチ程度と50センチ程度の物を作っておけば大抵間に合うでしょう。
費用もたいしてかからないし、仕上がり抜群!!一番始めにそろえたい機械ですね。




次は、ベース・パネルパンチャーの原型、

ボール盤式
打ち抜き機てす。
(回転させません)




この項終わり。 2000.11.06