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(分かりやすいように、写真を多用しています。ちょっと重いです)

 このスライドスイッチは、電子工作において、電源のオン・オフ等によく使われます。そのわけは、値段だと思います。スナップスイッチ(トグルスイッチ)の十分の一程度の値段です。(写真の物はバラで60円)ただし、取り付け加工となると、スナップスイッチは丸い穴一発に対し、スライドスイッチは上下(左右)の固定ネジ2カ所+スライド部分の角穴をあけなければなりません、固定ネジに至っては、小型の物では2_、これはなかなか大変そう・・・・・。

でも、ご心配いりません、次のようにやれば簡単です。

用意する物
@

ヤスリ 4本 一生物ですから、良く選んでください、組ヤスリは、電子工作では買わないで下さい。(理由後記)

  1. 角ヤスリ  中間で、三_、三_より太くてはいけない。
  2. 平ヤスリ  厚さ2_、幅七_以下。
  3. 半丸ヤスリ 根本で幅十_程度ある円弧型、十_以上の穴に対処。(今回は、使いません)
  4. 平ヤスリ   厚さ三_、幅九_程度。(今回は、使いません)

いずれも、1本4百円程度で、日曜大工センターや、デパート・金物屋さんで購入出来ます。持っている人も買って下さい。(理由後記)
A

木材一枚 厚さ1aぐらい、幅6aぐらい、長さ65aぐらい(机の奥行きに関係)の物を先端適当にVカットしたものを用意して下さい。
 こんな感じにノコギリで”Vカット”します。寸法等は適当に。


B
目的を設定します。
ここでは、エレ工房さくらいさんの電子キットに付属している次のようなスライドスイッチを、厚さ1_のアルミ板に取り付けるための穴を加工してみます。フロントパネルは、市販のややこしいコの字型ケースとします。

治具の制作。
安全に、快適に、正確に、綺麗に、失敗することなく、楽しく、能率良く工作をするには、【治具】は欠かせません。
この治具の出来ばえ次第で、完成した作品(製品)の値うちが決まると言っても過言ではありません。
ちょっと面倒ですが、一度完成してしまえば、2度目からはめちゃくちゃ簡単だしストレスたまらないし、仕上がり抜群。
さらに用意する物。

  1. 5a四方の紙一枚と筆記具。
  2. 厚さ0.8_ぐらいのアルミニューム板、5a四方に切った物二枚。(日曜大工センターや、金物店で売っています)
  3. 布テープとセロハンテープ少々。
  4. ケガキ針、なければ千枚通しか、錐。
  5. 物差し、又は三角定規。(ノギスもあると最高です)
  6. 先ほどのヤスリと板。
  7. つくば工房の【電子工作用パネルパンチャー】。(無い方は、電気ドリルと キリサキ 2.0_・ 3.0_をご用意下さい)
  8. 出来れば、クランププライヤー、無くてもいいです。
  9. 後は、加工するケースです。ここでは市販されていた厚さ1_のフロントパネルに加工します。

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ヤスリについて。
大工の棟梁は、自分の使っている道具は人に貸しません、差し金、玄翁、ノミ、カンナ、ノコギリ等々人に貸すと変な癖がつくと言います。
旋盤工をしていた私の友人は、新人のころ先輩のヤスリをほんの軽い気持ちで使ったところ、思い切り殴られたと言っていました。
道具は職人の命・・・とはいかないまでも、工作大好きの皆様、多少こだわりを持ちましょう。
で、私はよく放り投げる。(へへ)

 電子工作でヤスリを使うと言ったら、ほとんどがパネルの加工です。従って組ヤスリには使わない物が多い(使えない)のです。いや、逆に変に削りすぎてしまうと思います。前記の4本を強く進めます。ほとんどの方がヤスリの使い方を知らないか、間違って思いこんでいると思います。知っている方ごめんなさい、私は独学です。私のやり方が間違っていたら、ぜひメールでご指摘下さい、お願いします。

 ところで、最近話題に上りませんが、あの”スターウオーズ・エピソード1ファントムメナス”、私まだ見ていないんですが、あれに出てくる隈取りの怪人の武器、ツインビームサーベルとか言っていましたが、ポスターで見ていて「あんなの振り回したら自分が危ないのに」なんて昔ヌンチャク振り回してよく頭打ってたころを思い出してピンときました。

ツインビームヤスリ。

 先ほどのヤスリ二本の根本をニクロム線でぐるぐる巻きし、ビニールテープを巻いてみました。これが実に使いやすい、力も入るし長いので探す手間が(私はよく紛失する)はぶける(指先でくるくる回して遊べるし)し、是非一度おためし下さい。

この項終わり。  (治具の制作コーナーへ是非お越し下さい)