試しのページ。 2002.8.20

ツイン・ボール旋盤。    戻る。   トップページに戻る。

 この「ツイン・ボール旋盤」は、コタツの上、またはリビングのテーブルの上でも「ボール盤」「旋盤もどき」の作業が出来るよう考案している物です。ロボットを作るにあたり、「ボール盤」とか「旋盤」等の工作機械をご家庭の台所や居間に持ち込もうとするやいなや、大反対されるに決まっています。そこで「ほらほらただの電気ドリルだよーーー」と市民権を得るための装置です。

 ですから、すでに「ボール盤」や「旋盤」をお持ちの方(つまり工作室をお持ちの方)も「そんな物」とか「なにやってんだ!!」とかおっしゃらないで見てください。


 前回、右側にも「電気ドリル」が付きました。芯をあわせる必要があります。一回目は少し長めの10ミリのシャフトで簡単にあわせました。今回更に精密にあわせる必要があります。


右側のドリルの取り付けボルトナットを少しゆるめ、
短めの10ミリのシャフトをお互いのチャックにくわえます。
そして微調整します。



次に2.0ミリの丸棒(一例)をお互いに挟み、更にあわせます。
この写真は0.5ミリはなして調整しています。
合わせるのにトータルで1時間ぐらいかかりました。

 これで左右のドリルの芯合わせが終わりました。これからいろいろな使い方が出来ますが、とりあえず「旋盤」でしか出来なかった「丸棒の中心に」穴をあける(正確に)を実践します。



6ミリの丸棒を12ミリに切断(この装置で切断出来ます)したものを
くわえています。


多羽根ディスクでコバを仕上げています。
(旋盤では「バイス」を使っての作業になります)


右側のドリルチャックには「センタードリル」をくわえます。
そしてセンター穴をあけます。この時センタードリル側は、
回転させません。(これ大事・訳はあとで)


ちょっとはしょりましたが、センタードリルの次に1.9ミリのキリサキに取り替えて
貫通穴をあけました。(汚れているのは切削油です。チョッピリにしとかないと)


右のチャックに2.9ミリのキリサキをセットし、プリント基板用のスペーサーを適当に入れて、
キリサキが6ミリ以上入らないようにして、(つまり半分)更に穴をあけます。
(旋盤では「芯押し台」で正確に出来ますが)

 
これが今回の目的のジョイント部品です。
6ミリの丸棒(鉄)を12ミリに切断し、1.9ミリの貫通穴をあけ、
中程まで(深さ6ミリ)2.9ミリの穴に広げました。


3ミリのキャップスクリューネジの頭を削り取りました。


2.9ミリの方へたたき込みました。


1.9ミリの方をマブチモーターのシャフトにたたき込みました。


ナットを入れてみました。使い方はアイデア次第です。

 つまり、こういう物を作りたかったのです。電池をつないでまわしたところ、全く芯がぶれませんでした、「旋盤」を使えばなんてことない部品作りですが、「電気ドリル」2台でコタツの上・または茶の間でこんな作業が出来れば最高・と思いませんか。


 横置きボール盤として使う場合は、前回の台に戻すのが面倒な場合、右側のドリルチャックに10ミリぐらいの適当な丸棒(木製)をくわえて代用出来ます。



適当にきったものをくわえて多羽根ディスクで整形します。


それを右側にくわえなおして使います。
薄い物の穴あけには、広い台は必要ないのです。
(当然右側はまわしません)



 この第二形態での使い方はかなりありすぎるので今回は勘弁してください、続きは少し後の「応用・アタッチメントの作り方」の方で実践します。

 2002.8.20 記


 後記。
 実はこのダブルドリルが完成して、センタードリルと丸棒をセットし、初めて穴あけ実験をしたとき「全く穴があかなかった」のです。それどころかキリサキ(センタードリル)が逃げて行ってしまうのです。「うわぁ失敗か !! 」っと焦りました。
 もう全く「やる気」なくしました。チョン チョン と押しボタンを押してみて何となく変だな、っと思いました。「あれっ、ドリルってどっちに回るんだっけ」、とよくよくみたら、前回のスプリングの回転方向のままだったのに気がつきました。スイッチを切り替え、再度挑戦、今度はうまくいきました。それにしてもアセッたーーー







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