「市販されていない工具・道具を作りましょう」の 13回目。  リメイクしました。制作します。

−ロボット工作に最適な工具−

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こんなのです。

ペンチに穴をあけ、パンチ用のビットを埋め込んだだけです。


 要するに「ペンチ」の堅牢性を生かして簡単で手頃なパンチャーにしようというわけです。今回作ったのは全長200ミリの少し大きめなペンチだったので奥行き25ミリのものが出来ました。穴径は手頃な3.0ミリです。3.1でも3.2でもよかったのですが、身近にあった3.0ミリにしました。

 どんな作業が出来るかといいますと、

1.アルミ板 2.0ミリ、鉄板 0.5ミリ、アクリルやプラスチック板3.0ミリ
  までの簡単穴あけが出来ます。
2.少しずれてしまった穴の修正が簡単に出来ます。(横とかに広げる)
3.小片に刻んでしまった部品の穴あけが安全に簡単に出来ます。
4.縦長(横長?)な穴あけが簡単に出来ます。(少しヤスリ仕上げ必要)
5.万能基板のように小さな穴があいてても影響されずに穴あけ出来ます。
6.とにかく音があんまりしないので真夜中でも作業が出来ます。
7.バリが全くでません。  


2.0ミリのアルミ板に3個あけた例。


やたらにあけまくった例。
その辺に転がっていた板なので汚いです。

 もちろんペンチとしての本来の機能も90パーセントぐらいはあります。

 ペンチを加工する際の問題点と使用道具等。

 ペンチに穴をあける訳ですから当然「焼き戻し」が必要です。それとビット(キリサキを加工したもの)を溶接しなくてはなりませんが、「アルゴン溶接機」が必要です、普通の「抵抗アーク溶接機」ではかなり熟練した方でないと失敗します。
 しかし「心配ご無用」です。私の考案した「ボール盤式スポット溶接もどき法」があります。車のバッテリーとブースターケーブルと溶接棒1本あればOKです。ホルダーやアースクリップ・溶接面もいりません、後ほど。(溶接時間は短いのでほとんどバッテリーは消費しません)


必要工具類

1.ボール盤(電気ドリルはちょっとつらい)
2.ベビーサンダー
3.ボール盤バイス(ペンチを水平に保持するのに必要)
4.移動万力(簡易グラインダーにします)
5.バッテリー3個(その辺から借りてきましょう)
6.ブースターケーブル2組(バッテリー間の接続用)


材料・消耗品

適当なペンチ1丁
七輪と炭 (焼き戻し用) ヘアードライヤー1台
作りたい径のキリサキ1本・それより少し太いキリ1本
100ミリ切断砥石1枚
ポンチ・金槌
防塵めがね



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ポチッとなペンチ、とは?。
 職人時代に愛用していた「穴あけペンチ?」です。ケース板(トタン板)に3ミリのタッピングビス穴を簡単にあけたいと思って作りました。あれが放映されている頃です。「あそれ ポチッとな」とか言いながら作業していました。