その1、タップ立て器の作り方。   戻る。   TOPページに戻る。

 
このような物です。万力に挟んで使います。タップとは穴の内側にネジを切る工具です。
普通、タップハンドルという取っ手に付けて使います。少しなれないとバキバキ折ってしまいます。私も過去50本ほど
おりました。この工具を作ってからは年に数本です。


 さて、今回作るのは、3*0.5(さんのれいてんご)タップというものです。この他に4・5・6ミリ用を作っておくと便利です。6ミリ以上はこのスタイルではちょっと無理が有ります。機会・要望が有れば取り上げます。 


テクノ情報にアップした治具を使えば簡単に作れる物ばかりです。

 こういった感じの物を作ります。
 1.6*19*19角パイプです。建築用資材です。金物店の他、日曜大工センターで手に入ります。
 上記角パイプの
 長さ80ミリ(適当)に切断し、端から10ミリのところに6ミリと10ミリの貫通穴をあけます。 
 同じく
 両端から10ミリのところに6ミリの貫通穴をあけます。
 3*19(さんのじゅうく)のフラットバー(平鉄)、を60ミリに切り、端から10ミリのところに3ミリと6ミリの穴をあけます。  
 10ミリの丸棒(スチールかステンレス)を80ミリ(適当)に切り、4ミリで深さ15ミリの穴、5.2ミリで20ミリの穴をあけます。この図は断面図です。  


 この丸棒の加工が今回のメインです。テクノ情報コーナーの、方ボス・・・(7) センター穴・・・(8) 丸棒横穴・・・(9) 手動タッピ・・・(11) 等を駆使して加工します。特に4ミリの方は、3*0.5タップ穴を丸棒横穴あけ治具(9)で、タップ本体を止めるための横穴がメインイベントです。この【タップ立て器】が完成していれば簡単な作業ですが、今回だけは市販のタップハンドルを使用して加工しなければなりません。

 5.2ミリの穴の方には、テクノの手動タッピング・・・(11)で、6*1.0のタップを立てます。 

 そして、今回初めて使用する【ホーローセット】という(商品名)ネジを使います。これは別名沈めネジ・芋ネジ・潜りネジとかいわれるもので、丸棒やシャフト関係では定番のネジです。(日曜大工センター等で売ってます)       


 こういう物です。上が爪楊枝、中がホーローセット、下がそれを操作するL型レンチです。

 組み込んだところです。つまみはテクノのボール盤で木工旋盤初歩の初歩(10)で作った物です。下の横棒は6ミリの長ネジです。 
 写真が下手で申し訳有りませんが、3ミリの鉄板にネジを切っているところです。うーん実に快適。(安心) 


 この工具が完成すれば、ネジ切り作業が100倍は楽になります。(当社比なんちて)本当です。始めて作ったのは20年前ですが、経費節約に非常に貢献しています。滅多に折らなくなりましたから。

 楽したい・作るのめんどくさい・材料が手に入りにくい・・・という方々に、(有)つくば工房では、現在【組み立てキット】を検討しています。郵便局とヤマトと交渉中です。なにしろ運賃のウエイトが大きくなりそうなので。 


こういった工具は現在まで市販されていません、(多分) 
鉄工所などで個人的?には有るかも知れません、ロボット工作等には威力を発揮
すると思います。


 次は、ダイスを使う工具です。   3/5


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