手動タッピングマシーン。 戻る。 トップページに戻る。
タッピングドリル・・・という電動工具があります。6万円ぐらいします。で、どういう工具かと言いますと外見はタダの電動ドリルです。ただし、押しつけると右回転(時計回り)、引き上げると左回転します。ドリルチャックにタップを取り付けて使いますが、実に簡単にねじ切り(タップ立て)作業が出来ます。 ただしこれは建築関係の仕事向きの為、ホビー的にはあまり役に立ちません、鉄板をアングルにネジ止めする・・・というような作業向きですから。 で、ホビー的作業とはどういう作業かと言いますと、大体とんでもないところにネジを切りたい訳です。たとえば丸棒のど真ん中に穴をあけてネジ(タップを立てる)を切るとかです。 旋盤を持っていればどうと言うことはありませんが、それでも 6ミリ 以上になるとちょっときつくなります。 |
そこで、ボール盤を手動タッピングマシーンにします。
(またボール盤かよ・・・と言わないで)
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といっても別に改造するわけではありません。 写真のようにチャックにタップをくわえさせ、チャックハンドルをつっこむ穴に三カ所鉄筋棒を入れただけです。 |
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ドリルチャックは上がり勝手(手を放すと上限まで戻ってしまう)になっています。これは作業上まずいので束ねた輪ゴムで下がり勝手にします。写真右上の斜めの物が輪ゴムです。 |
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10ミリの丸棒に5.2ミリの下穴(注1)をあけたものを、方ボス治具(テクノ情報コーナー参照)で固定します。左右にあるのは長ボルトです。供回りを防ぐために取り付けています。供回りしなければどんな細工でも良いです。 |
刃先に油を付け、チャックに付けた三本の鉄筋棒を「手」でまわすだけです。例の 2分の1(3分の1)まわしたら3分の1戻す・・・とかいう面倒な作業はいりません、ただ必要な回数だけまわすだけです。 これは何故かといいますと、余分な力を(歪みとか)全てボール盤の構造が支えてくれるから心配ないのです。モーターまわしちゃダメですよ、全て手作業です。(私は結構まわしてる)アァーーーとか言って・・・ |
注1 6*1.0(ろくのいってんぜろ と呼んでください)のタップを立てる(ネジを切る・という意味)場合、下穴は5.0ミリ(正確にはちょっとちがいますが)であけるのですが、この穴ではちょっと作業がしんどいです。そこではしょって5.2ミリにしたわけです。切り終わったネジ穴をのぞくと、ズルしたのが一目瞭然です。 |
地味な工作が続いて申し訳ありません。
私は物作りのプロではありませんが、その辺に転がっている物で何とかしてしまう、
という特技があります。
これからもおつきあい下さい。
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