位置合わせパンチャー。
位置合わせパンチャーとはその名の通り「穴をあける位置をきちんと決められる」パンチャーの事です。今まで色々作ってきましたが今度こそ良い物が出来たと思っています。溶接機や切断機等をバンバン使えばカッコイイ物が出来ますが、「支援室」と言うことで材料は全国どこでも手に入る物、工具は電気ドリル・ディスクサンダーのみで作ることが可能な構造にしました。溶接機や旋盤をお持ちの方はさらにすばらしい物が出来ると思います。
林メカトロ工作支援室
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正確な位置に穴をあけられるパンチャー
【位置合わせパンチャー】 前編
(前にも色々やっていますが今度こそ使いやすいと思っています)
薄い金属板に穴をあける場合、まぁ普通はドリルを使う訳ですが、バリとか色々な問題が発生します。その点「パンチャー」ならきれいな穴があきますが重大な欠点があります。それは「正確な位置に穴があかない」ということです。産業界ではこういう場合「プレス機械等で位置を決め、大量生産」するわけですが、ホビーの場合「いつも同じ位置とは限らない」ということでうまくいかない訳です。 そこで、ホビー的にかなり正確な位置にパンチャー穴をあけよう・・・というわけで、「絶対正確チルドレンパンチャー」略して「絶チルパンチャー」を作ります。(どこかできいたようなネーミング)(ウーム、二次創作にはまってしまった) |
今回の主役はこの「地震対策用プレートと蝶番」です。普通「平鉄」というと軟鉄なんですが、この地震対策用のプレートはよく分からないんですがかなり「鋼鉄」に近いようでなかなかの優れものです。それに安いし、それから蝶番ですが今までは工作の対象からはずしていました。ガタが多いし、しかし「複数使えばガタが減るのでは?」という思いから今回使います。(結果オーライ) |
説明しづらいんですが、「木製ベース」です。なんで説明しづらいかと言いますと「何にも考えていないから」です。何となくこんな形にしました。理由は追々分かると思います。(スミマセン、私ってフィーリングでやるみたい) |
こんな具合に張り付けていってネジ止めします。
ところで「蝶番」をネジ止めするとき、割れてしまいました。
そこで補強ネジです。
「あて板」を使って蝶番をネジ止めします。
なんだかよく分からないですが、穴あけしたところ。(飲んでる)
でもって2ミリの穴をブッタたいてみた、まがっちまったけど(ビットが)穴はあいた、(2ミリのアルミ板)1ミリのアルミ板なら「スコスコ」です。 |
とりあえず「ただのパンチャー」としては完成、明日はいよいよ「位置決め装置」の付加です。 |
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正確な位置に穴をあけられるパンチャー
【位置合わせパンチャー】 後編
(前にも色々やっていますが今度こそ使いやすいと思っています)
位置を合わせるための「プローブ」です。前に作った物を流用します。円錐の部分は旋盤が無くても電気ドリルとディスクサンダーがあれば簡単に作れます。丸棒をドリルチャックに挟み、回転させながらサンダーで切削すれば1分とかかりません、その時サンダーを強く押しつけると失敗します。 |
プローブのアーム固定部は台の下からボルトを飛び出させて大きめの平ワッシャをかませてナットで止めます。穴径によって移動させる必要があるからです。オレンジ色の物体は 100円ショップで買ってきた「滑り止め」です。両面テープで止めています。 |
早速実験開始、10ミリの穴をあけます
まず「プローブ」を目的の穴に入れ、固定します。(スパナで締めている)次にプローブを少し浮かしてアルミ板を挿入し、プローブの先端と十字線を合わせます。プローブを持ち上げ、パンチャーガイドを静かに降ろします。打ち抜きビットをガイド穴に入れ、金槌でひっぱたきます。この時必ず一撃で穴を穿つ必要があります。何度か経験すればコツが分かります。 |
なんだかものすごくずれてます。
失敗だぁーーー。
何度やっても1ミリ以上ずれてしまいます。そこで原因をじーーーっくり考えてみました。何のことはない、円弧運動の先端の動きが「疑似直線運動」するはず・・・と勝手に思いこんでいました。疑似直線運動は円の中心の近くに限られるわけですが、大幅にずれていました。 |
で、作り直し、軸をツラに合わせ、ロットも長くしました。
左の二つが「ズレまくり」、右が改良後です。これで何とか完成しました。穴はとりあえず必要な 2 3 6 10ミリの4種類です。本当は2ミリから10ミリまで9種類のパンチャーにするつもりだったのですが、こぢんまりと下穴をポコポコあけてしまい、近接しすぎて不可能になってしまったのです。 |
今回の工作は地震対策用のプレートがかなり硬そうなので思いついた物です。実際に硬くて1年ぶりに虎の子の「スパイラルタップ」を折ってしまいました。(1年も使えば寿命か?)ドリルで穴をあけるときも注意しないと(注油?)焼いてしまいそうです。その変わり平鉄で作るより長持ちしそう。 |