工作ベース300
J 【さん孔機(パンチャー)モード】
(@からIまではこちらです)
工作ベース300にわずかな部品を追加して、実用性の高いさん孔機(パンチャー)を作ります。B4ぐらいの大きさの板のどこにでも穴を打ち抜くことが出来ます。更に工作ベース300の機能を生かして市販ケースのコの字部分(フロント及びリア)は勿論、床部分にもさん孔可能です。 |
前回、木材を使ったさん孔機をやりましたが、今回はそれの本格的な奴です。木材の物でも結構使えますが、今回の物は更に電子機器の「フロントパネルにもリアパネルにも」穴があけられる奴です。(市販のケースのコの字の部分とか)勿論ロボットの部品の飾り穴や軽量化の為の穴もあけられます。又「B4」ぐらいのどこにでも(平板の場合)あけられます。「鳥居式打ち抜きパンチャー」とでも言いましょうか。 |
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打ち抜きビットを案内する2枚の平板を加工します。穴をあけていくのですが、多少精密さが要求されますので「2枚いっぺんに」重ねてあけます。組み立ての時迷わないように黄色の矢印のように「ハの字」マークを付けておきます。穴加工が終わりましたらスペーサーのパイプをはめて広げます。寸法は今回50ミリにしました。(近くにあったボルトに合わせた) |
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左の写真上の2本が市販の「羽子板ボルト」です。下2本は私が作った奴、違いは「芯」です。どちらを使っても芯さえ合わせればおんなじです。右はボルト締めしたところです。何となく「神社の鳥居」に似ているので「鳥居式打ち抜きパンチャー」と本気で名付けようかな?。(工作ベース300をお買いあげいただいた方にアタッチメントとして通販の予定です)2005.12.29記 |
工作ベース300に取り付けたところです。(雌型はこれから)
五寸釘で作ったビットを差し込んでみました。まだ高さをあわせていません。
打ち抜き穴は 2ミリ 3ミリ 5.2ミリ(跡で6ミリにします) 10ミリの4種類を真ん中辺と端の方にあけました。これは好みです。(と・いうか必要に応じて)これで支柱(鳥居)の間に入る板ならどこでも穴あけ可能です。 ガイド部はタダの平板なので、必要になったらほかの寸法に変更が簡単です。今、急に思いついたんですが、「ドリルスタンド」になりそうですね、垂直な穴があけられそうです。 |
雌型の土台を作ります。平鉄の両端にボルトの頭を切った奴を取り付けます。見にくいですがボルトもはまっています。工作ベース300のエッジから離すためです。(抜きカスの落ちるところ)右は工作ベース300に挟み込んだところです。大体の位置あわせのためにビットを差し込んでいます。 |
![]() こちらが「雌型」、裏にマグネットシートを両面テープで張り付けます。(右の黒いのがシート) ![]() |
雌型の裏側(シートを貼った面)です。パンチャーでは定番の加工がしてあるのがお分かりいただけると思います。(カスが落ちやすくなるように穴をさらってる) |
![]() 打ち抜きビットを差し込んで位置合わせしてのせます。 (わかりやすいようにずらしてる、この後平行にしてます) ![]() ![]() 案内針を先にさして位置合わせをします。その後ビットに取り替えて打ち抜きます。 ![]() ちょっと試し抜き、なかなか正確。 |
支柱には羽子板ボルトを使います。@がいまやっている「さん孔機」モード、AとBは「折り曲げ機」モード用(試作は終わっていますがまだUPしていません)です。(これは共通部品になります) |
![]() ![]() 10ミリ用雌型の裏表です。 ![]() |
打ち抜き棒です。上が前回作った 5.2ミリ(五寸釘)、下が10ミリの打ち抜きビットです。「ドタマトンカチ風」にしましたがとりあえずは丸棒のままでも使えます。しかし引き抜くのが大変ですからこのような取っ手を付けたほうが作業が楽です。(しかし高ナットの横っ腹に穴をあけるのは結構大変です) |
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「案内針」です。これはかなり重要な部品です。正確な位置に穴をあけるには不可欠です。有る意味「オプティカルセンターポンチ」に匹敵します。いや、それ以上だと思う。(サンダーと電気ドリルで鉛筆削りをします。旋盤なくてもOK) |
![]() ![]() シート磁石により張り付くのでずれません。 ![]() ![]() 実際に打ち抜いてみます。案内針で位置を決めます。 ![]() ![]() あとは打ち抜き棒に取り替えてひっぱたくだけ。 ![]() |
意味もなくアルミ板に穴をあけるともったいないので工作用紙です。正確なパンチングが可能です。右端はちょっとつなげてみました。 |
打ち抜く穴は 2ミリ 3ミリ 6ミリ(今のところ 5.2ミリ) 12ミリの4種類にしましたが、あとは必要になったときに作れば良いかと思います。割と簡単に追加出来ます。 こういう打ち抜き工具というか機械は本来鋳物で土台を作るのが普通です。それを軟鉄で作るためにあちこち調整する個所が出てきますが、それらをひっくるめて「シート磁石」で調整するようにしました。穴あけ作業中頻繁に位置の確認が必要と思われます。(しかし、何カ所もテスト抜きしましたが以外とずれなかった) |