林メカトロ工作研究室
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2007年1月29日〜

2月2日(金)

 蒸気機関の挿し絵からヒントを得て作った遠心スイッチです(テスト的)蒸気機関の場合は振り子の力で蒸気バルブを操作するので動作がスムーズだと思うのですが、遠心スイッチでは ON OFF なので PWM制御っぽくなります。

 マブチモーターにブレーキをかけて止めるには専用ICのブレーキモードが一番手軽ですが、ショートさせるだけなので負荷が重かったりすると引きずられたりとかであんまり正確ではないような気がします。だいたいにおいて1秒間に100回転もしている奴を瞬時に止めることなど出来ないと思います。これがもし1秒間に1回転程度だったらどうでしょう、少なくとも100分の1程度の誤差で止まると思います。

 ラジコンサーボモーターでは任意の位置で止めることが出来るようです。これはブレーキをかけて止めるのではないと認識してよろしいのでしょうか?、このような制御は私の技術では無理なので別の方法を取ります。一番簡単なリミットスイッチで止めます。1秒間に100回も回っているような奴をリミットスイッチで止めては前にも指摘されましたが「狂いまくり」です。しかし1秒間に1回転ぐらいだったらどうでしょう。

 勿論常にこんなに遅く回すのではなく、ある程度までは全力で、停止位置が近づいたら低速運転に切り替えるのです。この低速運転を実現するために「遠心接点」を使うのです。こう書くと「そんなのPWM制御すれば良いじゃないか」という意見が聞こえて来そうですがちょっと性質が違います。ま、その辺はボチボチ。

 
 マブチモーターの軸を移動して両方に出すと便利なんですが、この作業は結構面倒なのでそのままで使いたいと思います。3ミリの真鍮パイプで延長軸を作ります。

 マブチモーターの軸にペーストを塗り、3ミリの真鍮パイプを差し込んで糸ハンダを適当にちぎり、パイプの中に入れて外側から半田コテをあてがうと、簡単にハンダ付け出来ます(こんな事書くほどのことかっ)。


 ちょっと別のことをやっていたので本日はこれだけ。m(_ _)m
2月3日(土)。
 FTPの調子が悪くて色々いじって工作の時間無し、夜、酔っぱらって本屋に行き、勢いで「ロボザック」買ってしまった(1号)
2月4日(日)
【手回し・ミニミニスタンドドリル】

 赤貧サーボの主要部品の一つ「遠心スイッチ」を作るのですが、まず内径2ミリの絶縁平ワッシャが必要です。絶縁体に2ミリの穴をあけるわけですが、前に作った「ポチッとなヤットコ」が見あたりません、探しているうちに 2.0ミリのドリルキリサキがワンサカ出てきました。なんか急に手回しスタンドドリルを作りたくなっちゃって本日の予定変更です。

 プレゼント用にも良いかななんて思ってちょっと作ってみます(29万のではありません)

 まずはドリルキリサキとハンドルです。ここでしょっぱなからポカをやっちゃいました。ハンドルアームとキリサキを溶接してしまったのです。当然衝撃に弱く、落っことすと溶接部分から「ボキッ」と折れる奴が出てきます。普通ならここで行程変更するのですが、「ついでだからどの程度ダメだかやってみよう」なんて思ってこのまま続行(この辺が実践主義)


1メートルから落としたらこの有り様、焼き戻しとか面倒くさいのでパス。


今のところ6組作って1組パー。

 次は支柱です。ご存じのようにキリサキは結構上の方まで刃が付いてます。その為回している内に支持している穴が大きくなってしまいます。そこで真鍮パイプでガイドをしてみようと思いました。ゴチャゴチャやっていたんですが急に「ハメ殺し」を思いつきました。


こんな具合に鋭いセンターポンチで広げて固定します。

 これはなかなか面白いアイデアでした、角パイプに3ミリの真鍮パイプをハメ殺しします。実にスムーズな回転、この手法はなんか別に流用出来そうです(もうすっかり最初の目的を忘れてる)
1月5日(月)
【手回し・ミニミニスタンドドリル】完成。


結局6セット中2セットがダメだった。

  
 あと1個壊れたら歩留まり5割になってしまうので仕方なくボスを作る事にしました。矢印がそうです。これでいつでも交換出来ることになりました。ところでまたもや改造案が。

 これは2ミリ専用です。ツマヨウジがきつくはまります。これだけだと工作の幅がかぎられてしまうので、同じ台に 2.5ミリも入れられるようにしてみたいと思います(ツマヨウジが楽々入ります)

  
 とりあえず鉛筆に穴あけ、そしてツマヨウジを刺したところ、とにかく私はこういうたぐいが大好きなんですよね、木工工作のほかに木の実(ドングリとか)の穴あけに最適ですので小さなお子さまにピッタリの工具になるでしょう、こいつは作るの簡単なので、将来かなりの方にプレゼント出来ると思います(もうすっかり当初の目的忘れてる)
2月6日(火)
2月6日(火)。

【100円ショップ恐るべし】


 始めて100円ショップに入ったのですが、写真のようなペンチとラジオベンチが100円、(105円)小さいけど立派に使えます。驚きました。センターポンチでブッ叩たいたところキズは付いたけどドリルキリサキではどうかな?という感じです。これは使えそう、問題はいつでも買えるかどうかです。今日は風邪気味、もう寝ます。
2月7日(水)
2月7日(水)。

【幼稚園児の前で赤っ恥】

 「手回しミニミニスタンドドリル」がなんとか5台出来たので近所の幼稚園に行ってきました。「はぁーい皆さんあつまってぇー、工作おじさんが皆さんに良い物をもってきましたよー」なんて紹介されて早速お披露目、「ハイ、こんな風にきれいな穴をあけられますよー、さあ皆さんもやってみましょう」と実演してからみんなに使ってもらうことに。

 木材とか用意してなかったのでとりあえず鉛筆に穴あけ、ところがだれも出来ない、コロコロ本体をころがしてしまうのです。どうやら台が小さすぎたみたい、それと左手で押さえて右手で回すのがなかなか出来ない、そこで先生がやることに。

 ところが先生も上手くいかない、こういうのは始めてとはいえなかなか難しい作業のようです。それとある先生が「バキッ」と2ミリのドリルキリサキを真ん中から折ってしまった、これには私が驚いた、キリサキが湾曲しているにもかかわらず力任せに押しつけて回したらしい。

 20分もしないうちに「撤収ー」(出直しだぁ)

 手直しです。まずは下の台を広げました。それから穴をあけるところがイメージ出来るようにベニヤ円盤を張り付けました。取っ手もスペーサーなんか使わないで木の丸棒でツマミを作りました。

 一番の改良点はこれ、3ミリの真鍮パイプをキリサキの補強材として使いました。有効深さは15ミリとしました。これなら子供や女性の力では折れないと思います。しかし一度信用なくすと回復するのは難しいんですよね、今度はうわさが伝わる前に別の幼稚園に行こうかな?。
2月8日(木)
再改造。
 今度こそ幼稚園児でも保育園児でも安心して使ってもらえるように改造しました。台の円盤は直径8センチあります。2ミリのドリルキリサキの補強材もバッチリです。重さは130グラムで有効穴あけ深さは15ミリです。カッコイイ曲線仕上げは手間がかかるので止めました。

 あちこちネジとか多いのはプレゼントするときに書籍小包等で送れるようにです(分解出来るように)ところで私は何をやっているのでしょう、すっかり当初の目的から完全に外れた工作に走ってしまいました。明日から戻ります(って 何をやっていたんだっけ?)。




ついでに変化していった様子をUPしときます。
 この「手回し・ミニミニスタンドドリル」(右端の最新バージョン)を5000アクセス(たとえば 295000とかです。 300000などキリ番は別です)事にプレゼントいたします。なんの見返りも要求いたしません、材料が無くなり次第終わりにします(多分15台分ぐらいあります)
2月9日(金)
2月9日(金)。


スミマセン、もう一回続けます。


全部品です。

  
 実は一部溶接を使っていたんですが、溶接無しの方法を思いついたんでUPします。手回しハンドルのキリサキ固定部です。6ミリのボルトを使います。写真のようにタップを立ててボルトをねじ込み、矢印のように余分な部分を切り取ります(これで方ボスが出来ました)

  
 ボルトの中心あたりに穴をあけます。旋盤など使う必要はありません、1ミリぐらいずれたってどぅってことありません、そして赤矢印のところに 2.5ミリの穴をあけます。


こんな具合、3ミリのタップを立てます。

 
3ミリの「ホーローセット」をねじ込んで出来上がり。


今まで製作に使った治具です。
 この作業は簡単にいうと「方ボス作り」に当たります。方ボスはラジコンサーボのホーンにもある大事な機械要素です。作り方は「削り出し」「溶接」「はめ殺し」とか色々ありますが、今回の「ボルト式」も簡単な方法の一つです。
2月10日(土)。
 「科学の鉄人」サイエンスフォーラム2007 前日準備、17時30分から夕食会。
2月11日(日)〜