基本中の基本を忘れていました。この【移動万力】(別名台付き万力)は、「市販されていない工具」とかには入らないと思いますが、適当なコーナーがないのでここで発表します。これが有ると無いとでは大違いですのでよろしく。 

移動万力を作りませんか。   戻る。   トップページに戻る。

 物置でもなんでも良いのですが、自分の工作室(作業場)をお持ちの方は、かなり少ないと思います。私も持てたのは50才を過ぎてからです。それまではワゴン車にイッサイガッサイ詰め込んでいました。工作台の片隅に、大型万力を据え付けるのは私にとって一つの夢でしたが、この【移動万力】は、そんな工作台が持てない頃に考案(というほどでもありませんが)したものです。現場で大活躍しました。今でも時々使っています。 


 汚い写真ですみません、なにしろ作ってから30年以上たっていますので。
  (今でも現役です) 

 H型に組んだ垂木(角材)に厚手のベニヤを張り、じか付けタイプの万力を鉄パイプで
かさ上げして長ボルトで固定しただけです。材木を挟んでカンナ台にしたり、アングル・平鉄・丸棒・パイプ等々の切断・穴あけ・研磨・溶接など、用途はかなりあります。又、適当な板の真ん中にステーを付け、万力に固定すれば、ちょっとした作業台や椅子にもなります。


 横から撮った写真です。

 この万力は挟むところの後ろに小さな金敷が付いていて、何かをつぶしたりするときに便利です。現在もあんまり形が変っていません、4.000円前後で買えると思います。
 真上から見たところです。

 左側のスリットは、持ち運ぶときの「取って」です。右側は大きく開口していますが、レバーの操作をやりやすくするためです。万力は力のバランスが中央に来るように配置します。
 正面から見たところです。

 この万力は回転式ですが、まったくその必要はありませんでした、私は一度も使ったことがありません。
 裏から見たところです。

 ベニヤと垂木の接合には、釘や木ネジではすぐに抜けてしまいます。なにしろ荒っぽく使うことが多いですから。
(私は手ハンマーでガンガンブッ叩いた) 
 接合には「ナゲシビス」を使います。タッピングビスの一種です。最近の大工さんはほとんどこれを使っています。
(強力な電池ドライバードリルの普及のせいかな?)
 


 これは、どんな工作をなさる方にも作って頂きたいと思います。必ずお役に立ちます。簡単に持ち運び出来ますし、厚い作業台に固定した万力とは一線をきした使い心地があります。私の元からこれを借りて使った職人は全てすぐに作りました。(昔の話ですけど)




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の巻です。





終わり。