それでは作り始めます。   前に戻る。  トップページに戻る。

 まず、1.6*19*19の角パイプの端の方に、3.0ミリの貫通穴をあけます。これはシャフト用の穴です。他の径のときはそれに合わせます。


 次に、ボール盤を横倒しにします。そしてチャックに75ミリの釘をくわえさせます。(モーターが左になるようにしてください、回転方向がありますから)
 次に、ベビーサンダーに多羽根ディスク(日立製の場合。マキタ製はナントカマルチ・ナントカディスクという名前です)をセットし、それでもってボール盤を回転(最高回転)させながら、サンダーで釘の頭を削ります。
 頭の直径が6ミリより少し小さくなるまで削ります。アッという間ですよ、なんで削るかというと、ツマミの中に沈めたいからです。カッコよく見えるようにです。あと釘の頭結構でかいし。
   

  こんな感じに削ります。(気分は旋盤工) 

 次に3ミリの丸棒(シャフトになるやつ) をくわえさせ、紙ヤスリで表面を磨きます。これでボール盤の横倒し作業は終わりです。(なんで横倒しかというと、この方が安全だからです。眼鏡は必ず着装してください、危ないですから) 

 6*25の平鉄ですが、「テクノ情報コーナーの方ボス治具の作り方」の要領で、両端の溝をそれぞれ3.0ミリと3.5ミリに穴あけします。このサンドイッチ式の穴あけ作業の真ん中の板は必ずアルミ板でないときれいに振り分けた溝穴になりません、又、板同士を連結するためのボルト関係の細工をします。詳しくは写真を参照してください。

 当然、3.0ミリはシャフト用、3.5ミリはツマミの軸(釘)用です。ツマミの丸木材は、中心に3.5ミリの貫通穴をあけた後、片側に6.0ミリで3ミリほど沈み穴をあけておきます。例の削った釘は50ミリ程度にペンチで切断します。
 

 今回の主役は12ミリの丸棒で作る「線押さえ」です。15ミリほどに切断したら、中心に4.0ミリの貫通穴をあけます。これで3ミリの丸棒(シャフト)に通せば1.0ミリのガタがでることになります。この隙間にピアノ線を通すのです。そして締め付ける必要がありますから、横腹に5.2ミリの穴をあけ、6*1.0ミリのタップでネジを切ります。(この辺ちょっと難しいかも)  

組み立てましたら、このように万力に挟んで使用します。

 このように隙間にピアノ線を差し入れ、ボルトで固定します。

 そしてツマミを廻します。

 必要な回数巻きます。

 実はちょっとしたコツがいります。写真のように二重に重なるのではないかと思うくらいに密着巻きにしないと、コイル同士が離れてまるで出来損ないの押しバネの様になってしまいます。そうなると絶対直りませんので、押しバネにするしかありません。


終わりました。

 両端の処理をします。練習しないとなかなかこうは。

 シャフトの直径を変えたり、ピアノ線の太さを変えたり巻き数を変えたりで、色々なコイルスプリングが出来ます。又スプリングではありませんが、エナメル線とか針金などでコイルを作るとおもしろい素材が出来ると思います。引っ張って戻せば押しバネが出来ます。

 材料として、エレキギターのG線なんか使うと、1グラムでものびるスプリングが出来ると思います。そのほか一風変った工作の道が開けるかも。


次は「移動万力?」です。
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 ベビーサンダー(又はディスクサンダー)に使用する砥石ですが、一般的に売られている堅い砥石はホビー向きではありません、建築現場で重量鉄骨のサビを落としたりするための砥石だからです。ですからなかなか減らないようになっています。ということは実はあまり削れないのです。ちょっとおかしい感じがしますが、はっきり言って砥石はすり減ってなんぼの物です。

 その点多羽根ディスクは、紙ヤスリが重なったような構造です。滅茶苦茶早くすり減りますが、その分堅い砥石より5倍以上(私の感じ)早く削れるし、仕上がりももの凄くきれいです。(私は60番使用)ホビー用にはこれが一番です。つかってみればわかります。