ツイン・ボール旋盤
中型木工旋盤的使い方。   戻る。   トップページに戻る。

2002.9.2

 今日は、「中型木工旋盤」の定義ですが、実は先々月近くの「日曜大工センター」に行ったところ、「小型木工旋盤」というのを売っていました。定格は「直径30ミリまで・長さ150ミリまで」と、ありました。作品例として「箸置き」とか釣りの「浮き」や「疑似餌」等が展示されていました。私の目的とする加工物体は直径200ミリ以下ですので 「私のは中型だ !! 」 と、勝手に解釈したのであります。そこんとこ宜しくお願いします。

 「中型木工旋盤」でなにを作るかですが、一般的に 独楽 さかずき 剣玉 ぐい飲み お椀 盆 鍋敷き こけし 椅子やテーブルのヨーロッパ風「足」 とか・・・民芸品的な物しか浮かばないかもしれませんが、私にとっては 車輪 Vプーリー ベルトコンベアーの太鼓車 とか、機械的な部品ばっかしです。

 そんなわけで今回は、「バンドソー」(帯ノコ盤)の太鼓車です。(つまり、手作り両ボス太鼓車)

 前から帯ノコ盤ほしいなーと思っていました。6万円ぐらいのがいいなーと思っていたのですが、どのくらい使うかというのを考えると「馬鹿くさいかなー」なんて思いまして、作ってみることにしました。とりあえず「帯ノコ」を駆動する円盤が必要です。手作りですので「回転中」はずれない仕掛けが必要です。しかしとりあえず直径180ミリの円盤制作から。


6*65の平鉄と、25ミリの丸棒を使いました。

 とりあえず、円盤(ベニヤ板)を支える「片ボスフランジ」2個(上下の内、片側分)が必要です。私は買ってくるより作った方が早いのでこんなの作りましたが、市販品の「アルミダイキャスト製片ボスVプーリー」かオリジナルマインドさんの「セットカラー」を使うと簡単に流用出来ます。

  20ミリのベニヤ板に直径180ミリの円を書き、ノコで出来るだけ円に近くなるよう切り取ります。そして両側にフランジをボルト締めします。

 
こんな感じです。

 
そして「ツイン・ボール旋盤」にセットします。回転方向は
時計回り(つまり反対です)にします。

 ここからが普通じゃないんです。手前に見えるのは「ベビーサンダーです。「チップソー」がセットされてます。
 普通、木工旋盤は旋盤のバイトの代わりに「ノミ」を使うんですが最初、ある程度丸く削るにはかなりの衝撃がノミに加わります。そこを
サンダーでさっさと削ってしまおうというわけです。

 初めてやりましたが、たまげました、予想をはるかに越えて2秒ほどで削れてしまったのには驚きました。(幅は20ミリあります。最初なにがおきたか分かりませんでした、 えっ という感じです)

(もちろん完全武装です)


仕上げは「ノミ」でやりました。真円に近く削れているので
5秒ほどで仕上がりました。
要するに7秒で切削が終わった勘定?、嘘みたい。
(タイコにはまだしていません)


 

 今回サンダーに取り付けたのは、36の刃を持つ「チップソー」です。単純に比較は出来ませんが、「バイト」や「ノミ」に比べて36倍の早さで削れている・・・というような実感があります。(はっきりいって怖い)



終わったので取り外しています。


左右に付いているのは「ピローブロック」(軸受け)です。


 思った以上の結果が出ましたが、おすすめ出来ません、ちょっと危なさ過ぎ、まねをされて「怪我」あるいはそれ以上の事故が発生しましても、「当局は一切関知しません」、こんな馬鹿をやっている奴がいるとだけご記憶下さい。

 この「ツイン・ボール旋盤」の右側ドリルをもっとはなしますと、テーブルや椅子のヨーロッパ風加工が出来ると思います。もちろん「取り付け治具」の開発は必要です。



2002.9.2 記




 大型木工旋盤だったら「エンジンチェンソー」なんかでやったらおもしろそー。(大自然の中で)