片ボス治具の作り方のページ。        戻る。   トップページに戻る。

 片ボス・・・妙なネーミングとお思いでしょうが、一応理由はあります。ボスとはギアやプーリーの取り付け固定部分です。片側だけにあるのが【片ボス】、両側にあるのが【両ボス】です。非常に力の伝達が必要な部分には両ボスが使われます。

 働きと形状が多少似ているので【片ボス治具】と命名しましたが目的は少々ちがいます。

 丸棒をしっかり固定するのが目的です。普通万力等に挟んだりしますが、これではキズが付いたり移動出来ません、真鍮丸棒等ではキズどころかつぶれてしまう場合もあります。特にダイス作業では、空回りしない程度まで締め付けると、変形する場合があります。

 そこで当社では【ワンタッチシャフトクランプ】を発売しているわけですが、この治具を製作しておけば、様々な径の丸棒の色々な加工の道が開けます。 
 材料ですが、
3*25*25アングル長さ120ミリ程度2本。
6*25平鉄(フラットバー)長さ120ミリ程度2本。
1ミリ厚のアルミ板25*120ミリ程度1枚。
3*0.5サラビス4本。
6*1.0長さ25ミリのキャップスクリューボルトナットセット2組。
 以上が必要です。 

 この材料を加工する工具等は、

 以上が必要です。あと勿論アングルや平鉄、アルミ板等を切断する手段も必須です。

 では加工の順番を。

 
アングルに平鉄をビス止め(3ミリのビスにて)するか溶接したものを二組作ります。
 次に真ん中に1ミリの
アルミ板をサンドイッチにして、両ハジのところで6ミリのボルトで固定します。 




 3ミリのキリサキで、真ん中あたり(適当)のアルミの部分から穴をあけます。貫通させます。 



 次に10ミリで穴を大きくします。(加工したい丸棒の径です) 
 開け終わりました。
 分解します。切り取られたアルミ板はもう使いません。
 10ミリの丸棒を挟んで締め付けてみました。アルミ板の厚み分だった1ミリの隙間がありますので、がっちり固定出来ます。
 こちらは3ミリ用を作ってみました。当社製品の【ワンタッチシャフトクランプ】の代わりになります。
 これは、裏返して万力に挟んだところです。当然両側の6ミリのボルトは使用していません。(このために3ミリのサラビスを使ったのです) 




 この写真は、今回製作した【片ボス治具】に10ミリの丸棒をくわえ込み、ボール盤の台の上にのせたところです。

 どうです。何となく目的が見えてきたでしょう、そうです。今までは旋盤でなければ出来なかった作業をしようと言うわけです。このままではまだ出来ません、次回の 【芯出し治具の作り方】 までお待ち下さい。

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 取りあえず、このぐらいの設備投資が必要です。電気ドリルとかは必要ありません。


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