弾み車付き手回し木工旋盤製作のページ。 トップページへ戻る。
さくらいS様より情報をいただきました。
島津創業資料館に展示してある輸入第1号の木製足踏み旋盤の写真があります。
http://www.shimadzu.co.jp/forest/jindex.html
木工旋盤製作などともったいつけてますが、たいしたものではありません、「モドキ」と付けたいところですが、機能的にはやっぱり立派な旋盤ではないかと思いますのでご勘弁下さい。
なんでこんなのを作ろうと思ったかといいますと、最近の電動工具というか工作機械はパワー型のものばかりで能率は上がりますが、面白くないものばかりです。油断するとケガもしかねません、で、なんかこう
「のんびりー」 と工作したいなーと考えていたのですが、電気とかモーターがなかった頃の人たちはどうやって加工していたか考えてみました。
すぐ思い浮かぶのは「水力」とか「風力」ですが、私が思うのは「その構成部品をどうやって作ったか」です。18世紀頃の挿し絵ですが、足踏み式の木工旋盤らしきものを見たことがあります。思い浮かべてみると昔のものは弾み車が必ず付いていたように思います。(と言うより目立つところに付いていた)農機具を回すジーゼル(ディーゼル)エンジンにも結構大きいのが付いてますね。
古いタイプの漁船のエンジンにはもの凄くデカイのが付いてます。私の叔父は機関長だったので、よく見学しました。
さて、回転する物体に刃物をあてて切削する事を考えてみますと、金属の場合は大体バイトが当りっぱなし?なので安定して(深さによりますが)切削されていきます。これが木材になりますと、年輪がありますからバイト(ノミ)に不規則な衝撃が生じます。大抵はモーターのパワーで無理矢理回していますが、「ガキッ」とかいって止まることもあります。
話は変わりまして、前に「手回し丸鋸盤」というのを作ったことがあります。軸に丸鋸刃を付け、手回しハンドルでグルグル回しながら木片を切ってみました。なかなか調子が良くて小さい加工には便利(静かだし)だと思っていたのですが、時々引っかかるのです。やはりある程度のスピードで回さないとダメなんだなーと思っていました。
最近思いついたのですが、「弾み車」を付けたらどうかな・・・と。
埼玉県川口のキューポラの町(なつかしー小百合様)で鋳物で作ってもらったら、いくらいくらぐらいするかなーなんて考えたら、作る気なくなってしまったのですが、このあいだ少年週刊誌読んでたらボデイビル用の器具の通販が載っていまして、「バーベルのプレート」って「弾み車みたい!!」これいいんでないかな、ってんで早速スポーツ用品店に行って聞いたところ、単品でも取り寄せられるとのことです。
そこで早速5Kgのプレート1個注文しました。3.200円でした。(税抜き価格)
直径22センチぐらいです。
この他にも色々な寸法があります。スポーツ関係のカタログもらってきましたが、工作に使えそうな物が他にもありそうです。店の主人は「バーベルプレート1枚だけ買うお客さんは初めてだ」といってました。
というわけで、決して奇をてらったわけではありません、そこんとこよろしく。
これって新しいシリーズになりそうです。たとえば
手回し木工旋盤
手回し丸鋸盤
手回しロクロ
手回しアルミ板切断機とか。
(音静かそう)
そのうちその辺の扇風機にプーリー付けて電動化?
ある程度の回転になれば板一枚程度切り終わると思います。(止まる前に)
スピード3段切り替えだし。
これも
次は製作記を。11/9
(風邪でダウン11/16)
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