折り曲げ機

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2000.5.10

現在、試作一号を制作中です。(有)つくば工房では、今までにない方法でアプローチしています。
今までの方法は、ページの下の方をご覧下さい


性能の目標は、次の通りです。

  1. 折り曲げ幅は、1aから30aまで可変とする。(これにより加工の寸法の制限が無くなる)
  2. どの位置でも均一の曲がりが得られるような構造にする。(仕上がりが美しくなる)
  3. 食い込み曲げが出来る構造にする。(これにより、市販のケースのような横ビス止めが可能になる)
  4. 技とか力がそんなに必要でない構造にする。
  5. 値段が安い。

このような条件を満たす方向で試作しています。


まだ途中ですが、実験してみました。  2000.5.8

 まだ、土台・折り曲げレバー・各部ストッパーなど取り付けてませんが、まちきれず、試しに曲げてみました。


             試作機なので色も塗っていません。
 ちょっと、わかりずらい写真ですが、下の台が左右45度まで回転し、合計90度になります。
 12a幅のステンレス板(その辺に転がっていたもの)を曲げてみました。折り曲げレバーがまた付いていませんが、非常に軽く曲げることが出来ました。
 1_のアルミ板です。曲がっている部分の美しさは抜群です。折り曲げキズも全くありません。

 表面のキズは、その辺に転がっていたためです。


 二進法による折り曲げ幅の説明。
 5_・1a・2a・4a・8a・16aの6種類を1セットとして、雄型と雌型を作る予定です。たとえば曲げ幅を22aにしたい場合は、16a・4a・2aと三つの組み合わせで、 16+4+2 で 22aを実現します。これにより、5_から31.5aまで、5_幅で折り曲げ加工幅がセット出来ます。
 なぜこのようなことをするかといいますと、【食い込み曲げ】(説明するのが難しいので、この装置が完成しましたら実際に加工して写真で説明します)が出来るからです。この機能により、市販のケースに勝るとも劣らない工作が出来ます。(多分・・・)


2000.5.8
休業中です。2002.4.29

この装置に関しまして、ご意見・ご感想などいただけますと
うれしいのですが。



ここからは過去のページです。  2000.5.8

 折り曲げ機下半分です。アングルの角の部分が中心となって二対が180度から90度まで変化します。これにより曲がり部分の板にキズが付きません。  この、角度が変わる台の上に厚めの平鉄が乗っています。これは食い込み曲げが出来るようにする工夫です。写真では一枚板ですが、実際にはある一定の規則を持った長さの板が並ぶことになります。
 この一定の規則とは、なんとコンピューターに使われている二進法です。これにより、折り曲げ幅が可変になります。(多分)
 あとは、雄型の方です。   現在苦戦しています。
       (5/6)


 上の雄型に苦戦しています。5/10頃までには何とかします。





 アルミ板や、薄い鉄板(トタン板とか)を簡単に折り曲げることが出来れば、工作の幅がグンと広がります。加工の仕方は色々ありますが、問題は精度です。曲げ加工ほど失敗したときのダメージが大きい工作は無いと私は思っています。
 しかし、【楽しい工作支援シリーズ】と看板をあげた以上さけては通れない分野なので、今回挑戦します。
 さて、現在どんな曲げ方があるか考えてみますと、
  1. 万力に挟んで曲げる。
    • 万力の幅しか曲げることが出来ない。
    • キズがつく。
    • 曲げ回数が制限される。
    • 必然的に金槌等でたたくことになる。(アルミ板だとキズがつく)
  2. 万力に鉄のアングルをダブルで挟んで曲げる。(折り曲げの幅が広がる)
    • トタン板なら何とかなるが、単純な曲げしか出来ない。
    • アルミ板は不可。
  3. 台付き鉄板と、押さえ板に挟んでたたき棒で曲げる。(トタン屋さんの方法)
    • 0.5_以上は無理。
    • アルミ板は不可。
    • かなりの熟練が必要。
  4. ベビーサンダーか電気丸鋸に切断砥石を取り付け、曲げたい線に沿って削り取る。
    • 1.0_以下は不可。(1.0_以上の鉄板には有効な手段となるが、弱くなる)
    • 削りすぎない技が必要。
  5. 市販の折り曲げ機を使う。
    • 私持ってますけど、曲げたいところが曲がらない(ずれる)ので、かなり失敗しています。
    • 20a以上の幅になると、両端以外緩やかな曲がり方になってしまう。
    • 四方の折り曲げは制限される。
  6. プレス機械を使う。
    • これはもう言うこと無しです。でも、20a程度を曲げるのに中古で15万から30万円、もっとするかな?ピンキリです。
    • 重さは500キロから1トン以上でしょうか。



 ベビーサンダーと電気ドリルをお持ちの方には、次のような方法もあります。

 アングルを二本適当な長さに切ってボルトで固定します。その時、ワッシャを挟んで3_ほどスリットを設けます。  平鉄をサンダーで削ってVの字にします。
 ちょっと曲がっていますが問題ありません。
 アングルの上に板を乗せ、曲げたい位置にVの字の先端を合わせて金槌でコンコンとたたきます。このときあまり強くたたくと変な風に曲がりますので、力を加減してください。
 
 曲げる前に正確な間隔でスジを入れておきました。加工後、寸法を測定したところ、正確に板の厚み分だけ伸びていました。アングルと板の間にビニールかポリプロピレンの袋などを挟んでおくと、表面にキズが付きません。

初めて作ったのですが、簡単なわりに結構使えます。製品化してもいいのですが、送料の方が高くなりそうです。




                               2000.5.6



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