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☆ 空気圧を制御する☆
【手動空気圧弁】 2003.6.29
空気圧を制御するには「弁」が必要です。私は昔、交流100V・200Vの電磁弁を駆使してオートメ装置を作っていましたが、実に不満でした、「乾電池」で駆動出来る物が皆無だったのです。つまりまともな大きさ?の物は作れるのですが、模型のような小さな物はなかなか難しいのです。
これはなぜかと言いますと、電磁石を使った装置はどうしてもある程度の大きさが(パワーの関係で)必要になるからです。それから「応答性」という問題があります。
この「応答性」をちょっと犠牲にすれば、可能性があります。「マブチモーター」を使うのです。現在「モータードライバIC」とかすばらしいスイッチンク素子があります。(昔はリレーしかなかった)これらを使えば、容積・重量の小さな「電磁弁もどき」が作れるはずです。これらをちょっと考えてみます。
自動車のタイヤチューブのいわゆる「虫」を使って色々作っていた事もありますが、ちょっと特殊ネジ(になるかな?)が必要になるので、スライド式で(作るの簡単だから)やってみます。
ところで「弁」と言っても水道の蛇口みたいに「大気圧中」に出す物からシリンダーの中・それも双方向とか色々種類が有ります。「電動弁」が最終目的ですが、まずは簡単な「手動弁」から実験してみます。
いきなり実験中です。メーターの付いている物は「カーショップ」で1.980円で買ってきたシガーライターから電源を取るコンプレッサーです。自作手動弁は一番簡単な大気中に放出するタイプです。こんなの作らなくても「金魚のぶくぶく」用の弁を使えばなんて事ないのですが、そこはそれ実践ですから。
弁の開閉だけではつまらないので縦笛をつないでみました。コンプレッサーの音がやかましかったのですが、弁を操作するたび縦笛が「ぽー」とかなります。空気漏れとかはなかったみたいです。半径38ミリのところで250グラムぐらい必要でした。(弁レバーのトルク)
たもちん様から分けていただいたABS樹脂で作ってみました。構造の説明は割愛させていただきます。それにしても「モデラー」ほしいなあっ。
ABS樹脂のあの何となく「ヌメッとした」感触がエアー漏れを防いでくれそうな気がして使ってみました。ところでABS樹脂って融点低そうですね、こんな事もやってみないと分からないことの一つです。
これらの工作は全てロボットを作るための基礎実験です。これからだんだん複雑な弁や、油圧系も挑戦していきたいと思っています。ラジコンサーボメーカーの各社には申し訳ないのですが、私にはどうしても今の「ラジコンサーボモーター」全盛の現状が納得出来ないのです。(負け犬の遠吠えだな、完璧に)
ところで「開放型双方向空気圧シリンダー」というのを今回考案しました。大げさに言いますと「世界初?」かな、空気圧駆動方式なら「筋肉」に一番近い能力が発揮出来るのではないかと思います。難点は制御系かな?、それと空気の圧縮系です。でもうまくいけば「走る・飛ぶ(ジャンプ)」事も可能かも・です。私はメチャ忙しいのでいつになるか分かりませんがお楽しみに。
私の考案したものが実際に役に立つかどうか分かりませんが、せっかく盛り上がってきた「メカトロ工作」の為に全て公開いたします。実用新案・特許等で独占しないで誰にでも活用していただけるのが私の望みです。著作権は主張します。
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