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2003.4.30
【スライドボリュームのスリット】
(色々応用可能です)
1ミリのアルミ板に 幅2ミリ・長さ50ミリの細長穴(スリット)を打ち抜きました。表面が汚いのはその辺に放っていた板だからです。今回は幅2ミリにしましたが1.0ミリでも他の寸法でも考え方は同じです。又、「この方法が一番良い」と・・・主張するものではありません。
今回の主役はこれです。厚さ2.0ミリのサシガネです。前にホームセンターで購入しました。千円ぐらいだったと思います。長さ60ミリぐらいで切断して「タガネ」としました。書くの忘れましたが今回使用の工具は「電気ドリルとベビーサンダー」のみです。(ところでこの切断したサシガネですが、実に使いやすいです)
3*25*25アングル長さ100ミリぐらい2本(適当です)・2ミリ厚のアルミ板小片少々・缶ビールの小片少々・ボルトナット2組です。アングルとアングルの間に2ミリのアルミ板と缶ビールのアルミを挟むと「隙間」は2.15ミリになります。私が思うに「ちょうど良い」隙間になると思います。(一応マイクロメーターで測定しました)
こんな感じですね、打ち抜きのタガネ?が程良く隙間に入ります。さて、今回の工作で一番重要な行程です。アングルで出来たスリット部分の上面をサンダーで内側のエッジが直角になるまで「削り込み」ます。サシガネを当てながら水平に削ってください、綺麗に削れば綺麗に、適当に削ればそれなりのスリット打ち抜きが出来ます。
準備が整いました。上から適当な木片2本(高さ合わせ用)、中程左は2ミリのキリサキに落下防止用のテープを張り付けたもの2本、先ほど作った本体(一応塗装しました)、右の黒いのは0.5ミリ厚のゴムです。ぶったたいたときに多少でもずれ防止になればと両面テープで裏に張り付けてみました。あと金槌です。(ゴムは抜群でした、これ以上厚いと逆にまずいと思います)
それでは試し抜きです。試しといっても本格的に正確な位置に・・・ということでマスキングテープを張り付け、正確に寸法を記入して間隔50ミリのところに2.0ミリの穴をあけました。(2ヶ所、幅が2ミリだから)
まず2ミリのキリサキ2本を差し込みます。位置を合わせる為です。そして「ソロソロ」と1本を抜き取り、タガネ?の角をあてがってぶったたきます。
そしてどんどん進めていきます。少し進んだら打ち抜かれたあとに先ほどのキリサキを差し込みます。これをしないと「曲がる」場合があります。
フィニッシュです。反対側のキリサキを抜き取り、逆向きに打ち込みます。おしまい。
作業終わりました。ひょろひょろ見えているのは「打ち抜かれたカス」です。なんか切り口がバリ見たいに光って見えますが、打ち抜くときに「油」をさすのを忘れたためタガネを抜くとき、ちょっと持ち上がりました。少しヤスリをかければ綺麗になります。(と、いうより油を忘れないようにしましょう)(>_<)
今回は幅2ミリのスリットでした、実は「スライドボリューム」が見つからなくて「なんにも無しのところにいきなりスリット」でしたが、取り付け穴(スライドボリュームの)を利用するともっと簡単です。その場合「本体」の方の左右にネジを切っておき、本体を取り付ければガイド役のキリサキ等不要だし、かなり楽に作業出来ます。
この手で1.0ミリでも1.5ミリでも「打ち抜きタガネ」(に・・・なる材料)さえ手に入ればあとは自由自在です。是非ロボットにもご活用下さい。
2003.4.30 記
2003.4.26
昔のブリキのオモチャには大抵ゼンマイ仕掛けの「ギアボックス」がありました。(今でも一部ありますけど)あの「ベロ」を細長穴に差し込んで折り曲げたり捻ったりという工法は、最近のロボットブームに役に立つのではないかと私は考えます。しかしあの穴は手こずりそうと思っていました。今回簡単な方法で穴をあける方法を確立しましたのでご紹介します。(スライドボリュームのスリットは治具を作らないと無理なので最後の方にUPします)
30センチの「スチール定規」4本使います。この定規は2種類あるようです。「エッジ」が鋭い物と少し丸みをおびている物です。お買いになるとき必ずエッジが鋭い(ほとんど直角、紙など簡単に切れそうな物・・・伊東家の食卓で出たらしい)物を選んでください、ギラギラ光っています。1本500円前後。(PL法で角を取ったのかも?)
上から2番目が30センチの物です。あとの3本は私が別の用途に使ってしまったので短くなっています。みっともないのですが、この為に新たに買うのもなんなのでご勘弁下さい。
とりあえずこういう物を作ります。白いのは「消しゴム」です。金ノコの刃の部分を削り取って消しゴムに差し込んでいます。2個作ります。中央の物はこれ又金ノコの刃で作った雄型です。緩やかなVカットになっています。幅はとりあえず6ミリにしました。金ノコの刃の部分以外は厚さ0.7ミリぐらいのようです。(ノギスだと0.7ミリ、マイクロメーターだと??です)
スケールを2枚端の方で張り合わせます。少し両面テープを使っています。そして布テープで更に固定しています。2組作ります。
その他適当な木材2本、「クランププライヤー」2個、金槌1丁用意します。Gクランプ(シャコ万)は実際に使ってみたらダメでしたので無視してください。(クランププライヤーは便利ですので是非2丁ぐらい買ってください)
【実践】
とりあえず打ち抜き実験、0.5ミリの鉄板(トタン板、コーヒーのスチール缶でも良いです)に適当に穴をあけてみます。スケールの間に挟んでクランププライヤーで固定します。写真ではGクランプですが、このあとすぐ取り替えました。
反対側も挟みます。この時前に作っておいた消しゴムで作った隙間ゲージを左右に挟み込み、正確な隙間(スリット)にします。
書くの忘れました。0.7ミリの隙間ともなるとどこにあけるのかわからなくなりますので前もってメモリを読んでおきます。今回はテスト抜きなので適当です。(材木の位置に注意)
ぶったたいて突き抜けました。折れると怖いので布テープを張り付けています。それから絶対に「防護メガネ」及び「近くに人、ペット」等いないことを確認してください、この作業は見た目より危険です。
こんな感じで成功しました。 0.5ミリの鉄板に 幅0.7ミリ 長さ6.0ミリの細長穴があきました。この寸法は自由自在です。好きな寸法の打ち抜きビットをこしらえれば良いわけです。
【では実用になりそうな工作を】
16*20*17 ミリのボックスです。(寸法に意味はありません)ベロ(爪)は小さい箱なので2ヶ所です。
フラッシュ無しにしたらこんな色に写りました。
0.5ミリの鉄板ですが「ものすごく」丈夫です。本当はこのあと「ベロ」を折り曲げるのですが、なんだかもったいなくてこのままです。
さて、用途ですが想像もつきません、金属同士でなくアクリルと金属とか応用はアイデアの数だけあります。ロボット制作も曲げるだけではなく、この方法を取り入れればもっと自由なかたちの物が出来るかも・です。
【別の応用】
ちょっとピンぼけました。不細工ですが鉄仮面です。裏に「麦球」とか仕込んだらおもしろいかも、ザクみたいにならないかな?。
【スライドボリュームの細長穴】
これは大体、幅2.0ミリ 長さ50ミリぐらいでしょうか、種類が色々あるので寸法にあった「治具」を作る必要があります。後ほどUPしますのでお待ち下さい。
2003.4.26 記
2003.4.25
ロボットの顔なんですが皆様独特の物を作っていてなかなか見応えがあります。バトル系ですとやっぱり「仮面」でしょうか、その中でも私は「スターウオーズのボバ・フエット」や「ロボコップ」それから「ジャングルの王者ターちゃんのクローンターちゃん」がかぶっているお面、それからそれから「ダイの大冒険のヒュンケルが使用している誓いの魔装」の「あの目の部分」がスリットになっているやつが好きっ、ガンダム系でも色々あります。
そこで今回はその「スリット」加工の一例(勿論超安価・簡単)をご紹介します。
15年ほど前ですが演劇の好きな美術の先生(中学)と知り合いになりました。劇中で「ホリゾンドとかボーダー」照明を調光したいと言われ、制作を手伝うことになりました。東京秋葉原の秋月さんで1セット350円という(100V
30A まで)格安のセットを見つけ、30セット買いました。(操作卓3台分)
受注生産とかしていません。< >
テレビ局で使っているような「カッコイイ」スライドタイプにしたかったので、パネル面が斜めの操作卓タイプボックスを眺めながら考え込みました。幅2ミリ・長さ50ミリぐらいのスリットを30ヶ所も切らなければなりません、金ノコとかジグソーとかヤスリとか丸鋸とか考えましたが表面にメチャ傷が付きそうです。「けとばしプレス」を使いたくてもパネルの前後がすでに折り曲げてあるので作業出来ません、それに30ヶ所ぐらいで型を作るのもバカバカしいし、金ももらえそうにないし・・・これ大事。
鉄工用のごついサシガネをもてあそびながら「これぐらいの幅なんだよなー」とか思い、ノギスで測ってみたら
2.0 ミリ、「そうだこれをタガネにしてみよう、多少焼きも入っているみたいだし相手はアルミだし」・・・というわけでやってみたら成功したので公開します。(そういうわけで今回はサシガネネタです)
当時の物が行方不明(どこかにあるはずなんですが)なのでとりあえず2ミリ幅の物を作ります。(1ミリでも同じです)少しお待ち下さい。 2003.4.25
記
姪の娘の「リカちゃん」にかぶせて戦闘リカちゃんに・・・?