林メカトロ工作支援室(通称赤貧支援室) 折り曲げ機 折曲機
[色々な曲げ・その4、段違い折り曲げ]
この曲げが出来るようになると飛躍的に強度が増します。
2004.1.14
このような土台を作ります。またまた木製です。
前に作った物と一緒に撮してみました。
支柱の穴の位置にご注目して下さい。
平鉄に穴をあけ、皿をもんで土台にネジ止めします。ビス頭が出っ張ると段違いの立ち上がり寸法がそれだけ広くなります。又、上部は今回4ミリ上に出ています。4ミリのパイプ(丸棒でも可)を使うからです。この平鉄ですが厚さは3ミリです。地震対策用のフラットバーで代用出来ます。安いし。
平鉄で同じような物を作ってパイプ止めをネジ止めします。ここで失敗しました。同じ間隔で穴をあけたためネジ同士がぶつかってしまいました。作り直すのも面倒なので(私は横着者)止まるところのみ取り付けました。価値が下がりました。これで製作は終了です。早速使ってみましょう。
まず通常通り曲げます。
でもってセットします。
上部のボルトを交互に締めていくと徐々に曲がりはじめます。
裏から撮っています。わかりやすいようにおおきな写真にしてみました。
肝心な部分をUPします。今回は4ミリ4ミリの溝でやってみました。板の表面にキズを付けたくない場合はPPフィルム等をひくとよいと思います。仕上がり寸法は「外外寸法で6ミリ」でした、正確にきれいに曲げるには「肉抜き法」を併用するとよいと思います。
「肉抜き法」ですが、あまり多用すると「曲げ強度」が低下します。通常は小さな穴をあけたり、貫通させないでさらったりすればOKです。センターポンチでクボミをつけただけでも有効です。(圧力隔壁の例でもお分かりのように弱い部分から曲がります)
フライス盤やモデラーで溝を掘ると非常に楽に曲げることが出来ますし、美しいです。溝の深さを加減すると「手で曲げる」ことさえ可能です。やっぱり機械持ってれば工作は楽になる・・・ということでしょうか。
ところで私の工作はほとんどが「始めて」です。「過去にやったことがある」と言うのは溶接とかひっぱたくとか荒技ばかりです。したがって写真を見ても分かりますように出来上がりが今一です。そこら辺は笑って下さい。
2004.1.14
この他色々な折り曲げ法がありますが、鉄工所並の設備がないと作れません、特許とかの問題もあるし折り曲げはこの辺にします。あっ、あと1回オールスチール製のチョッピリ本格的なの参考の為UPします。お楽しみに。