林メカトロ工作支援室 (赤貧工作支援)
電脳壁新聞掲載記念
[色々な折り曲げ・その2、単純閉塞折り曲げ]
色々な折り曲げ方をご紹介します。の2回目。
2004.1.5
色々な折り曲げ・その1・・・というのはありません、前にやった[簡単に作れる折り曲げ機]の巻きを「その1」とさせていただきます。あれは単に曲げるだけでした、今回は「閉塞曲げ」・・・つまり普通に同じ方向に曲げていくと曲げた部分に「押し刃」が当たって曲げられなくなるというのを防ぐための工夫です。といってもすでに色々あります。まあ一つの例として。
これが実際に曲げているところです。この折り曲げ機、ほとんど木製です。簡単に作れますので是非作ってみてください、この手の工具は全て鉄製でないと、と思っていませんでしたか?、オマケに一部溶接ではなく「両面テープ」で張り付けています。
平鉄に金ノコで切れ目を入れ、スチールスケール(押し刃)をぶち込んでいます。
そして補強に幅の狭い平鉄を2枚両面テープで張り付けています。
これが今回の主役の「中空押し刃」です。刃の部分は「スチールスケール」です。厚さ1ミリです。ちょっと削って片刃になっています。厚さ1ミリでは曲がってしまうので3ミリの平鉄で補強しています。溶接・・・といきたいところですが、ホビーということで「両面テープ」で張り付けています。なに大丈夫、剥がれる前に折り曲げが完了してしまうので大丈夫です。
この折り曲げ機は通称「ヤゲン式」と呼ばれ昔からある方法ですが、私が改良しました。すばらしい性能になっています。(自画自賛)論理的に技術者を納得させる自信があります。「Y2乗イコールプラスマイナスX」という放物線に近似した形状を持つ受けに「W回転円柱」という訳の分からない構造に近づけています。訳が分かりそうな方は考えてみてください、間違いなくすばらしい直角が出るしキズも付きません
!!。(なんと回転する !! この意味分かりますか、分かんなくてもいいです)
この円柱は丸棒でもパイプでもOKです。アルミは強度的に不可です。直径は折り曲げる板の厚さ・強度により研究してください、アルミ板0.5ミリから1.5ミリ(ホームセンターで売ってる柔らかい物)程度まででしたら5ミリの真鍮パイプで十分です。3本並べて固定板を取り付けたら、中心の1本を取り除きます。本当はこの溝ウンチクがあるのですがホビーなら良いでしょう。
下にあるハンドルは押し下げ用です。タダのスパナで良いです。
左右のナットを曲げ具合を見ながら交互に締めていきます。
この折り曲げ機は「原理見本」です。いくらでも改良出来ます。そのうちだんだんと複雑な曲げが出来るように改造しますのでお楽しみに。
2004.1.5