林メカトロ工作支援室
工作事始め
[ホールソーによる大穴あけの小技 2題。]
今年は飛ばします。
2004.1.4
10ミリ以上の大きな穴をあける方法として「ホールソー」を使う方法があります。ホールソーにも色々な種類がありますが、私は写真の様なしっかりした物を使っています。ちょっと高いですが長持ちします。刃の幅は3ミリほどありましてかなり切りくずが出ますが構造的に気に入っています。
ところでこの作業はあんまりやりたくない作業です。なかなか切り抜けないし刃先が焼けないように気を付けなければならないし全く「イヤ」です。そこで考えました。お手伝いというか先に溝にそって穴をあらかじめあけておいたらどうかな?と。
ホールソーの中心のキリサキは何故か6ミリです。
そこで先にあけておきます。
でもって軽く溝を切ります。
その後、溝が3ミリぐらいなので適当に3ミリのキリサキで「ボコボコ」あけます。溝があるのでポンチなど使いません、とにかくやたらに適当にあけます。
その後、裏表から切り抜くと「簡単に」抜けました。
(これは6ミリの平鉄です)
少しバリが残りますが、簡単に削ることが出来ました。作業時間ですが少なくとも(穴をあけないときの)半分以下、おまけに普通は切削油を付けないと刃先が焼けてしまうのですが、なんともありませんでした。(これは発見 !! )
ところで
ホールソーの中心のキリサキは6ミリです。外径16ミリ程度までなら中心穴2.5ミリの物がありますが「切り抜く円盤の中心の穴」がもっと小さな物が欲しい・・・と、私は思いました。
んでもって分解してみました。
L型レンチで簡単に外れます。
穴の突き当たりから刃先まで約50ミリでした。
そこで真鍮丸棒(直径6ミリ)を55ミリに切断しました。
私の傑作工法、ドリルチャックにくわえ、回転させながら「ペンチ」で握ります。(大笑)ショリショリと旋盤みたいに切削出来ます。ノギスで測りながら今回は3ミリにしました。(旋盤持ってない人・是非お試し下さい)
それを本体にセットします。手前は元々のキリサキです。
3ミリで下穴をあけ、溝を掘り、ボコボコと穴をあけます。
でもって簡単に切り抜けました。
完成しました。外径19ミリ、厚さ6ミリの円盤です。中心の穴は6ミリと3ミリです。この他の径にすることも簡単です。なにに使うかといいますとそれは自由です。私は「支援」するだけですので皆様でお考え下さい。(本当いうとなにも浮かばないのだぁー)
40ミリ以上の穴になりますと、普通の電気ドリルやボール盤ではパワー不足で切り抜けなくなります。その時この方法を使うと何とかなります。是非お試し下さい。
2004.1.4