初段
〔ホールソーの活用〕
上が45ミリ、下が10ミリのホールソーです。(一例)
2003.9.22
ホールソーとは、普通のキリサキではあけられない「大口径」の穴をあけるための治具です。大体13ミリ以上の物が主流ですが写真下側のように10ミリ前後の物もあります。今回注目するのは「中心のキリサキ」です。大口径の物はなぜか全て6ミリです。(一般的に)
切り抜いたあとに残る「カス」は平ワッシャのようです。大口径になればなるほど「もったいない」と思いました。そこで今回は大口径をあけるのではなくカスとして捨てられる物に注目します。
と言いましても、あける物全ての中心に6ミリの穴があいていたのでは話しになりません、ということで中心の部分を改造しようというわけです。
その前に構造を知らねばなりません、L型レンチで「ホーローセット」をゆるめてキリサキを抜き取ります。
でもって寸法を測ります。突き当たりから刃先まで48ミリでした。
(これは径により違うようです)
6ミリの真鍮丸棒を53ミリに切断し、くわえました。
実はこの辺から「電ドル盤・旋盤モード」で中心に3ミリの穴をあけ、ゴチャゴチャやっても良いのですが、今回はたいして精度が必要ではないので「手抜き技」でいきます。
ペンチのギザギザ部分でひっつかみ、チャックを回転させて削り取ります。(大笑)
時々測定しながら3ミリに近づけます。
出来た物を装填しました。
さて、中心はキリサキではありませんので加工する板にはあらかじめ3ミリの穴をあけておきます。今回は3ミリでしたがほかの径でも準備すればOKです。
試しに2ミリ厚のアクリルを切り取ってみました。
45ミリのホールソーでやったところ、 38.3ミリの円盤が出来ました。型を作れば中心穴無しの物も作れます。これがどんな役に立つか今は不明ですが、想像力は広がります。(と、思う)
2003.9.22
用途が決まったら又UPします。