〔多機能手回し装置〕


スイマセン、今度こそ超初心者コース最後の手作り治具です。
費用 4.000円ぐらい。
(電気ドリル買えちゃいますが、絶対必要)
2003.9.1

 インパクトドライバードリル用のアタッチメントである「キーレスチャック」を使って多用途に使える手回し装置です。穴あけは勿論 タップ作業・ダイス作業・スプリング製造・コイル巻き機等々用途はかなりあります。オマケにこれを作るための工具は、ノコギリ・金槌・カッターナイフ・金ノコ・ペンチ程度+前に作った手もみドリルとダブル万力やマブチモータードリルだけです。

 今回はかなり本格的(構造が)です。回転ハンドルは「早回し用」と「パワー用」の2段構えです。シャフトとハンドルの固定部で2本のボルトの締め付けだけでは力がかかったとき空回りしますので「空回り防止用ピン入り」ですし、ガタを少なくするために軸受け部分は120ミリと前より40ミリ長くしました。8ミリの真鍮丸棒は長さ200ミリです。

 ハンドル部分です。早回しの方は軸から50ミリ、パワー用の方は軸から100ミリのところに握りを付けましたが適当です。


 キーレスチャックをたたき込み、軸(シャフト)をハンドルに差し込んだところです。

 
 前に作った「マブチモータードリル」で 1.5ミリの貫通穴をあけ、2ミリの手もみドリルで穴を広げます。

 
適当な太さの釘を切り取り、差し込んでからたたき込みます。
その後ボルトで締め付けます。


前回と同じように両面テープで張り付けて軸受けを作ります。
これ又万力に挟んで使うのでビス止めの必要はありません。

 これで完成です。1時間もかからないと思います。


 使い方 ・・・ ですが、

 このキーレスチャックは1ミリから10ミリまでくわえることが出来ます。手回しなので穴をあけられる材料は限られますが、それでも重宝すると思います。特に木材やプラスチック・アクリルそれからアルミ等も1ミリ程度なら楽勝です。


 

 ダイス作業もおすすめです。真鍮丸棒なら6ミリまでなら楽勝です。鉄棒になりますと「シャフトが真鍮パイプ」ですから3ミリ以上はやらない方が良いかも。(万力にセットして使います。この写真はわかりやすいようにはずしています)


 タップです。このタップ作業もおすすめです。タップハンドルで回すよりよっぽど安全に簡単に作業が出来ます。現段階ではまだ「電気ドリル」が無く、鉄板等に穴があけられませんので、アクリル板等に 3*0.5ミリのタップ作業(下穴 2.5ミリ)程度でしょうか。


 前にやった「スプリング製造器」ですが、ピアノ線を巻き付ける部分のシャフトさえあれば良いことになります。(反対側の受けは必要ですが)キーレスチャックに挟む事が出来れば色々な径の物が比較的簡単に作ることが出来ます。




  
 最後に、意味もなく8ミリの穴をあけたところ。

 最初に3ミリの貫通穴をあけてあります。今回のハンドルの8ミリの穴をどうやってあけたか?、と、聞かれそうなのでUPします。前回作った6ミリのハンドルを仮に取り付けてこのようにあけました。(写真取り損ねたので)工作も初期段階だと「ニワトリとたまご」の関係みたいでなかなか面白いです。

 今回で「超初心者コース」(工具系の)はおしまいです。穴あけ・ダブル万力・円切り・アルミ切断・アルミ板折り曲げ・多機能手回し装置・・・とここまで小学生でも出来る工具作りでした、これだけでもハイレベルな工作は十分可能です。

 次からは「初心者コース」にレベルUPします。具体的に言いますと「いよいよ」電気ドリルが工具に加わります。メカトロのメカばかりやっていますが、トロの方はとりあえず「半田コテとテスター」程度があれば、かなりの事が出来るのではと思われるのに、メカは「道具があってなんぼ」みたいなところがありますので。


2003.9.1

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