2003.8.30
〔軸受け付き手回しドリル〕
小学生でも出来る超初心者コース最後の手作り工具。
ドリルキリサキは通常「ドリルチャック」に挟んで使うタイプが主流ですが、最近の電池ドリルの普及でワンタッチでセット出来るタイプが色々発売されるようになってきました。
このような物です。矢印のところがみな同じ形状になっています。
(もっと沢山の種類があります)
ホームセンターの長物コーナーを覗いていたら、真鍮パイプの丁度良さそうな奴が目に付きました。上記の物を8ミリのパイプにあてがってみると「たたき込む」のに具合が良さそうです。
早速8ミリの真鍮パイプと8ミリ角のアルミ棒を購入しました。
8ミリの真鍮パイプは長さ180ミリ(適当)に切断、8ミリアルミ角棒は80ミリに2本切断、1ミリ厚のアルミ板は 24*80ミリに2枚切り出し、そしておなじみ回転ハンドル部分を適当に作ります。
作り方はとっても簡単、今回は3ミリの木工専用ドリルにしました。1本500円ぐらいです。しっかりした台の上に真鍮パイプを垂直に立て、ペンチでドリルの根本を挟んでカナヅチでたたき込みます。(勿論キリサキの先端じゃなくて挟んだペンチを・です)反対側に回転ハンドル(適当に作ってください)を取り付けます。
ちょっとわかりずらくなってしまいましたが両面テープを使ってアルミ板とアルミ角棒を接着します。隙間の無いようにします。これで終わりです。万力に挟んで使うので「ビス止め」とかの細工はいりません。
完成 !! 。
こんな具合に使います。
いゃあ調子いい。
こんな厚い物も楽々。
(UPを急いだので直角をきちんと出さなかった)
軸受け部分を縦に見ています。
このような治具は本来旋盤が無いと出来ないのですが、今回小学生バージョンで作ってみました。使用してみますと電気ドリルやボール盤には無い使い勝手があります。特に夜間とか畳の上での作業には重宝する事請け合いです。是非作ってみてください。
オマケ。
上が「キーレスチャック」(2800円ぐらい)、下が普通のタイプのドリルチャック(2400円ぐらい)です。「電池インパクトドライバードリル」のアタッチメントとして売られています。矢印のようにセットする部分は同じですから面白い工具装置が出来そうです。「メカトロ工作初心者コース」の工具・治具編でやろうと思います。
2003.8.30