林メカトロ工作支援室
「バンコードの接着法」
メカトロ工作にかかせない?バンコードの接着法。
(知っている人は知っている、知らない人はご覧下さい)
2004.2.7
プーリー式伝道ベルトには「平ベルト」「Vベルト」「皮ベルト」「タイミングベルト」その他チェーンやロープ等があります。この「バンコード」はその中でも小動力を離れたところに伝えるのに大変簡単に使うことが出来ます。昔のプリンターや複写機の紙送り、オートメーション装置の部品運搬等に多用されていました。このコードは円形です。寸法は直径1ミリから1ミリ単位でかなり太い物まであります。写真の物は4ミリです。(1メートル150円から250円ぐらいです)
材質は「ウレタン」とか店の人が言っていました。一見ゴムのようですがある一定のびると硬く?なります。(感じですけど)この性質がプーリー伝道に実に適しています。(小動力の範囲ですけど)それから表面がしっとりしていて摩擦係数が高そう、メカトロ工作に是非とも取り入れたい素材だと思います。
タイミングベルトは最近色々なところに使われるようになりましたが残念ながら「規格」があり軸間の調整が出来ません、その点このコードは同期は取れませんが自由な寸法でベルトを作ることが出来ます。次ぎに私がやっている接続法をご紹介します。(と、言うほどでもないんですが)
布テープを使います。写真ぐらいの大きさにちぎってください。
真ん中辺に 幅 5ミリ 長さ 15ミリほどの紙を貼り付け、中間ぐらいにコードの片方を接着します。
次ぎにもう片方も接着しますが、少し「圧力」をかけながら接着します。
接着部分を逆Vの字に開いて半田コテで溶かします。この時コテ先に接触しても良いようにコテ先をきれいにしておいてください、半田などが付いていると失敗します。溶かしすぎても隙間が出来て失敗します。この辺は経験が必要です。
頃合い(3−5秒位かな?)をみて布テープを閉じます。
さて、この後が肝心です。私の経験ですとこの後最低「1時間」はさわらないで放置しておく必要があります。実はですね、10回に1回ぐらいは直後すぐに強固に接着している場合があるんです。実に不思議です、化学に堪能な方には常識かなんかあるのではないかと思うのですが私にはさっぱりです。
でもってめでたく完了です。40年ぐらい前からこの材料使っていますが、このやり方になってから失敗はありません、この先このベルトを使って色々なメカを作っていきませんか。
2004.2.7
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