〔アルミ板の切断〕
入門・・・と言うことで 0.5ミリから1.0ミリまでですが、2.0ミリも。
切断の方法も色々有りますが、もっとも簡単なカッターナイフ式から。
アルミ板を好きな寸法に切断するには色々な方法があります。素材の大きさや厚み、固さなどで変わってきますがここでは「日曜大工センター」等で手軽に手に入る 200*300ミリ の大きさで、厚みが 0.5ミリ 1.0ミリ 2.0ミリの3種類に的を絞ります。その他、治具製作用に「アルミアングル 3*30*30 長さ1メートル」と「アルミフラットバー 3*20と3*30 長さ1メートル各々」が必要です。(最初はアングルだけです。フラットバーは今回使いません)
本当は鉄のアングルの方が丈夫で良いのですが、切断するのが大変なのと、上の写真でわかるように鉄のアングルは直角が出ていない部分があるので使いづらい(万力に挟んだときとか)場合があるので、少し厚くて大きめの 3*30*30アルミアングルにしました。(日曜大工センターで定尺1メートルで売っています)
3*30*30アルミアングルを 490ミリ(ツインバイススタンドに合わせた)ぐらいに2本、金ノコで頑張って切ります。少しぐらい寸法が狂っても大丈夫です。このアングル2本を2個の万力に挟んで色々な使い方をします。今回は2ミリの厚さのアルミ板を折りきる為に使います。(このアングル2本組はこれから先、色々な加工に使えます。是非作ってください)
〔いきなり2ミリ厚のアルミ板を切断します〕
(0.5ミリ 1.0ミリのアルミ板を自由に切るための治具を作る為です)
2ミリのアルミ板を長手方向(300ミリ)に幅30ミリに切断します。まずは30ミリのところに印しを付け、定規をあてがって「スジ」を付けます。大体20回ぐらい力を入れてスジをつけます。途中カッターナイフの先端が折れたら新しい先端にします。その後、ひっくり返して同じ事をします。これにより両面とも同じ位置にスジが付きました。(出来るだけ深くスジをつけると折りきるのが楽です)
写真のところあたり両端に両面テープを張り付けます。大きさは適当ですが、あまり大きいと剥がすとき「骨」です。そして折りスジにピッタリ合わせて先ほどのアルミアングルを張り付けます。(この写真ぐらいの大きさでも剥がすの大変だった)
ひっくり返して同じように両面テープを貼り、もう1本のアングルを接着して写真の様にクランプで固定します。
そして両端を万力に固定します。思い切り締めなくても大丈夫です。
横から見るとこんな感じです。
さて、これから「金属疲労」をおこすように揺さぶりをかけるのですが、1発目と2発目が重要です。つまり 「ためらい無く」ぐいっとやるのです。
5回目ぐらいで折りきれます。
(なんか写真が変?)
1ミリ厚のアルミ板は非常に簡単です。同じ方法で切ります。
30*30ミリの小片を2個作ります。
でもって両端に30ミリのピースを張り付け、最後に幅30ミリに切った2ミリ厚のアルミ板を張り付けて、一応出来上がりです。これで1ミリプラス両面テープの糊の厚み×2のスリットがある板(定規)が出来ました。
このままでも良いのですが、両面テープで接着しただけでは、いつの間にか「ずれてしまう」場合がありますので、前に作った工具を使って2ミリの穴をあけ、銅釘を入れてペンチで切り、カナヅチでつぶしてリベット止めのような細工をし、ずれないようにしました。(その辺に放り投げなければ加工しなくても良いです)
なんか変な写真になりましたが斜め上から撮ってます。
更に使いやすいように下の方にアクリルの定規を直角に張り付け、ついでに10ミリ間隔でスジをつけました。(こんな事しなくても良いですが、使うとき1回事に定規を当てなくてはならなくなります)
実際の使い方ですが、たとえば50ミリに切り出したいときは材料をスリットに入れ、メモリに合わせます。カッターナイフで3回(1ミリのアルミ板の場合)ほどスジをつけたらひっくり返し、反対側にも3回ほどスジをつけます。あとはそのまま揺さぶれば2・3回で折りきれます。
0.5ミリのアルミ板の場合は、スリットにガタが出ないようにあて板を入れて作業すれば良いわけです。1ミリ以上のアルミ板の場合はこのような治具というか定規では制御しきれないので、最初にやった方法でやるか別の方法を検討した方が良いと思います。(丸鋸とか帯ノコとか)
今回作った定規、便利ですよー、ところで紙に部品を印刷してアルミ板に張り付け、このカッターナイフ方式で切断する場合は、それなりのスリット幅にする必要があります。色々ご研究下さい。
今回は説明が長くなってしまいました。実は基礎の基礎なのでまだまだ途中ポイントの説明をしたかったのですが、知っている方にはヒンシュクを買いそうなのでこの辺にします。それから今回のように一直線に切ってしまう場合ばかりとは限りません、その辺は後日に。
2003.8.21
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