林メカトロ工作支援室
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結果が良好だったので正式にUPします。 【小物金属板正確折り曲げ】 2005.11.4 ![]() |
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正確に折り曲げる事が出来る「折り曲げ機」と「折り曲げ法」を模索している内にちょっと実験してみる価値の有りそうなアイデアが生まれました。布テープ・カッターナイフ・ヘラ(ガムを剥がす奴)・なんか適当なパイプか丸棒・金槌以上です。本格的な折り曲げは無理ですが、小物、それも絶対正確に曲げたい・・・なんて時に使えるかもです。 |
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折り曲げに使う雄型は今回清掃用具のヘラ(ガムを剥がしたりする奴)を使いましたが、大工道具のノミでも鉄板で作った奴でもなんでもよいです。NTカッターは中型です。刃を2枚使います。2枚一緒に挿入します。矢印の部分をラジオペンチ等で広げてやればスムーズに出し入れ出来ます。 |
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![]() ![]() ちょっと試しに工作用紙を切ってみます。溝にきれいに入りました。 (見にくいので着色しています) ![]() |
こんなのも簡単です。ハサミでこのように溝が切れる物が有りますが、これはこれでペーパークラフトなんかに色々使えそうです。ところでカッターの刃の厚みは
0.5ミリです。両刃ですので溝の幅も 0.5ミリの幅で切れます。切りカスが詰まりやすいので時々掃除しますが危ないですから注意して下さい。 正確な折り曲げをするにあたり、この0.5ミリの溝を利用します。(実はこれがアイデア) |
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例として内幅 26ミリの四隅が立ち上がった箱を作ってみます。材料は 0.5ミリ厚のアルミ板です。布テープを張り付け製図します。そして折り曲げ部分だけ「Wカッター」でテープだけ溝切りします。ピンセットで溝のカスを取り除きます。(26ミリにした訳は、押し下げヘラが幅
25ミリだからです) |
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余分なところを切り取って下準備完了です。次に折り曲げの受け台を作ります。
0.5ミリのアルミ板なので4ミリの真鍮パイプにしました。2本ピッタリ合わせて釘で適当に固定します。(この辺は曲げたい板の種類や厚みにより色々強度とか形状を変えます) |
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ここからが正確な曲げ・本番![]() ![]() ![]() |
布テープから切り取った溝に刃をピッタリ押し当て、2本のパイプの中間になるような位置に乗せて軽く叩いていきます。この時、刃さえ溝にピッタリ合っていれば乗っかる部分が多少ずれていても叩いている内に帳尻が合います。(セルフセンタリング)それより叩く力加減の方を注意して下さい、終わり。 本来ならここで「じわりジワリ」と押し下げていけば良いのですが、その辺の物で正確に曲げたいとしたらこんなところでしょうか。 |
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ノギスで各部の寸法を測ったところ、内幅は 26ミリピッタリ、外寸法は縦横とも
27ミリでした、これは板の厚みを考えると当然の結果です。ただ私は溝を切るとき「心持ち内内が合うように」切りました。普通なら
0.5ミリ以内ですけど誤差が出るかもしれません、しかし 0.5ミリ以下の誤差なら「こんな折り曲げなら十分正確」と言えると思います。(まぁ私が言っているだけですが) 張り付けて溝を切り取る布テープですが、最初使い心地が悪いのではと思っていました。やっぱり悪いです。しかしヘラをあてがってイザ叩こうとしましたら、ピンセットでなかなかきれいに取れなかった糊のカスがうまい具合にヘラに張り付き、ずれずに曲げることが出来ました。(これぞ災い転じて・・・) おかげで工作ベース300シリーズの「折り曲げモード」も決まりました。(今回のような方法は取りません) |
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