林メカトロ工作支援室
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スチールスケールで作る
【ショート打ち抜き治具】
2005.10.27
(名前変更)
 ラダーチェーンスプロケットを自作するとき、谷の部分を 「2.0ミリのキリサキを使ったボール盤パンチャー」でやっていました。しかし2ミリだと折れそうであまり思い切り使えません、そこでもっと荒っぽく使える奴を考案しました。なんとアルミ板のちょっと変わった裁断にも使えます。(ショートですけど)



今回の犠牲者、30センチのスチールスケールです。

 スチールスケールの中には、エッジが少し丸まっている物があります。今回使うのは勿論鋭い奴です。これをサンダーで適当に切ります。30センチも使わないので先端の11センチぐらいは物差しとして残しておきます。残りを5センチ程度に2枚切ります。あいてる穴は8ミリでした、この穴を使うためこのスチールスケールを選んだのです。(後で追加したのですが、4ミリ程度の小片もついでに切っておきました。両面テープじゃ剥がれると思ったのですが結果オーライでした)

 まず土台です。なんでもよいのですが私は6ミリの平鉄を使いました。木材でもアルミの厚い板でもOKです。大きさは 65*130ミリです。この寸法も適当です。横中央に3ミリほどの隙間が出来るように井げたに組みます。(3ミリのビスで止めました)

 スチールスケールには端の方に8ミリの穴があいてます。ここを支点しますので 3*30*30ミリぐらいのアングルピースで「受け」を作ります。そしてスケールが先ほどの土台の溝の中央付近(いい加減でよいです)になるように固定します。(右写真)

エッジが立つように刃先を削ります。


次に受け型の方を両面テープで土台に張り付けます。
(説明忘れました。中央付近にアングルでブレ止めを取り付けます)


これが一番難しいかもしれない。

   
 試しに打ち抜いてみる 30Tのスプロケットです。すでに3ミリで半月に打ち抜いています。残りの谷に残っている 0.5ミリから 0.8ミリ程度の部分を今回作ったこれで打ち抜こうというわけです。
  
書くの忘れました。打ち抜きには金槌でスケールを直接ひっぱたきます。


これは 10Tです。実はこの大きさの物をやるために作ったのです。
(3ミリのパンチャーだとかなり残ってしまう、オマケに谷が狭い)

  
ついでにこんな切断(15ミリぐらいまで)も出来ます。

 
 思い切り叩いても、削っていない部分が先に土台に当たるので、刃先は傷みません、それから両面テープですが、全く問題無しです。先端の4ミリ幅の部分も取れることはありませんでした、支点の8ミリのボルト部分ですが、やはりガタがありますので軸方向に軽く押し当てるようにして使います。忘れると先端の4ミリにぶち当て、削り直すハメになります。








スプロケットの方はヤスリで整形します。
終わり。