林メカトロ工作支援室
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【ウオームホイールもどき製作】
ウオーム減速機構をロボットの駆動に取り入れてみようかな?。
2005.9.17
 これは市販されている「ウオームギヤ」と「ウオームホイール」です。ステンレス製と真鍮製です。ギヤとしての仕上がりはきれいなんですが、性能的には?です。なんで?かと言いますと、自動車のワイパーモーターを分解してこれと見比べてみると良く分かります。技術的には「メカニズム辞典」をご覧下さい。

 模型用ウオームギヤセットはまだましですが、歯数とか決まっているのでなんとも使いづらいです。そこで自作しよう・・・ということになるのですが、正式なウオーム伝動ギヤセット製作は普通はちょっと無理だと思います。

 そこで代替え法ですが、有名な本に「ミニ旋盤を使いこなす本」と言うのがあります。この本の中に「タップ」を使って「ウオームホイールもどき」を作るやり方が載っています。タップをチャックにくわえ、バイス送り台に円盤を取り付けて削り出します。私も真鍮円盤で作ってみたことがありますが、(6*1.0)なかなかの出来映えでした。
 (これはウオームギヤに長ネジを使います。ですからモドキです。ウオームギヤのウンチクは前記の本でどうぞ)

 ところで真鍮だと旋盤を使わないと無理っポイですが、アクリル円盤だったら電気ドリル一丁で出来そうなのでやってみました。
 
 直径55ミリのホールソーで3ミリ厚のアクリル板から円盤を切り出しました。軸を付けて電気ドリルに挟み、円周を仕上げます。私の使っているホールソーは厚み3ミリで削るので出来上がった円盤は直径49ミリぐらいになります。(この49ミリというのは私の都合です。もっと小さいのから大きい物まで寸法は自由です。最大径はスパイラルタップの寸法によります)

今回使う3ミリのスパイラルタップです。

 
円盤保持治具です。光っているのは 0.1ミリのスペーサーです。(缶チューハイ)

 
電気ドリルを固定します。万能工作台改め工作ベース300を使いました。
固定出来れば方法は自由です。

 
 アクリル円盤をセットし、タップに押しつけて切削していきます。556等をたっぷり吹き付けておかないと切削熱でアクリルが溶け、汚い仕上がりになります。大体5回転ぐらい押しつけ回すと完成です。ところでタップですが絶対に「スパイラルタップ」でないとダメです。
 完成です。適当な円盤(直径約49ミリ)でやりました。はじめの歯と最後の歯の関係はどうなっているのでしょうか、ルーペでよーーーく見たのですが分かりませんでした、計算だと98個の歯ですが97個かもしれない、いやもっと別の数かもしれません、3回ほど数えたのですがそのたび違っていました。使えればいいやっ。(投げやり)

 
取り付けてみました。切削した部分のアップ写真はピンぼけました。

 【アクリルより丈夫かなぁという程度で考えた方法】
 前回お話した「怪力おじさんフライパン丸め」(テレビで見た)からヒントを得たウオームホイールもどきモドキですがこんなのです。上の長ネジがウオームギヤのつもり、下の円弧になっている長ネジがホイールのつもりです。 0.5ミリしかひっかかっていないので実に危ういです。しかしこの接触している部分が何らかの方法で離れないとしたら(適度な間隔を保つなら)オモチャ(人形)だったら結構使えそうな気がします。太股あたりまで進んだらもう少し考えてみます。(実はいくつかの案がある)



ロボワンはどうなっているのでしょうか、今回は行けませんでした。
2005.9.17








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