ドリルチャックと組んでタップ・ダイス作業


林メカトロ工作支援室
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万能工作台
使い道そのI  ドリルチャックと組んでタップ・ダイス作業


市販ののタップ・ダイスセットですが、一部しか使いません。

 

 左がボール盤や旋盤に使われているチャックです。黒矢印が取り付け部分ですが「テーパー」が付いていてホビー的には使いづらいです。(やってやれないことはないけど、私は昔旋盤ではなくサンダーで切削して作ったことがある)右は近年普及してきた「電池インパクトドライバードリル」のアタッチメントで「キーレスチャック」(普通のもある)です。写真のように簡単に着脱出来るようになっています。

 シャフトは六角形です。角がわずかに丸みをおびています。対辺実測7ミリぐらいです。

 でもってこれが日曜大工センター等で売られている8ミリの真鍮パイプです。内径が実測 6.98ミリ?ぐらいです。つまり先ほどのキーレスチャックのシャフトを「叩きバメ」するのにピッタンコカンカン。


でもって突っ込んだのがこれ。
(これが出来たら終わったも同然)

 

 全部鉄で作ればあっという間に出来上がるんですがそれでは支援になりませんのでできるだけ木材で作りました。左が受けの部分で右が本体です。「前後・左右・上下」の直角だけは注意します。単体として作っても良いのですが、「タップ・ダイス作業」なんて普段あまりやりませんから万能工作台をベースにします。(ひかっているのはアルミ板です。水平を出す為です)

 ハンドルが2つあるのは「早まわし用」と「パワー用」です。8ミリの真鍮パイプは貧弱ですが、6ミリ程度までのタップダイス作業までなら大丈夫です。軸受け部分(平鉄に穴あけただけ)はさすがに鉄にしました。必ず注油が必要です。

 ハンドルアームと真鍮パイプの接合部は2本のボルトで締め付けています。更に1ミリの針金で割ピンのような構造になっています。ベニヤの下の方に切り込みがありますが、万能工作台の締めボルト部分の逃げです。


こんな感じで使います。

 
3*0.5でタップを立てています。

 
ダイスでネジを切っています。う・美しいっ。

 能書き・ノウハウ色々あるんですが、何かチャンとした工作に入ったときに書こうと思います。あっそうだ、一つだけ、真鍮パイプにチャックをたたき込むとき爪を叩かないように注意してください、太めの(10ミリぐらいの)ボルトかなんかを突き当たるまで挿入して爪は軽く触る程度に締めて叩きます。叩くのにもコツがあって出来るだけ「垂直」に叩きます。なにしろ真鍮ですから無理すると曲がります。(私は過去にチャック壊すワパイプ曲げるワで往生しました)
さぁこれで万能工作台10の使い方が出来るようになりました。
ここまででも相当な工作が可能です。(しかも持ち運べる)
(もっともそれに何の意味があるかは別)


2005.7.11