万能工作台丸鋸モードタイプTとU。
丸鋸モードタイプTとは、切断面を切断砥石の中心位置あるいは少し下にして切断面が垂直に近くなるよう切断しようというモードです。したがってあまり長い切断は不可能で、せいぜい20ミリ程度です。そのかわり垂直に近い切断面になるので、一部の切断加工には有効です。(砥石の径が大きくなれば距離も伸びます)
丸鋸モードタイプUとは長い距離を切断するモードです。いわゆる「電動丸鋸盤」といわれる物です。逆に言うと普通の使い方です。説明するより写真を見た方が早いです。
林メカトロ工作支援室
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使い方そのG 箱入りサンダー娘と組んで電動丸鋸盤3種
万能工作台丸鋸モードタイプT
万能工作台のすぐそばに置いただけです。3ミリのキリサキの頭を「Uの字」研磨しています。実は前にやったパンチャーの打ち抜きビットはこうやって研磨したのでした。 |
底に 2*100.*300ミリ(売っていたそのまま)のアルミ板をビス止めします。
赤矢印ちょこっと見えていますが 98円で買ってきたクランプで箱入りディスクサンダーを止めています。そして2ミリ厚の適当なアルミ板小片を20ミリほど切っています。(板はフリーハンド、このぐらいの距離なら負けません) |
適当なところで曲げて万能工作台に適当に固定します。
(これが万能工作台の良いところ)
溝に砥石部分を入れて箱入りディスクサンダーを固定します。
別に大した意味は無いのですが、前になんだかでホールソーで抜いた後の平鉄がありました。厚さ6ミリ、幅25ミリです。ちょっと切ってみました。大体10秒ほどで切断出来ました。厚さ6ミリの鉄板ですからこれはすばらしいと思います。勿論火花には注意します。 こんな切断は序の口です。ところでサンダーを固定しているのがクサビ1個ではさすがにガタが出てきました。2個追加したらとりあえずOKでした。 |
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【正確な円盤を作ります】
(使い方そのGの一部です)
2005.7.6
波動減速機という訳の分からない工作をするのですが、誤差が 0.1ミリ以下という円盤を作る必要が出てきました。材料は真鍮板・ベニヤ板・アクリル板です。こういう材料ですと旋盤では出来ないことはないけど結構厄介です。そこで万能工作台と箱入りサンダーで試してみました。 |
まず円盤の中心を保持する部分を作ります。アルミ板に6ミリの穴をあけ、手前からスライド注入出来るように切り欠きます。折り曲げて万能工作台に挟み込みます。寸法は適時です。 |
大体こんな位置関係です。
予想される直径より少し大きめに切断し、中央付近に3ミリの穴をあけ、プリント基板等に使う6ミリのスペーサーをネジ止めします。(スムーズな回転にするため) |
後はまぁこんな具合にクルクルまわしながら切っていきます。当然途中で仕上がり寸法の微調整(箱入りサンダーの取り付け位置をずらす、1度決まれば後は何枚でもOK)をします。 |
完成。
黒いのは雨樋の導管を輪切りにした物です。(これも万能工作台と箱入りサンダーで)外径 60ミリ、内径 58ミリでした、ベニヤ円盤は 58.2ミリに仕上げました。少しきつめにはまるようにです。 当然一度セットすれば全く同じ物を何枚でも作ることが出来ます。今思いついたんですが、これって「ラダーチェーンスプロケット」のコピーに使えそうです。前にやりましたが万能工作台を使えば専用機として作る必要なさそう、又使い道が増えた。 今回作った部品は「波動減速機」の出力軸になる「波動受け摩擦車」です。股関節駆動に使おうと思っています。まだ成功するかどうか全く分かりません、CNCマシンで「三角歯車加工」が出来るようになれば絶対大丈夫だと思うんですが、摩擦車じゃどうなる事やら。 |
林メカトロ工作支援室
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使い方そのG 箱入りサンダー娘と組んで電動丸鋸盤3種
万能工作台丸鋸モードタイプU
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(使い方そのGの一部です)
2005.7.7
モードUというのは電動丸鋸盤の普通の使い方です。わざわざUPするような物でも無いのですが、
万能工作台とセットですので一応載せます。(今回はつまらないです。でも一番役に立つ)
サンダーの刃物カバーを下の方に移します。当然丸鋸刃がむき出しになりますので安全対策は十分にします。今取り付いている丸鋸刃は「硬質プラスチック用」という刃です。 1.000円から3.000円ぐらいします。元々サンダーに取り付ける刃では無いので中心の穴が違います。(適当なスペーサーを作ります)回転を落として使うので問題ありません。 |
適当な板で「天盤」を作ります。 L型に曲げた板を両面テープで張り付けています。面積が広いので問題無しです。丸鋸が出っ張るところに溝を切り、万能工作台に挟みこんで固定します。クランプを締めるときに適当に位置調整をします。 |
左はベニヤ板を切っているところ、中央は名前忘れました。病院の器具とかに使われる薬品に強い板です。右は厚さ 5ミリのアクリル板です。サンダーのパワーのおかげで「豆腐を切る感覚」で切断出来ます。(速度落とさないと怖いですヨー) |
反対側から撮ってみました。もう少し全体にすれば良かったですが、感じはつかめるでしょう。 電動丸鋸盤三種・・・と書いてしまいましたがちょっと誤解を招く表現でした、正確には「木材切断」「樹脂系切断」「鉄・非鉄金属切断」の三種と、それぞれ「モードT」「モードU」の二系統の使い方という意味でした。 モードTはどちらかというと「バンドソー」「メタルバンドソー」のような使い方(奥行き 20ミリ程度しか無いけど)を目指した物です。バンドソーの使い心地にははるかに及びませんが、 100種類以上あるサンダーの替え刃の中から選べますから、目的にあった小加工が出来ます。(つまり何でも切れる、ダイヤモンドカッターもあるし) |
2005.7.7