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使い道その@ アルミ板の切断

まず「クランプ」かネジで適当な机とか台に固定します。

 今回作った万能工作台は3ミリの平鉄なので、あまり厚いアルミ板は加工出来ません、せいぜい1ミリぐらいまでです。もっと厚いアルミ板や硬めの板には更に丈夫な材料で作る必要があります。しかし形状や大きさを制限すれば可能な場合もあります。工作が進にしたがって挑戦します。

 ところで切断する部分を本体に正確にセットする簡単な方法として上記写真のような方法があります。まずスチールスケールを切断線にピッタリ合わせます。サシガネ等を使って合わせています。そしてスチールスケールとアルミ板をクランププライヤーでロックします。

 そしてそのまま挟み込み、スチールスケールのエッジと本体を合わせます。本体のボルトを締めたあとクランププライヤーとスチールスケールを取り外します。

 
縁にそってカッターナイフで裏表とも数回切り込みを入れ、折りきります。

 これは1枚の板ではありません、上下に分かれています。幅18ミリ程度の板を作ろうとしています。アルミ板の切断の場合、いつも十分な幅があるわけではありません、そこで「あて板」を作っておこうと言うわけです。

 

 左は折り切りはじめたところ、右は18ミリ(別に他の寸法でも良いです)に切り終わったところです。このあて板を使えば「幅3ミリ」ぐらいから切り取ることが出来ます。  2005.6.10

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使い道そのA アルミ板の簡易折り曲げ。

 四隅が立ち上がった箱を作ってみます。工作しているときに臨時にビスなどを入れておく、あるいは ICなどを入れておく箱のつもりです。まずは一次折り曲げから。


1ミリのアルミなので、このようにスチールスケールで押しても簡単に曲がります。

 このタイプの二次折り曲げはこのように「スリット」で競合を防ぎます。しょっちゅうやるわけではないので、必要なところだけディスクサンダーに切断砥石を取り付け、溝を切りました。(あいているでっかい穴は元々あいてました。地震対策用なので)

 

 黄色の矢印のところにちょこっと見えているのは前に18ミリほどの幅に切ったあて板です。これがないときちんと挟めないのできれいに曲げることが出来なくなります。右はぐいっと曲げたところです。

 2個作りました。大体10分(材料切り始めから)ぐらいで出来ます。この程度なら万力などでも出来ますが、手軽さはこちらの方が断然です。「肉抜き法」を使えば 1.5ミリとか 2.0ミリも可能ですのでお試し下さい。

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使い道そのB ハンダ付けの作業台

 プリント基板等に電子部品をハンダ付けするとき、基板を保持する為の固定具として使える治具をご紹介します。普通にハンダ付けする場合はどんな方法でもどうって事ありませんが、つい小手先に力を入れたことはありませんか、私は今まで色々な器具を購入して使っていましたが(ルーペ付きとかワニグチが複数付いている物とか)ハンダ付けの最中に台ごと動いてしまい、どうにも納得がいきませんでした。

 

 1ミリ厚のアルミ板で基板固定具を作ります。と言っても半端材で適当に曲げるだけです。一個所「切り欠き」が必要なので写真右のように金ノコで切りましたが金バサミでも問題ありません。

  

 金バサミで切ると一部湾曲してせっかくの光沢が失われますので、このように金ノコとカッターナイフで切り欠きました。

 

 今回の折り曲げには「三次折り曲げ」(逆曲げ)が一個所ありますが、20ミリと寸法が大きいので写真のように適当な板でも簡単に曲げることが出来ます。(木材に丸い穴があいているのは関係ありません)

 本格的な「三次曲げ」については【折り曲げ機】のコーナーでやります。

  

 まああとは説明の必要も無いかと思います。板の所々に適当な穴をあけてます。部品取りで余分な線やハンダを取り除くのに重宝します。

 絶対なくては・・・と言うような物ではありませんが、机とかにガッチリ固定されていますので、使用感はなかなかです。取り外し取り付けも簡単です。

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使い道そのC 直角ケガキ台

 板に寸法線を書き込むには普通「サシガネ」とか使いますが、木材ならまだしも金属とかアクリル等になるとちょっと手こずりませんか?、それは精度の違いです。(木工がいい加減・・・とは言いませんが)つまり金工系では「ノギス・スチールスケール・スコヤ・トースカン・ケガキ針」といった器具を使って「書き込んだ線の太さ」が問題になるような世界です。(木工の場合もそうですが、こちらは熟練の腕でカバーしやすいです。金工系は機械工具の精度が高くないとなかなか)(笑って誤魔化す)

 印刷した物を張り付ける手もありますが、急に小物を板に直接製図したくなったときに手軽に取りかかれる器具を作ってみようと思います。無くてもたいして困りませんがあれば重宝すると思います。 

 材料は 200*300ミリのアクリル板(の ような物でOK)、30センチスチールスケール、適当なアングル300ミリ1本、両面テープ、支えの木片、これだけです。

 

 まずアクリル板?の端に両面テープを張り付け、そしてアングルを接着します。この時出来るだけ垂直水平に留意します。思いつく限りの方法を取ります。


んでもって黒く塗ります。(塗らなくても良いです)

 

 アングルのもう一つの片面に両面テープを貼り、30センチのスチールスケールを張り付けます。どのぐらい出っ張らせるかは好みです。

 

 スミマセンできあがりです。あとは三角定規なりなんなり使って板に寸法線を書き入れていくだけです。これの良さは「ジャバザハット」(映画スターウォーズ)じゃ無いけど「使ってみなくちゃわからねー」と思います。

 真っ黒で訳分からないかと思いますが、寸法基準線を書き込むためです。つまり使っていくうちに便利になっていくと言うわけです。


根拠その一、裏に手(指)が入ります。
(これは凄いことなんですが、そう思っているのは私だけ?)

 保存方法ですが、両面テープだけで張り付けているので、このようにクランプしておきます。なに、2週間もすれば剥がしたくても剥がれなくなります。

 これのどこが良いかといいますと、(ほかの使い方もそうですが)机とかにガッチリ固定されている・・・という点なのです。私、今までいろんな作業をやってきましたが、この「固定されている」と言うのが「安全」「確実」「正確」「作業性の向上」という道につながっているのではないかと思えてきたのです。万力では得られない世界が開けたような気がします。ま、私の独断と偏見の妄想かもしれませんけど。


このシリーズはIをこえると思います。旋盤・ボール盤・丸鋸盤・タップダイス・スプリング etc。
(モドキ+ヘボイ?)
2005.6.12