林メカトロ工作研究室
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工作ベース300で 【簡易型木工旋盤】 を作ります。 @ 2006.10.17 ![]() |
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貧者のサーボのサーボの最終軸(ファイナル)ですが、ただの丸棒と言うわけにはまいりません、ローラーベアリングの部分とか多少切削する必要があります。アルミ丸棒とかでやりたいのですがとりあえず木の丸棒でやります。そこで工作ベース300をつかって「簡易型木工旋盤」です。とっても簡単な方法でやります。暇があれば「こけし」とか「ぐい飲み」とか「コマ」とかも削れると思います。動力はただの「電気ドリル」一丁です。 まず6ミリのボルトを加工して「芯押し台」みたいな物を作ります。 |
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![]() ![]() アングルで支持架を作ります。やたらに穴があいているのは感じが分からないからです。 ![]() 工作ベース300に取り付けました。 ![]() |
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ちょっと具合を見るために丸棒をセットしてみました。このあとこれを回転させる装置や切削するための刃物台とか作っていきますがつづきは諏訪から帰ってきてからになります。 |
工作ベース300で 【簡易型木工旋盤】 を作ります。 A 2006.10.20 ![]() |
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加工物を固定するには旋盤では普通「三爪チャック」とか「四爪チャック」とかでくわえるんですが、大げさになってしまいますので簡単に「直接ドライブ方式」でやろうとしています。相手は木材ですので「芯押し」をそのままやるとどんどん食い込んでしまいますので「タッピングビス」をちょっと加工して「受け」を作ります。 そのままだとちょっと具合が悪いので加工します。 |
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センタードリルで+の頭をちょっと掘ります。そのままだと上手くいかないし危険なので捨てベニヤに取り付けてから穴あけします。このセンタードリルは 1.5*6.0という物です。 | ||
![]() ![]() 黒矢印ちょっと掘りすぎて+の溝を無くしてしまいました。 (勿論使えません)。 ![]() +の溝を少し残してセンター穴をあけます。 (2本で良いんですが失敗をみこして作りました)。 ![]() 使い方はこんな感じです。 |
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工作ベース300で 【簡易型木工旋盤】 を作ります。 B 2006.10.21 ![]() |
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電気ドリルでプーリーを回し、回転切削部を回します。直径によって速度を変えたい為ドリルで直接回すのは止めました。三段階ぐらいにしようかと思います。写真はアングルと6ミリの長ネジです。例によって寸法はいい加減です。アングルのかわりに「地震対策用」の金具でも良いと思います。 | ||
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工作ベース300に長ネジをはめ込み2つのアングルを固定します。電気ドリルがくわえているのも6ミリの長ネジです。アングルに6ミリの穴をあけただけの軸受けですが、そんなにしょっちゅう使うわけではないのでこれで十分だと思います。油をさせばそんなに摩耗しないと思います。ドリルなんか長ネジにぶら下がっているだけです(フットスイッチがあると良いですね、事故防止は個人責任です。スイッチを入れる前にあらゆる事態を考えます。これも工作の楽しみです・と私は思う)。 電気ドリルは 1980円で買ったワゴンセール品です。キーレスチャックなので着脱が簡単です。どうもドライバードリルを狙った製品らしく力は強いのですが遅いので増速の必要があります。明日はベニヤ板でプーリーを作り、実際に切削します。ベルトは「リン式ノンスリップ掛け」をやります。お楽しみに(上手くいくかな?)。 |
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工作ベース300で 【簡易型木工旋盤】 を作ります。 C 2006.10.22 ![]() ![]() ![]() |
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自分のプーリーを作るために仮設プーリーを作ります。2種類の厚さのベニヤ板から2種類の円盤を切り出します。木工ボンドで貼り付け、乾くの待ってると時間が勿体ないので少し釘で止めました(プーリーと言うより糸車みたい) | ||
![]() 組み立てました。 ![]() |
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回してみた感じ「機構的には問題ない」ようです(今回の売りはタッピングビスによる回転機構です)あと、刃物台を作れば完成ですが待ちきれずちょっと削ってみました。ベルトは幅の広い輪ゴムがあったので試しに掛けてみました。山乗りしないように調整すると結構使えます。リン式ナンタラはあとでやります。 ここで「木工旋盤」の基本的な事柄が少し見えてきました(私は専門家ではないので)どうやら「弾み車」を付けないと駄目なようです。木工の場合「年輪」に刃物が当たると結構な衝撃があります。特に低速で回していると余計感じます。やっぱりノウハウが溜まっちゃうのね。 弾み車に使えそうな物を探しています。速度を上げればいらないかもしれないけど、別な問題がでてくるので(それに速いと怖いし)。 |
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弾み車を付けました。 ![]() |
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弾み車になりそうな物を探しました。でもって見つかったのがいらなくなったスピーカーから外したこの円形磁石です。ロッカーにカレンダーを止めていた奴でした、おおっ ついに新たな使い道が。 | ||
![]() 刃物台は簡単にアングルで作りました。工作ベース300に挟めるだけです。 ![]() ![]() ![]() |
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最初の丸棒(写真左の右側の奴)は役目が終わりました。次に動力側のプーリーを作るための心棒(丸棒)の側面を切削して回転軸に対して直角な面を削り出します。右写真が切削終わったところです。途中から刃物(ノミ)を変えたので模様がつきました。 | ||
![]() 刃物台にノミを乗せて切削しています。 ![]() |
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完成したプーリーを動力側の軸(長ネジ)に取り付けました。右側の小さなプーリー(糸巻きみたいな奴)はもう使いません、役目は終わりました。 どこが違うかと言いますと大きさもそうですが「溝の形状」が違います。あとからの物は Uの字溝になっています。プーリーと言ったら V溝とかが普通ですが、私の考案した(それほどの物でも無いけど)「リン式ノンスリップ掛け」にはこの Uの字溝が都合が良いのです。明日一番で発表いたします。 なんだか簡単にやっているようにみえると思うでしょうか失敗ばっかりしています。幅広の輪ゴムなんか外れまくり、馬鹿みたいに外れ止めを考えたりして無駄な時間を浪費し今日中に完成しませんでした、明日は絶対に終わらせるゾー。 |
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工作ベース300で 【簡易型木工旋盤】 完成いたしました。 2006.10.23 ![]() こういう伝達の場合、色々な制約があります。以外と面倒です。 (ヤスリで作ったバイトで突っ切りをしています)。 ![]() ![]() |
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この伝達方法は昔、子供の為にオモチャで直径40センチの段ボール製プーリーを作ったとき、手元の5センチのプーリーで駆動したくて考案しました。オモチャだったらゴムで十分ですがトルクをかけるとなると別物です。回ることは回りますがちょっとつっかかったりするとゴムが伸びるばかりでスリップするようになります。 そこで全体をゴムではなく「紐」にし、一部にゴムを使うのです。そして「二重」(三重でも良い)にプーリーに掛けます。すると一部に使ったゴムの張力が紐全体に程良い緊張を作り出し、プーリーとスリップしにくくなります。紐掛けしてからプーリー一回転で程良い張りになります。なんにでも名前を付けたがる私はこれを「リン式ノンスリップ掛け」と名付けました(本当はスリップしますが)。 実はこれ結構実用性がありまして前にボール盤の Vベルトが切れたとき「荷造り用の紐とパンツのゴム」で十分使用に耐えました(一時的ですけど)なおその時更にスリップ防止に「ベルトワックス」も使いました。 ベルトワックスとは平ベルトと平プーリーがスリップしないように平ベルトの裏側に塗る物で、農家の脱穀機とか井戸掘り機械とかに今でも使われています。昔の鉄工所では必需品でした、農機具を扱っている店で買えます。スリップでお困りの方は一度お試し下さい(私は三歳の頃あちこちに塗りたくり、ジーチャンに誉められ・バーちゃんに怒られました。なおその後家業の工場機械のベルト係りになった・三歳で機械工助手弟子入り?)。 |
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![]() 今回使ったのはこれです。梱包用でやたら丈夫そう、ゴムは輪ゴム一本です。 ![]() なんか意味もなく切削してみました。 ![]() |
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長ネジにより形状の変更は容易です。小さな物からある程度の大きさまで対応出来ます。それに動力軸の両端にプーリーを付ければ
Wドライブが可能です。刃物台は反対に取り付ければ大きな径もOKです。 作っているうちに本来の目的を忘れて民芸の世界に入りたくなってきました。剣玉など作ったら面白そう。 |