林メカトロ工作研究室
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2007年2月23日〜

2月23日(金)
 NAO TECHNOHUT様がお作りになったセブンセグメント液晶温度計です。昨年お会いしたときにいただいたんですが、その完成度の高さに驚いてしまいました。電気・電子・機械・建築関係ではなく純粋にホビーとして工作を楽しんでいらっしゃるとか、しかしアルミブロックの加工といい00番のビスといい、ガサツな私には絶対出来ない作品です。

 
左はアダプター使用時です。右はアウトドアモードで使用するための 006P用コネクタです。

 
ブロックから削りだして部品をはめ込んでいます。

 
 センサーをモーターにくっつけて常時監視するシステムなんか作ったらおもしろそうです。東京秋葉原の電気街で温度センサーキットとか売られていますが、全て一から設計して作る・・・というのも「漢の世界」やなぁ。
2月24日(土)
 「なーんだ作るの簡単ジャン」とか言って作り始めたのが2月の11日、あれからはや2週間がたってしまいました。ウオームギヤはそんなに簡単ではなかった・・・というところでしょうか、大体3ミリのビスと 500W以上あるディスクサンダーの組み合わせなんて幼児と横綱ぐらいの差があります。機械の構成部品として釣り合うはずがありません、やっぱり横綱に張り合うには前頭以上が必要かも。

 そんな訳で今「ピローブロック」を探しています。ピローブロックとは「台付き自動調芯ボールベアリング」の事です(だったかな?、最近記憶がぁー)ちょっと面白い使い方をします(プロは「アンタ馬鹿じゃないの?」と、いいます。多分)。

 ここんとこ忙しいので書き込み逃げになるかもしれません。m(_ _)m
2月25日(日)

ちょっと本気を出してウオームギヤ製造機をば。


これがピローブロックです(シャフト10ミリ)。


3ミリのビスなんか使ってお話にならないWユニバーサルジョイントの残骸。

 今度はガッチリした構造にします。まずはピッチ送りの寸切りボルトを回転させるハンドルを6ミリのボルトで簡単に作りました。前の実験で、ほんの少しずつ回せば良いことがわかっています。もう先まで構造決まっているんですがどうにも暇がとれないので一週間ほどお休みします。
 2月26日 27日 28日 3月1日 2日 3日 趣味の工作が出来ない日々。
3月4日(日)
【さあ、本格的なウオームギヤを作るぞー】


いい加減な作りだけどゆるまないWユニバーサルジョイントです。


左半分がピッチ送り部、右半分が加工素材です。


ピッチ送りの高ナットをねじ込んだところです。


ピローブロック(軸受け)を取り付ける台とかボルト。


工作ベース300に取り付けます(わかりやすいように横倒し)。



テーブルにセットしました。


  
 箱入りディスクサンダーに厚さ 1.1ミリ(実測)の切断砥石を取り付けてセットします。切削位置は白矢印のように軸受けのすぐそばです(ちょっとそばすぎた)




切削かぁーーーいし。
 ちょっと近づけすぎちゃって深切削してしまいました。この箱入りディスクサンダーは 「Y軸テーブル」に乗せたら快適になりそうですが面倒臭いのでクランプで手動調整・・・ということにします。

 切断砥石はもちろんピッチ半分傾斜しています。何度だったか忘れました。ドキドキの成果は?すみません明日です。いろんな事をマルチタスクでやってるので(犬の散歩とかゴミ捨てとか)
3月5日(月)
【さあ、本格的なウオームギヤを作るぞー】A


 切削深さを微調整して開始、この火花がなんとも美しいー。


斜め左上から見たところです。装置はこんなに簡単。


送れる長さギリギリまで切削してみました。1回転に30秒ほどかけてゆっくり進めます。

 
 ある程度分解しないと取り外せないのはダサイです。明日は切削加工した部分だけ簡単に取り外せるように改造してみます。


 10ミリの丸棒(鉄)で見事なウオームギヤ(自画自賛、切断とか穴あけとかまだですが)が出来ました。それも簡単な仕掛けでです。溝の形状は「角形」ですが「ウオーム減速機構」としてはホビー的にこれで良いと思います。その辺のところはホイールギヤが出来てから考察してみます。
3月6日(火)
【さあ、本格的なウオームギヤを作るぞー】(完)

 
(引っ込めたところと出たところ)。
最適化しました(HDみたい)余分な部分を切り取っただけです。


切削する部分(素材)を着脱出来るようにしました。

  
 左は市販のウオームギヤです。よく見ると矢印部分が面取りというかテーパーになっています。なるほど、こうしておけば溝の始まりがきれいに見える訳か、早速素材も同じように削ってみました。


 
取り付けました。だめ押しにホーローセットも締め付けます。
(結果的にこれでは駄目なことがわかりましたけど)。

 
切削開始です。

 
 なんか変、右から見て1列2列目は良いんですが3列目が崩れてしまいました。その後は正常になりきれいに溝が掘れてます。しばらく原因を考えてみました。溝が崩れたのはピッチ送りと回転がずれた訳です。送り装置に問題は無いはずです。どうやらボルトで締め付けただけなので「最初は持ちこたえ」、次に砥石の回転力で「増締スリップ」が発生して同期がずれ、次に「安定」した・・・とおもわれます。これを防ぐには「キー」かなんかで固定しないとダメのようです。


 
 その辺の対策はおいといて次にアクリル丸棒でやってみました。そして失敗しました。熱で山が溶けてしまうんです。そこでスライダックトランスで電圧を落とし、回転が維持出来る最低限の早さで切削してみました(アクリルなんかで使える物が出来るとは思いませんが)



真ん中のは(最低速)強度はなさそうですが使えそう。


ついでだからラミン丸棒、民芸品が出来るかな?。

 今までに作った失敗した物やなんとか使えそうな物どもです。固定方法を改善すればしっかりした物が作れることがわかりました。ところで「ホイールギヤ」が無ければなんの価値もありません、次回からホイールギヤ自作を開始します。

 しかしなんのためにこのウオーム伝動を始めたのか忘れてしまいました。別に「ロボットの関節」に使おうなんて思っていた訳ではありません、(ちらっと考えたことはあるけど)ま、成り行きです(多分「手段の為には目的を選ばない」なんてどこかの課長のノリかも)
機動警察パトレイバーネタです。
月7日(水)
【手作りウオームギヤ完成】

  
切り始めもバッチリです。なかなか美しい。
(鉄製)。


  
回転ズレ止めを追加しました。時間が勿体ないのでビス止めでなく溶接です。

  
 ここで又不都合発見、2列目の幅がちょっと厚いです。どうやらWユニバーサルジョイント部分のわずかなガタが影響したようです。あとで直しますがウオーム伝動には関係ない部分なので直さなくてもOKかも、でも見た目イヤなのでやっぱり直すか。



こんな具合に簡単にはずせます。

3月8日(木) 9日 さぼり・・・。
3月10日(土)
 ウオームギヤを自作したくて始めたのが2月11日、早一ヶ月がたってしまいました。最初に浮かんだアイデアから少しずつ改良して来ましたが、写真の通り「ものすごく簡単」になってしまいました。軸受けもユニバーサルジョイントも無しです。簡単にはなっていますが大事なツボは全て押さえています。溶接も旋盤も使う必要が無い工作になりました。

 ピッチ送りの先端に取り付けたこの「割爪」みたいなのが今回の工作のポイントのような気がします。2ミリのアルミ板をビス止めしています。ビス1本なので固定強度を出すためにボルトにそって丸めています(2ヶ所止めでも良かったかも)この割爪により素材の空転を防ぎます。


ボール盤でセンターホールをあけています。この方法は過去に何度も載せています。

 
 実は途中でこんなのも作っています。ネジとシャフトをボルトで連結して軸受けを1個減らしています。自在継手(ユニバーサルジョイント)も無しにして極力ガタを無くしたタイプです。このあと先の超簡単構造を思いつきました。一ヶ月かかったわけです。


 
 あっさりと作れるようになりました。ところでまたまた問題発生、なんとなく溝の幅が狭いことに気が付きました。なんと切断砥石の厚みが薄くなっていたのです。今までは砥石の直径が小さくなるという当たり前の現象だけで、砥石が薄くなるというのはあまり無かったのですが、どうも「傾斜」させて切削していくというスタイルが側面の摩耗を促進しているようです。

 5個ほど切削すると無視できないほど削れてしまうようです。そのたびに砥石を交換するのもなんなので悩みました。しかし良く考えてみると私の作りたいのは鉄製ではなく「樹脂製」のウオームギヤなので丁度良い丸鋸さえ選べば問題無しです。鉄製のウオームを作りたいときだけ新品の切断砥石を使用する・・・と言うことで解決とします。


 なかなかホイールに取りかかれない。m(_ _)m(30万プレゼント関係はキリ番ゲッターニュースで)
3月11日(日)。